裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

ポエム?

2010年10月07日 12時08分11秒 | Weblog
引っ越してきたとき、ネコの額みたいな庭に、根っこから切断された切り株があった。
前の住人が切り倒していったらしい。
だけど自然ってのは強いもので、そのうちにこの切り株は脇から新芽をはやし、葉をつけ、幹を伸ばし、枝をひろげ、5年もたつとその背丈は主の頭を越えた。
そして去年あたりから、この季節になると芳香をかぐわせるようになった。
今、たくさんの山吹色のつぼみをほろほろとほころばせつつある。
人間の鼻ってのは敏感なもので、この香りをかがされると、文化祭とか、衣替えとか、試験勉強とか、いろんな風景を思い起こさせる。
遠い日に帰ったような、甘酸っぱい気分にさせられる。
キンモクセイは、魔法みたいな匂いがします。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園