裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

災害ボランティアの手引き・再録

2018年07月18日 23時18分19秒 | Weblog
東北の大震災から、ちょくちょく災害ボランティアに出かけては、ガレキをひっくり返したり、転がしたりしてます。
くわしくは→被災地ルポルタージュ
みんなもやってみたいでしょ?
やりたいに決まってますよね。
でも、もう一歩踏み出せなくて、それはなんでかっつったら、どうしていいかわかんないし、ってわけでしょ?
それで、ここに災害ボランティアの手引きを記すことにします。
参考にしてください。

まず、日本のどこかが被災しますね。
あなたは疼くわけです。
助けて差し上げたい、と。
そこでまず最初にしなきゃいけないのが、「ボランティア保険」に加入することです。
これは一年間限定の保険で、現地でケガをしたときに補償が出ますし、千円の加入金で、死んだら二千五百万円くらいもらえます(死ぬあなたにはすでに必要のないお金だけど)。
これは、現地で汗を流す際に必ず入ってなきゃならない保険なので、お忘れなく。
近くの社会福祉協議会まで足を運んでこれに入ったら(手間は10分、掛け金五百円からで入れます)、リュックを取り出して、出かける準備をします。
装備、というやつです。
必要となるのは、長グツ、ヘルメット、作業着(長袖、長ズボン)、作業用ゴーグル、粉塵用マスク、軍手、ゴム手袋、タオル・・・てなところ。
だけど被災から日がたつに従って、現地にも支援物資が行き渡るようになり、ボランティア基地などにいけば、ほとんどの装備品を貸してもらえる感じになります。
動ける格好でいけば、結構手ぶらでもOKです(そうでない場合もあるので、最低限は準備しましょ)。
食料や飲料ももちろん自前ですが、水などは救援物資として送られたものが余ってる場合があるので、基地でありがたく頂戴します。
が、基本は持参です。
で、出かけます。
災害直後は、大物をやっつけるための重機などが入ってるので、素人には手は出せません。
「せっかくきてもらっても、迷惑」の場合がありますし、交通網も遮断されてる可能性があるので、ちゃんとそのあたりを確認の上、旅立ちます。
あらかじめ、ネットなどで「ボランティア募集」などの情報をあたっといてください。
被災地である自治体が「ボランティアセンター」「受付」などを開設してくれるので、そこに飛び込むのがいちばん確実です。
それとは別に、民間の団体(NPOや地域有志が立ち上げるボランティア団体)が活動しはじめるので、それに乗っかるのも手です。
最寄りの場所から現地までバスを出したりしてくれるので、そこに潜り込めるとラッキーかも。
で、現地です。
自治体が運営のボランティアベースだと、だいたい受付時間が決められてて、時間がくると「仕事のマッチング」が行われます。
何件かの仕事依頼が被災者さん側から寄せられてるので、主催者がそれを示し、「この仕事をしたいひと~?」「力仕事、男12人募集~」などと呼びかけるわけです。
んで、あなたが手を上げると、他に手を上げてるひととグループになり、うまくいけば自分に合った仕事を割り当ててもらえます。
仕事内容は、ガレキ処理、重量物運搬などのガテン系から、掃除、水仕事、写真の洗浄、被災者さんのお手てモミモミまで、多岐に渡ります。
決まったら、ベースキャンプにたいがいそろってる、スコップ、ツルハシ、ハンマー、土嚢袋、ネコなんかを借りて、だいたい車(これもボランティアさんの供出)で作業現場に移動、となります。
仕事は、現場のリーダーとあなたの主体性に任されてるので、好きなだけ働きたおし、疲れたら好きなときに休憩し、どこもだいたい3時から4時に切り上げて、またベースキャンプに戻ります。
そして解散、また明日、となるわけです。
簡単でしょ?

あと、個人的な意見ですが、ボランティア作業が終わったら、その地域で存分に遊ぶのがいいと思います。
観光地をめぐったり、おいしいものを食べたり、経済活動でふんだんにお金を落とすのです。
せっかくその地まで赴いたんだから、被災者さんへのシンパシーはちょっと横に置いといて、その地ならではのものをたのしまないと。
それもまた、ボランティアさんたちに期待された活動だと思うのですよ。
地域を再起動させるための、重要な行為です。
それを含め、ボランティア活動自体をたのしめればいいかな、と思います。
なんたって、気持ちいいことですから。
ボランティア参加者さんは、半数は止むに止まれず乗り込んでくる一匹狼たち(物好きのおせっかい焼き)、あとはカレシとカノジョ、家族連れ、大学の友達同士、職場仲間が連れ立って、って感じが多いみたいです。
参考にして、よかったら実地に試してみてください。
ご安全に~。



東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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