ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

728       南光ひまわり祭り

2007-07-16 23:10:05 | Weblog
※ もうちょっとマトモな写真もあったけれど、あえてこの1枚をアップ。
  激しい雨の中で、けっこう長いあいだ抱き合っていた2人。 クリック♪


昨夜泊った来海4級、庭の草引きをしたあと9時過ぎに連盟へ行く。
ちょっと鼻をクスンクスン言わせていたけど大丈夫だったかな?

その後われわれ2人は、兵庫県佐用郡佐用町へ出発。
「きょうの天気は大丈夫?」
「うん。 天気予報で0%って言っとったで」

祝日にも拘らずクルマの量は少ない。
ビュンビュン気持ちよく走りながらオシャベリも弾む。
途中 加西SA で休憩。
グループやファミリーが多く、みなニコニコと幸せそう。
自動ドアの辺りからリーンリーン♪ といい音が聞こえてくると思ったら鈴虫が売られていた。
888円の値札のついた虫かごが山のように積まれている。
マップを貰ってきたNがやってきて、「新潟で地震があったらしい。 震度6だって」 
少し暗い気持ちでクルマに乗り込んだ。

その後、作用ICで降りそこない、作東ICまで行って高速をおりる。
先ほどから段々空模様があやしくなりだす。
「天気予報0%じゃなかったの?」
「そう言ってたんやけどなあ。 ウソばっかりやなあ」

作用町に向かう途中、小さな 美作土居駅 に行き当たった。
いかにも、‘ひなびたローカル列車の駅’といった風情に胸がときめく。
駅員の姿は見えず、中年女性の二人連れが陰気に黙りこんだままベンチに腰かけている。
狭いホームに出て線路を眺め、さあ戻ろうかと駅を出て歩きだした瞬間、列車が滑り込んできた。
あわててホームへ舞い戻ると、1両のみの小さな列車が到着していた。
降りる人は誰もいない。
オモチャのような小さい列車を見送ったあとで構内の時刻表をみると、11時59分発の津山行きのようだった。
再び駅を出たとたんウ~ウ~と鈍いサイレンの音が響く。
12時の合図だ。 
(こうして毎日12時のサイレンを聞きながら暮らす生活というのは一体どんなものだろう) と、ふと考える。


クルマに乗り込んで少し行くと、『出雲街道土居宿』 と書かれた大看板を見つけ、少し立ち寄ることにする。
クルマも人もほとんど通らぬ静かな街道を黙って歩く。
Nも、少しずつクルマを走らせながら、降りては撮り、撮ってはまたクルマに戻りながら進む。
今では珍しくなった、ビタワンの看板のかかる薬局 (ドッグフードを扱う薬局というのも初めて見る)
60過ぎぐらいの店主らしきおじさんが、ランニングシャツ1枚で店先に立っている。
そしておもむろに、「ヨイショ!」 のかけ声と共に、停めていた自転車の荷台に米袋を積み始めた。
ドッグフードの他に、お米まで販売しているようだった。

商店は少ないが、古い風情のある建物もチラホラと残っており楽しく歩くが、そのうちとうとう雨が降り出してきた。
傘をさしながらなおも歩き続けていると、玄関先に日の丸の旗を揚げた家が1軒。
(おや、珍しい) とカメラを向けていると、中から痩せぎすのおじいさんが現れた。
Nが、「こんにちわ」 とアイサツをするとおじいさんも愛想よくアイサツを返してくれる。
雨の中、ボロ傘をさしてウロつく我々をジッと見つめたおじいさんは、「マップがありますから・・ちょっとお待ちくださいよ」 と言い残して家へはいり、ほどなく 『出雲街道土居町観光マップ』 と書かれた刷り物を片手に現れた。
「ご存知のことと思いますが、ここは徳川家光公が参勤交代で通られた宿場町でナントカカントカ」
「すぐそこには高札場もあります。 ま、今で言う掲示板ですな」
など、ていねいに教えてくれる。
マップを頂き、おじいさんに何度もお礼を言って再び歩き出す。
古い清酒の看板がかかる酒屋の写真を撮ったあと、チラとおじいさんの家を振り返る。
おじいさんの姿は無く、国旗の横に並べられた小さなプランターが2つ見えた。

