南大沢昆虫便り

八王子市南大沢より、昆虫に関する情報をお届けします。
昆虫の専門家ではないので、間違い等ありましたらご指摘ください。

ムネアカセンチコガネ 2023

2023-11-07 17:18:18 | その他の甲虫

数日前の午前中、撮影に行こうと玄関を出ると、階段踊り場の床に何やら虫がいた。

逆さになってバタバタともがいているが、いつまでたっても起き上がれない。

しゃがんでよく見ると、何と見つけたくてもなかなか見つからないムネアカセンチコガネだった。




とりあえず確保してみたら、何ともきれいなので部屋に戻り白バックで深度合成撮影してみた。








1年前に初めて撮影してこのブログに載せたのだが、調べるとやはり11月だった。→ クリック

12mmくらいなのだが、何ともかわいい。

そして、床の上で逆さになると半球状の体なので、なかなか起き上がれないが、最後には上翅を広げてやっと下向きになった。

最初からそうすればいいのにと思ってしまうが、きっといつもいる土の上ではデコボコしたり、草があるので簡単に起き上がれるのだろう。

近所の芝生の上の土の部分に置いたら30秒ほどでもぐって見えなくなってしまった。




動画はこちらです。→ https://youtu.be/FE-zob9_5xI

公園の芝生は結構遠いのだが、よくぞ我が家に飛んで来てくれたとものだと思う。






タテジマカミキリ

2023-11-02 16:14:44 | カミキリムシ

いよいよ11月になり、越冬昆虫を探す季節となってしまった。

今年は夏の間も探していたのだが、タテジマカミキリは見られなかった。

数年前はかなりの数がいたのだが、たいへん少なくなってしまったのか?

今まで、ヤマウコギを見て歩いて探したが、昨日はふとハリギリを見ると何やら怪しい。




わかりますか? 中央右上方です。

拡大してみるとこんな感じです。




下向きで幹にかじりつき、触角はまっすぐ下に伸ばしています。

トゲの後ろに回り込んでいる長いのは、紛らわしいですが、触角ではないですよ。

これを反対側から見ると逆光でなお見つけにくい。





でも、腹と幹の間にすき間があるので、完全な越冬体制ではないようです。

真冬は幹をかじって腹を半分くらい埋めて、さらに見つかりにくくして越冬します。

動いてしまったかと今日見に行ったら、同じ体勢でした。





アサギマダラ 卵 幼虫 寄生

2023-10-26 21:19:44 | チョウ

一気に秋らしくなって、朝晩の寒暖差が大きい季節となってきた。

少し前ですが、10月11日にアサギマダラの卵をキジョランの葉の裏で見つけた。





大きさは1.5-2.0mmほどである。

2個並んでいるのもあった。



もう一つあった。

撮影している時には気が付かなかったのだが、帰宅後PCで拡大すると、何やら小さな寄生蜂のようなのが卵の上にいた。




これは、ちょっと嫌な予感である。

この卵がいつ産み付けられたのかわからないが、しばらく様子を見てみよう。


次の日12日から3日間は変化なし。

その後ちょっと見に行ってなくて、22日に行くと2齢と思われる幼虫がいて、葉の裏を円形にかじっているところだった。




他のを見て行くと、やや黒くなった卵があった。




これが寄生蜂がいた卵かどうかはわからないが、若干まずいことになったのかもしれない。

さらに次の日に見に行くと、円形にかじった中を食べた形跡はあるが、幼虫がいない。




良く見ると、糸でぶら下がった黒いものがある。

拡大すると幼虫のかたちをしている。




やはり寄生されたからなのだろうか?

でも、幼虫になって、脱皮もして2齢になったのに???

他の卵はどうなったかと見ると、すべて黒くなってきている。



左側は頭の部分だけ黒いので大丈夫かとも思ったが、26日にはこんな色になってしまった。




全体が黒くなっているが、ここから何が出て来るのか、しばらく様子を見ることにしようと思う。



チュウゴクアミガサハゴロモ?

2023-10-16 17:41:31 | ハゴロモ

最初にお知らせです。

ブログ「南大沢季節便り」に載せたのですが、長池見附橋の30周年記念の展示が、南大沢駅前イトーヨーカドーの入っている建物の5階で始まりました。
本屋の脇の駐車場への通路のところです。
私の写真も数点出ております。
詳しくは、「南大沢季節便り」をご覧ください。→クリック



今日はきれいな良い青空で風もなく気持ちがいい。

自転車で尾根緑道を走って、東展望台について休憩しようとしたとき、ハンドルの電動スイッチ部分に、アミガサハゴロモがいた。





写真を一枚撮ったとたんに飛び去ってしまった。

帰宅後、パソコンに取り込んで見ると、何となく違和感。

先ほどの写真を拡大してみると。






白い部分がアミガサハゴロモは四角いが、これは縦に長く三角形。

調べると、最近増えてきたチュウゴクアミガサハゴロモのようだがどうだろう?

あまりよく撮れていないが、以前撮影したアミガサハゴロモ。






アオバハゴロモも外来種が出てきたようだが?

各国との物流が盛んになるにつれて外来種も増えてくると聞いたが、そういうことなのだろうか?






シンジュサン 幼虫

2023-10-15 11:43:53 | 

道端の、いろいろな木や草が密集しているところのニガキクサギに、白い大きめの幼虫がいた。




シンジュサンの幼虫だ。

近寄って撮影してみると、形状も色もなかなか複雑。

白くて黒、水色、黄がポイントとなっている。




奥の暗いところにいた2匹のうち、下のが脱皮していた。





色が黄色っぽくなって突起もシンプルになった。


数日後、別の個体かもしれないが、かなり大きいのがやはり頭を下にして、少し白っぽくなってじっとしていた。




もうサナギになりそうだ。