まずは三笠鉄道村を訪ねます。当地の石炭を小樽港に運んだのが、北海道の鉄道の起源でした。鉄道発祥の地たる幌内駅が、百有余年の歴史を閉じるにあたり、その功績を記念して造られたのがこの施設です。あいにく今月ただ一度の休館日に重なりはしたものの、物足りなさは感じません。というのも、屋外の展示車両が充実しており、それだけでも十分楽しめるからです。
戦後の車両を中心に、当線のみならず北海道にゆかりのある車両が勢揃いしており、機関車、旅客車以外にも除雪車、石炭車、救援車、郵便車、さらには長物車に操重車まで並んだ光景は、まるで図鑑の世界といった感があります。それもただ置いてあるのではなく、かつての構内を使った緩やかな弧を描く線路上に配置されていて、例えばキハ22とキハ27・56が三両編成になっていたり、ロータリーのDD14とラッセルのDD15が対になっていたり、キシ80が食堂に使われたりするなど、編成美、配置の仕方といったものが実に秀逸なのです。
もし晴天の開館日だったとすれば、屋外の展示車両を細部に至るまで何枚も撮影し、さらには屋内にある蒸気機関車と電気機関車、展示物、映像資料を一通り見学して、ほぼ終日消費していたでしょう。実際過去にはそうしたこともあります。函館を目指して南下して行かなければならない今回、休館日と重なったのはむしろよかったのかもしれません。
戦後の車両を中心に、当線のみならず北海道にゆかりのある車両が勢揃いしており、機関車、旅客車以外にも除雪車、石炭車、救援車、郵便車、さらには長物車に操重車まで並んだ光景は、まるで図鑑の世界といった感があります。それもただ置いてあるのではなく、かつての構内を使った緩やかな弧を描く線路上に配置されていて、例えばキハ22とキハ27・56が三両編成になっていたり、ロータリーのDD14とラッセルのDD15が対になっていたり、キシ80が食堂に使われたりするなど、編成美、配置の仕方といったものが実に秀逸なのです。
もし晴天の開館日だったとすれば、屋外の展示車両を細部に至るまで何枚も撮影し、さらには屋内にある蒸気機関車と電気機関車、展示物、映像資料を一通り見学して、ほぼ終日消費していたでしょう。実際過去にはそうしたこともあります。函館を目指して南下して行かなければならない今回、休館日と重なったのはむしろよかったのかもしれません。