雨は勢いを増し、まったく止みそうにない。
「そろそろクルマに戻ろうか」
「うん、それでそろそろお昼にしない?」
「じゃあもう少し行ってクルマの中で食べようか」
「あ、それがいいや」

すぐ近くの土居小学校前でクルマを停め、後部座席に並んでお弁当を広げる。
最近はNの好物のダシ巻きもおいしく作れるようになった。
目の前は見渡すかぎり青い田んぼで、車内では 「G線上のアリア」 や 「アルルの女」 が響き、どこからか聞こえるオンドリの鳴き声も混じって、まったりとした時が流れる。

お腹もいっぱいになり、いよいよきょうのメイン、作用町のひまわり畑を目指す。
ここは3,4年前に1度来たことがあるが、その頃は南光町と呼ばれていた。
今は合併のあおりで、『作用町の南光ひまわり祭り』 とややこしい呼び方になっている。

雨のために水量の増えた 「ちくさ川」 を右手に見ながらどんどん走ると、ようやく、「米田地区」 と書かれた小さな看板が目にはいる。
ひまわり畑はいくつかあって、それぞれ開花の時期が違うようだ。
早いところはもう終わっていて、この米田地区というのが 「現在3部咲き」 という事らしかった。

カッパを着込んだ地元の誘導員に手招きされるまま、小学校の裏手の駐車場にクルマを入れる。
雨はもう上がっていたが、念のためにカサを持ってひまわり畑へ向かうことにした。

5,6分歩いたところで黄色く染まった畑が見え出す。
以前訪れたときはかなりのカンカン照りで、息も絶え絶えに歩いたのを思い出す。
オマケにひまわりももう大分終わりかけで、どの花もダラーンと首を折ってちっとも可愛くなかった。
それに比べると、今年のひまわりはサイズは小さいものの、咲き始めでシャキッとしていて瑞々しい。
剥きたての夏ミカンような花びらに雨のしずくを光らせ、ピンと素直に伸びている。
カメラを持った中年夫婦や若いカップルに混ざり、畑の中の細いアゼを進む。
ここのヒマワリはちょっと背丈が高めなので全体の写真が撮りにくい。
デジカメを頭の上にかざして何枚か撮ってみたが、どれもちゃんと写っていなかった。

小さなひまわり畑はあっという間に見終わり、すぐそばの薬師なんとかという大きな橋を渡り、別のひまわり畑へ移動する。
ここは山もグッと近くなり、先ほどの畑に比べるとかなり雰囲気が違う。
周囲を囲むように連なる山々には白いケムリのような霧が立ち込め、それだけでも見事な借景だ。
山裾に広がる田んぼには、時折りポツンポツンとシロサギやアオサギの姿も見える。

小さな子供連れのファミリーがビデオカメラ片手に、嬉しそうな表情でひまわり畑のアゼを歩いている。
(いいなあ、平和そうで) と、そちらにカメラを向けて見ていると、突然パラパラッと来た。
(あれあれ) と思う間にザアーッと激しく降りだす。
とたんに、ひまわり畑のまん中でパッと傘の花が開いた。

「雨の中のひまわりもいいもんだねえ」 「涼しくて最高♪」 などと、傘をさしながらノンキに歩き回っていると、畑の脇に小さなテントが出ている。
「まさかこの天気に ‘ひまわりソフトクリーム’ とかじゃないやろーね」 と言いつつテントの前を通りかかると、その通りだった。
以前来たときはアイスでなく地元の野菜などを販売していたが、炎天下の中、ビニール袋に詰められたキュウリやトマトが見るからに暑苦しそうだったのを思い出す。
とにかくあの時は、焼け死ぬのではないかと思うほど暑かった。
ひまわり祭りに日陰は皆無なのだ。

小学校へ戻る手前のひまわり畑で、なにやら人が集まっている。
近寄ってみると、何かの撮影会のようだった。
ピンクの着物とピンクの傘をさした若い女性が、ザンザン降りのひまわり畑のまんなかを、何度も何度も行ったり来たりしている。
よく見ると5,6歳くらいの少女も一緒だ。
大きな高価そうなカメラを真剣な表情で構える男性グループの中に、いつのまにかNがチャッカリと混じっている。

そしてなぜか、そのすぐ横でアイアイガサの熱いカップルがひと組。
撮影会のモデルよりもよっぽど目立っていて、私はこちらばかりを写していた

びしょぬれになって駐車場へ到着。
どこか温泉にでも寄って帰りたかったが、見つけられぬままに高速へ乗る。
途中 安富PAで休憩。
笹かまぼことカニかまぼこのオミヤゲを買う。

