日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く - 田島公園

2015-09-23 19:54:35 | 北海道
秩父別から少しだけ引き返して沼田に戻りました。本日の宿営地となるのは田島公園です。
昨日は日が暮れた時点で目の前にキャンプ場があったため、何の迷いもなく即決したのに対して、今夜は若干の迷いがありました。というのも、留萌本線の沿線を一通り訪ね、次に目指す石北本線沿線までの間に、ある程度まとまった移動が必要となるからです。今日中に旭川、できれば愛別、上川あたりまで距離を稼いでおけば、明日は速やかに活動を再開できます。逆に、その場で足踏みしてしまった場合、明日上川へ移動する時点で相当な時間を消費してしまい、またしても日程が後ろ倒しになるという展開が目に見えています。
それにもかかわらず沼田を選んだのは、風呂、移動、買い出しなどの時間を考えると、下手に先を急ぐことで到着が相当遅くなり、晩酌する時間さえなくなりそうだったからです。そもそも北海道の道なら、日中と深夜で所要時間が決定的に変わることもありません。ならば今日は手近なところでキャンプを張り、明日の日中走った方が楽しかろうと判断しました。
かくして流れ着いたこのキャンプ場、キャンプを目的にした施設というよりは、町中の公園に炊事場があり、そこにテントを張ってもよいというのが実態です。自身訪ねた中でいうなら、秋田の横沢公園に近い雰囲気があります。先客は皆無、園内に街灯がないところも同じです。しかし、適度な広さの園内に芝地、炊事場、テーブル付きのベンチと一通りのものが揃い、設備としては必要にして十分です。月明かりを頼りにしながらのキャンプも悪くはないでしょう。
現在の気温は14.5度、しかし風が全くないため、寒さに震えた昨晩よりも明らかに快適です。上空に浮かんだ月も、四方八方から聞こえてくる秋の虫の声も実に風流。夜露が下りてきており、明日の撤収に手間取りそうなことを除けば、何もかもが申し分ありません。秋の夜長を心ゆくまで満喫できそうです。

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