日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く - 出発

2015-09-26 08:35:06 | 北海道
見回りに来た管理人の御仁としばし談笑し、記念撮影を済ませてから出発します。オホーツクの帆立はうまい、取締には要注意、今年は雪が早そうだ、北海道は冬が一番といった、文字にすればありふれた話とはいえ、そこはかとなく旅情を感じる一幕でもあります。ここにしても萱野にしても、かつての駅に泊まれるのもさることながら、旅人に対して寛大な北海道の人々の気質を、ありありと感じられるのがまたよいのです。
来季渡道したとき、どこを旅するかは未知数ながら、オホーツク沿岸が迫ったときは、多少の回り道をしてでもまた世話になりたいと思っています。そのときにまたお会いしましょう…
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晩秋の大地を行く - 皮算用

2015-09-26 07:21:13 | 北海道
さて、ひたすら北上、東進してきた段階から、出発地に引き返す段階へ移行するにあたり、大まかな構想を考えておく必要が出てきました。結論から申しますと、選択肢は大きく分けて二つあります。苫小牧からフェリーに乗るのが一つ、函館に車を置いて一旦帰京するのが一つです。前者はさらに、仙台行に乗る場合と大洗行に乗る場合の二つに分かれます。
先ほど申した通り、今日は旭川に戻るのがせいぜいで、道央はまだ射程圏に入りません。よって、このまままっすぐ帰るとしても、フェリーに乗るのは最速で明日の夜ということになります。この場合、苫小牧から仙台までフェリーに乗って翌朝着き、その日は米沢か会津に一泊して、翌日一日かけて帰るという流れになります。もちろん、一泊二日で間に合う米沢、会津に、道内滞在を一日削ってまで行く必然性は乏しいため、これは明日以降の天候が全く使い物にならない場合の選択肢です。
次に考えられるのは、道内にもう一日滞在して、28日の夜、日付としては29日の大洗行で直帰するというものです。日程を目一杯使い切り、北海道の余韻をそのまま持ち帰って、船内で十分な休養をとるという点ではこの案に利があります。
最後の案では、本日から道北、道央、道南と順次南下し、29日に函館から列車で一時帰京します。道内滞在がさらに一日延びる上に、フェリーの旅では行きづらい道南を経由し、復帰後は津軽海峡を渡って東北を南下する形となるため、今回しか採り得ない行程という点では最も有力です。ただし、明日以降の天気予報が今のところよろしくありません。車を置いて帰った時点で、函館に戻ることは自動的に決まり、翌週末が悪天候でも必ず決行しなければならないという制約もあります。道央で足踏みし、最終日は函館までただ移動するだけという状況になってしまえば、この案を選択する意義は大きく減じられるため、その場合は苫小牧からフェリーに乗るのが賢明でしょう。
このように、この先の展開に応じてどのように対応するかの想定は出来上がりました。どれをとるかは、気まぐれな秋の空が決めてくれるものと思っています。
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晩秋の大地を行く - 八日目

2015-09-26 06:56:06 | 北海道
おはようございます。天候と走行距離には日によって多少の差が出てくるものの、0時に寝て6時に起きるという流れにはまず例外がありません。昨夜から今朝にかけても同様の経過をたどり、只今出発の支度を済ませたところです。
それにしても、昨晩の寒さはかなりのものでした。以前から愛用している薄手の雨合羽では足りず、本活動に備えて調達した少し厚手の雨合羽でも寒いには寒いという状況でした。夜半も寒さで一旦目が覚め、寝袋を二枚重ねてどうにか眠れました。現在の気温は12.5度あり、昨夜が11度だったことを考えると、おそらく10度を切ることはなかったのでしょう。しかし体感としては、あまりの寒さで寝付けなかった10月上旬の興部と変わりませんでした。色づき始めた木々にしても、芝地に降りた霜にしても、オホーツクには晩秋の趣が漂っています。

長旅も折り返し地点を迎え、あとは出発地へ向かって少しずつ引き返す行程となります。本日は昨日下ってきた石北本線沿線を逆方向にたどります。これまでの実績からしても、旭川まで戻れれば上出来といったところではないでしょうか。そうなると頭をもたげてくるのが、「独酌三四郎」で呑みたいという悪魔のささやきですが、あいにく土曜に重なり宿泊事情が厳しいこともあり、郊外でキャンプをするのが順当なところかと思います。
今のところ上空には雲が出ているものの、ところどころ青空も見えており、いずれ晴れてくる可能性は高いと思われます。事前の予報では、晴というより曇時々晴といった程度の日が多かったにもかかわらず、実際には晴れの時間がかなり長くなっているのは幸いです。明日ついに天候が崩れるとの予報ではありますが、本降りの雨にさえならなければ、雲間から中秋の名月が現れるかもしれません。それを眺めつつ晩酌できれば最高なのですが。
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