三田に入ったあたりで ‘宝塚まで70分の渋滞’ との表示。
すぐに高速を降り、新三田から西谷を走って5時過ぎに帰宅。
トビオ、クロ、源さんの合唱で迎えられる。

きのうの研究会のカレーの残りを食べ、地震のテレビを見る。
Nはいつの間にか、となりの和室でトビオと源さんにはさまれたまま軽いイビキをかいて寝ている。

ひまわりも夜は眠っているのだろう・・・


おわり
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8 コメント

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はじめまして! (toyo)
2007-07-16 23:43:37
はじめまして、toyoといいます。
ひまわりを探してたどり着きました。
一枚目の写真が小さかったのでクリックして大きくしてみると・・・ひまわりよりもカップルの熱い姿が!余計に暑くなりました(笑)。
るん様かと。。 (5五の竜)
2007-07-17 02:15:16
お久しぶりです。本日の長文を見て元気になられたと思いまして、書き込みいれました。順調に体重も減ってきてるみたいですね。後姿もなんか若々しく見えました。、、、、、、ってるん様でなかったですか横の男性は大石三段かと、、、ではでは♪
地震 (内藤)
2007-07-17 09:36:04
昨日は地震で一瞬死ぬかと思いました。3年前の中越地震のときもそうでしたが。
余震も結構大きなのが来て。
余震が多いと眠れないのもわかります。
我が家は物が落ちたりした程度で特に被害もなく助かりました。
toyoさま (ルン)
2007-07-17 09:44:09
toyoさま初めまして。
写真には写っておりませんが、付近にはかなりの見物人 (カップルではなく撮影会の模様を見ていた人達) もいました。
にも拘らず、どしゃ降りの雨の中、微動だにせずしっかりと肩寄せ合う2人でした。

そこらへんの軟弱なカップルとはひと味違う雰囲気でした
5五の竜さま (ルン)
2007-07-17 09:48:46
体重は今ちょっと停滞期に入ってしまったようで、ちょっと苦戦しております。
が、ここが踏ん張りどころと肝に銘じてがんばる所存です

ひまわり畑のカップルはなかなかステキでした。
最初は、(こちらもモデルさん達?) と思ったほどです。
内藤さま (ルン)
2007-07-17 10:04:59
地震の影響、やっぱり大変だったようですね。

きのう、出先のSAで新潟で地震とわかった時
私 「新潟って、誰かいたかなあ」
N 「内藤さんとこが近いやろう」
  「・・・・・・・・」
帰宅してテレビをつけると、長野よりだったのでさらにビックリしました。

余震も大きいのがけっこう発生しているようで、ずいぶんコワイ思いをされていらっしゃる事と思います。
私は阪神大震災の日からしばらくは、枕元に靴を置かないと眠れませんでした。
靴は何があっても必需です。
あと懐中電灯も。

しばらくは何かと落ち着かない日々でしょうが、ご家族の皆様方の安全を心から願っております。





遠出 (ドクター尼子)
2007-07-17 21:31:25
すっかりお元気そうですね。
でも、外食はカロリーが高くなりやすいですから、お気を付け下さい。

手術中に血管を忘れても大丈夫でしょう。
傍に助手もいますし、看護師もいます。
さらに患者様は全身麻酔だから聞こえないし・・・(笑)

あー、でも、ほんとに名前が出て来ない時はとことん出てきません。
五十音順に思い出しても、そこの薬名だけがスポッと抜け落ちます。
「ちょっとお薬の在庫を確認してきますね。」
そう言って薬棚の前で調べることもありますよ(笑)
ドクター尼子さま (ルン)
2007-07-18 01:24:53
>手術中に血管を忘れても大丈夫でしょう。
>傍に助手もいますし、看護師もいます。

なるほど、そういう手がありましたね♪

でも、これがもし、全員 「若年性アルツハイマー」 だったらコワイですね。
「この血管どこにつながってたんだっけ」
「肺じゃない?」
「いや、盲腸だろう」
「違うよ、足のウラだよ」

なんてマジメにやっていたら・・・・
恐怖映画のようで恐ろしいですね


外食には十分注意したいと思います

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