裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

重力波の説明です

2017年10月04日 08時29分33秒 | サイエンス・ガクジュツ的な
重力波がノーベル物理学賞を受賞したよ、わーい。
ここで、重力波の説明をさせてもらうね。
知りたくね?
まず、ひとの目は、「波」を受信するレーダーシステムだ。
「電波」とか「音波」の、あの波だよ。
つまりぼくらの目は、見てる対象が放つ「可視光」という、紫外線から赤外線の間にある波長の、いわゆる光を受け取って、脳内に送り、映像化してるわけ。
そうしてきみはその目で、星を見るじゃない。
星の姿は輝いて見えるよね。
だけど、それだけじゃ、星の存在すべてが見えてるとは言えない。
ざっとした外観が理解できるだけで、内部構造がわかんないし、組成がわかんないし、温度や密度やなんやかんやがわかんない。
だったら、可視光だけじゃなく、星が放つ赤外線をとらえてみよう、次はX線だ、ガンマ線だ・・・となる。
星は、いろんな波を送ってくれてるわけだから、そいつをつかまえて解析すれば、いろんなことがわかる、ってわけだ。
ところで、きみが見てるその月の光(可視光)は、数秒前に月が放ったものだ。
光は、月から地球までの距離を1、3秒かけて進むんで、きみが見てる月の姿は、1、3秒前のもの、ってことになる。
太陽が放つ光は、約8分後に地球に到達するんで、きみが見る太陽の姿は、8分前のもの。
太陽が今この瞬間に爆発しても、きみがそれを知るのは8分後ってことだ。
同様に、アンドロメダ銀河までは254万光年って距離があるんで、天体望遠鏡から見るアンドロメダ銀河は、254万年前の姿ってことになる。
つまり、遠くの天体を見ることは、宇宙の昔の姿を見る、ってことなんだ。
ということはだよ、138億光年先の宇宙を見れば、それは138億年前の、すなわち、宇宙開びゃく(新装オープン)の姿を見られる、ってことじゃない。
いわゆる、ビッグバンの様子が見られるわけだ。
ってわけで、人類は今、130億光年先の宇宙までは見てるんだ。
ところが、そこから先がしんどい。
なにしろ、遠すぎるからね。
そもそも、ビッグバンが起きた138億年前から37万年間は、宇宙が煮えたぎってて、あらゆる光(波)が混線してたんで、可視光線はおろか、なんとか線もかんとか線も、絶対に検出できないんだ。
ところがここに、ついに「重力波」ってものが登場する。

つづく

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園