裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

ゆ・さんちょる

2007年07月19日 09時45分11秒 | Weblog
柳が想う鉄、と書いて、ゆ・さんちょる、と読むわけです。
もちろん韓国のサッカー選手の名前です。
なんだか観念的でかっこいいですよね。
詩的ですらあります。
どんな親が何を思ってつけてくれたのでしょうか。
ぼくがこの世の中でいちばん美しいと思ってる名前は、かの文豪・大江健三郎氏のお母さんの名前です。
それはね、こんな名前。
「大江小石さん」
大きな江の小さな石ころ。
なんとわびておもむきのある名前でしょう。
ひとひらの詩として編み込まれたその四つの文字。
シンプルに世界観を表現しきってます。
静謐で、奥ゆかしく、そして劇的。
しかも閑寂な風景を想わせる中にも、あたたかいユーモアがにじんでます。
命名にもやはり絵心がなくては、と考えさせられる「さくひん」なのでした。
その感性が、息子をノーベル文学賞に導いたに違いない、とぼくは勝手に想像してます。
きっと名前は人間をつくる、と思うのです。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園