裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

サルからヒトへ

2017年07月25日 09時26分55秒 | Weblog
人類は、うわさ話をするために言語能力を磨いたらしいよ。
いや、逆かな。
人類が最初に話した言葉はうわさ話だった、って順序のようだ。
それが、動物界で革命的な「会話」という行為になったんだ。
犬も猿も会話をしてるって?
いや、違うんだ。
ある猿は、「ライオンがきた!」という叫び声と、「ハゲワシがきた!」という叫び声を使い分けてるんだって。
その声によって、大集団が一斉に、木に登り、あるいは空を見上げる。
だけどそれは、目の前にある現象を声帯を介してサインにしてるだけであって、キャッチボールをしてるわけじゃない。
最初期の人類は、「あいつとあいつが寝てる」「やつはこっちの仲間に入った」なんてやり取りを覚えて、集団内を整頓する術を身につけたんだ。
さらに、「神」とか「国」なんてわけのわからない観念を言語化することによって、幻想を実体化させちゃったってわけ。
叫び声が具象画だとしたら、会話は抽象画なんだね。
それにしても、動物がうわさ話をした瞬間に人類になったとはね。
おばちゃんたちのうわさ好きは、サル時代の名残だったのか・・・

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