先週 飯田下伊那地区凍霜害被害調査に出向きました。
喬木村では、りんごを生産して40年、こんな被害は初めてとの生産者の話し、りんごの花の時期は終わり実が付いていなくてはいけない時期でしたが、ほとんどの枝には実がなく、松本・安曇野のりんごも花が終ればこうなるのかと心が痛みました。花は咲いてもミツバチは花につかんかったそうです。チクロに蟻が付かなかったのと同じで、ミツバチにもわかったようです。
飯田市伊賀の梨農家「豊水園」でも梨の木にほとんど実が付いていませんでした。燃焼剤も燃やしたとのことですが、燃やして融かしたのが良かったのか悪かったのかのかも初めてのことでわからないとのことでした。ほ場の広さからして防霜ファンの取り付けを検討することが良いとされました。(国の補助対象で半分お金が出る。一反当たり総額60万円)暖かく傾斜地で霜が来る場所ではなく共済にも加入していないということで途方に暮れておられました。こんなことが何年か続けば農家はやっていけないと訴えがありました。
飯田市三穂立石・下條村では、柿園を中心に調査をしました。柿は共済制度そのものがないとのことでした。120本ほどのほ場では、内16本に何も葉が出てこない芽が出てこない状況でした。葉が出ているところには即毛虫がたかっていました。肥料は入れてしまったしこれからの木の管理が大変とのことでした。梨・りんごとの違いは来年には花芽が出てくれる確率が高いとのことでした。梨・りんごは実をつけないと木が「あだけ」てしまい花芽が出ず2年3年と影響があるとのことです。
被害状況は4月26日現在、飯伊で約4億、飯田市で2億、計約6億円になるとの試算でした。被害は広がっており、一緒に参加した小林しんよう県議との話でも長野県全県に及んでいる被害であり、国に対し激甚災害の指定を取り全県を網羅することが一番よいのではとなりました。他の会派のみなさん、県当局とも相談しその方向で力を尽くしたいと思います。