東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

本来の橋下徹になった

2013-05-15 06:59:07 | 国際・政治
衆議院選挙前はひょっとするとひょっとして政権が取れるかもしれない、というスケベ根性で橋下氏も大分ふらついたようだが、色気も振り払って本来の彼にもどったようだ。いずれにせよ、衆議院選挙に向う過程で見せたふらつきでは、維新の会も、かえって尻つぼみになったろう。

もっとも今回はバックファイアーにやられる可能性もあるが、そこをトライしなければ橋下氏の強みは出ない。

今度の発言でも、国会議員の維新の会党員からの批判が強いようだが、奴らは選挙で生き残りたくて自民党やら他の政党から乗り換えた連中で、自分が生き残ることしか考えていない。無視して、場合によってはこれを好機に切り捨てたらよい。

維新の会のインパクト低下の原因はかれらにある。もっとも、石原慎太郎は別だよ。かれは前回の選挙で当選したばかりで、他の連中とは違う。

橋下氏の今回の発言の最大の意義は測深針の役割である。これで内外の世論がどう反応するか、あえて極論を泥海に投げ込んでみる意味があっただろう。

ま、分かっているようなものだが、原爆級の発言だから、どんな反応が出てくるか、様々な反応が出てくる筈だ。金太郎あめみたいな反応しかなければ、また考えるさ。橋下君だもの。

格言に言うように『正義』を飯の種にするのは、ヤクザ、ごろつき、総会屋のみであるかと思ったら、国家にもあるんだね。まったく針小棒大というか『一粒の麦死なずば』に賭けているわけだ。

美人局(つつもたせ)も標榜するのは『正義』だからね。やりかた、程度を誤ると脅迫罪を構成する。韓国の振る舞いはすでに脅迫罪を構成しているが、外交では脅迫罪はないんだな。ヨウチョウを加えるしか無いか。

こういう奴らには appeasement policy は無効である。一生つきまとわれ、値段をつり上げられる。おなじことを何回でも繰り返す。なにしろ今や韓国の唯一のメシの種だから。

これまでの自民党のやりかたはまさに、appeasement でとりあえず金をやっておとなしくさせるという手段で、相手をつけあがらせた罪は大きい。

ヤクザのカツアゲ(喝上げ)のパターンはまず謝れ、とくる。そして謝ったじゃないか、と金をゆすりにくる。謝らせるのと金をゆするのが同時ではないのが芸の細かいところだ。ワンテンポ遅らせて効果を高める訳だ。

日本は言う通りに謝って「やれやれ一件落着、これからは口汚く大声で他人の前で罵られることがないだろう」と安心しきった頃を見計らってゆすりにかかる。

まず河野談話を出させる、「出してくれればそれで決着する、なにしろ国内世論もうるさいので分かってください」などと誘う。そしてしばらくすると、官房長官が公式に謝ったじゃないか、金を出せ、とくる。村山談話の使い方もおなじだ。

日本の政権が変わるたびに民主党など彼らの代理人を使って、国会で質問させ、村山談話、河野談話をしつこく確認するのもそのためだ。彼らの大事な飯の種だからだ。


金をやると、しばらくおとなしくしるが、またやってきて一回だけで済むと思うなよ、とすごむのである。特に相手が最近景気がいいなと思う頃にやってくるのである。

恐喝、ゆすり、かつあげが国家最大の事業とは恐れ入るしだいである。