日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北斗星惜別乗車 番外編 - フラワーパーキング

2015-07-06 00:11:24 | 北海道
早朝五時に始まった長い長い一日が、これにてようやく終わります。今夜の寝ぐらが決まりました。「フラワーパーキング」と名付けられた道道66号線沿いの駐車公園です。
公園とはいっても、丸太を組んで造ったスロープらしきものとベンチらしきもの、それに花壇と水飲み場があるだけのささやかさです。この時間にローカル道道を通行する車は皆無に等しく、駐車場は必然的に貸切となります。
ここまでの顛末を申しますと、先へ進むにつれて、海沿いまで南下するのは時間的にかなり厳しくなり、沿道の道の駅で車中泊という選択肢がにわかに現実味を帯びてきました。幸いにして喜茂別に0時まで営業のセイコーマートがあり、少し走れば留寿都に道の駅もあると分かったため、セイコーマートで酒を買って乗り込んだのが、日付が変わる少し前のことです。しかし、控えめな明かりの駐車場と、テーブル付きのベンチがあるのはよいとしても、函館と札幌を最短距離で結ぶ道ということもあるのか、交通量が相当多く、加えて大型車二台がアイドリングしながら駐車していて、雰囲気としては必ずしもよろしくありませんでした。そこで230号線を避け、真狩にある道の駅へ向かおうとしたところ、町内へ入る前におあつらえ向きの駐車場が出現し、その場で即決した次第です。

それにしても、今日ほど走った日も珍しいような気がします。出発からの走行距離は520kmで、昨日が60kmそこそこだったことを考えると、一日で450km以上を走破したわけです。昨秋マイカーで北海道を旅したときは、一日の移動距離が平均150kmにも満たず、一昨年も似たり寄ったりの状況でした。要は、自然体で走ればその程度に落ち着くということであり、今日ほど詰め込むことはまずありません。これも偏に「北斗星」の撮影という大義名分があってのことだったわけなのですが、奮闘努力の甲斐あって、上下とも納得の行く画が撮れたのは幸いでした。
あわよくば長万部まで南下しようと企てていたところが、そこからさらに80kmほど、函館までの距離でいえば200km近くの移動が残ってしまいました。しかし、明日夜明けと同時に出発すれば、三時までに走り切れない距離ではありません。100km弱とはいえ、今日のうちに距離を稼いでおいたのは大きいものがあります。人っ子一人いない静かな駐車場に落ち着いたという点でも、結果としては上出来だろうと納得しています。
昨夜と同様無風ながらも、気温は14度に下がっており、さすがに半袖では間に合いません。防寒着代わりの雨合羽を羽織り、丸太のベンチで缶ビールを飲み干してから眠りにつきます。暗い中ゆえ判然とはしないものの、現在地は羊蹄山の山麓です。明日目覚めたとき、どんな眺めが広がっているかが楽しみです。それでは明朝お会いしましょう…
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