本日の晩酌 - 本金

日頃から否定的に評している夏酒の中でも、名品と思うものは少数ながらあります。その一つである「本金」を、夏の終わりに駆け込みで押さえました。
ごくありふれた茶色の瓶は、今季から無色透明の瓶に変わりました。その瓶に透かした酒が琥珀色を帯び、これは違うと一目で分かる仕掛けです。しかし、見た目こそ一新されながらも、軽快、爽快などの常套句には当てはまらない、さっぱりして切れ味鋭くしっかりとした純米の味わいは、昨季の印象とほぼ一致しています。明鏡止水の「夏純米」と並ぶ信州の双璧は、今季も見事期待に応えてくれました。

★本金 純米「雨上がりの空と」
酒ぬのや本金酒造(長野県諏訪市)
原料米 しらかば錦
精米歩合 59%
アルコール分 15度
長野県上田市 宮島酒店にて購入