ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

476      西宮散策

2006-10-23 23:16:47 | Weblog
※津門神社境内のキツネとネコ。
 クリック♪


きょうもNは1日外出。
涼しそうなので、私も楽譜を買いがてら 「西宮北口」 へ行く事にする。
どうせ行くのなら近辺でも散策してみようと、出がけにネットで調べた場所をプリントアウトして持っていった。

電車に乗り、降りる直前に中吊り広告に目が止まる。

『始皇帝と彩色兵馬俑展 10月19日~12月3日 京都文化博物館』

北口で降りて外へ出る。
目指す神社群はJR西宮駅の近辺なのだが、JRの表示が全く出ていない。
(不親切だなぁ) と思いつつ、バスターミナル付近にいたオバサンに聞く。

「あの、JR西宮の駅はどっちですか?」
「JR?」
「はい、どっちに歩けばいいかと思って」
「歩いて行くんですか??」
「ええ・・あの、遠いんですか?」
「遠いですよぉ、30分くらいかかるんじゃないかなあ・・・」
「ええっ!! そんなにかかるんですか」
「バスに乗れば3つ目なんですけどね」

親切なおばさんに教えられ、ほどなく到着したバスに乗った。
バスに揺られながら、(確か以前も同じようなカン違いをしてバスに乗った事を思い出す

JRにはすぐ到着した。
思っていたより繁華街で、どちらに向かって歩き出せば良いかわからない。
道行く人2人ほどに神社のありかを尋ねるが 「判らない」 との事。
スーパーの買い物袋を提げた、いかにも地の人そうな小柄なオバアサンを見つけて聞くと
私の差し出す簡単な地図を見ながら、「ああ、この神社だったらスグですよ。 一緒に行きましょう」 と言ってくれた。

大通りを渡ってすぐ、西宮東商店街というアーケードがあり、そのすぐ横の細い道へ入る。
静かな落ち着いた佇まいの道だったので、「古い町なんですね」 と言うと、「本当に古くってねぇ・・」 と、バツの悪そうな顔をされた。
褒め言葉のつもりだったんだけど・・・何だか悪い事を言ってしまったようで申し訳なかった。
以前、Nとどこかの町を歩いていた時に、私が 「ずいぶんひなびた所だねぇ」 と言うと
「あんまりそんな言葉を大きな声で言うもんじゃない」 とたしなめられた事があった。
その時には (何で? いいじゃん) と思っていたのだけど・・・
やっぱり人によっては気になる言葉かも知れない。

少し歩いたところに、朱塗りの柵に囲まれた 「松原天神」 と書かれた大きな石碑が見えた。
おばあさんにお礼を言って別れる。

境内に入ると大きな 「えごのき」 があった。
人影の無いひっそりとした境内の奥に黄色い実のなる木があって近づいてみるが
何の実かわからない。
ここは、九州の大宰府へ流される途中の菅原道真が、美しい白砂青松を見ながら休憩したと伝えられる場所で
それが所以で、その後、道真公が祭神となった神社らしい(昔は天満宮と呼ばれていた)

境内を出ると細かな雨がポツポツとしてきた。
神社を出たすぐ脇に赤いトリイが並ぶ細い道があったが、雨も降り出してきた事だし先を急ごうと思って通り過ぎる。
が、なぜか気になり引き返してみた。

いくつも並んだ鳥居の下をくぐる。
傘をさしているので、ぶつからないように背中をかがめて通っていると 「通りゃんせ」 をしている気分だった♪

狭い敷地の行き止まりには、小さな古い祠が1つあるきりだった。
(なぁ~んだ・・) と、ちょっとガッカリしながら辺りを見回すと、祠の後ろに看板が立てられていた。
読んでみると 『染殿池(そめどのいけ)』 と書かれている。
何でも、応神天皇の御世、呉の国の工女、綾織(あやはとり)と呉織(くれはとり)がこの池で糸を染めて布を織ったという事で、
我が国では初めて機織り、または染物が伝わった地という事になるらしい。

へぇ~と思いながら看板の後ろの小さな池を見る。
池と言っても本当に小さく、水もかなり澱んでいる溜め池なのだが、何か不思議な空気に包まれているようだった。
フェンスには、この池について書かれた新聞記事のコピーも貼られていた。

鳥居をくぐって広い道へ出る。
地図では 「津門(つと)神社」 というのが近そうなので行ってみたいのだが、通行人の姿が見つからない。
やっと歩いて来たのは、30歳くらいのサラリーマン風男性二人連れだった。
(男か・・・ヤダなぁ) と思いつつも、仕方がないので尋ねてみる。

「神社ですか」
「さあ・・・ワカラナイなぁ」
「JRはあっちの方角ですけどね~」

トンチンカンなのであきらめる・・・・・

適当に歩いていると体格のいいオバサン (私とドッコイドッコイくらい) が歩いていたので
すかさず追いかけて聞いてみると、よく知っていたようで詳しく教えてくれた。

言われた通り目の前の二股に分かれた道を左に進みそのまま真っ直ぐズンズン歩くと 「こばと幼稚園」 に出た。
「幼稚園の東側が神社ですよ」 と言われていたのでグルッと回ってみると、そこが神社の裏手だった。

小さな裏門を入ると、少し新しい感じの拝殿があった。
そばの茂みに石碑がある。
近寄ってみると、 『人生是努力  西宮市長○○』 とあった。

何だか、お説教される昔の子ども時代を思い出してしまった・・・

境内は広々と清潔だが、もうひとつ面白みが無い。
しめ縄のかかる大きな樹を見るとクスノキで、これは見事だった。

出口付近まで歩くと、奥まった狭い一角に小さな古い祠があった。
クモの巣に気をつけながら近づくと、キツネの置物がたくさん並んでひっそりしている。
写真を撮っていると、突然ゴトッと音がした。
ビックリして音のする方を見ると、大きなネコらしきものが一瞬ボンヤリと見え、すぐ居なくなった。
静かに様子を伺っていると、今度は祠の陰からしっかり姿を見せた。
白にカフェオレ色が少し混じった太ったネコだった。
ネコはかなり神経質そうで、ちょっとでも動くと逃げそうな雰囲気なので、カメラを思いっきりズームにして撮る。
何枚か撮って、(少しくらいなら・・) と1歩近寄ると、途端に身をひるがえして
そばの高い木に駆け上り、そのまま姿を消してしまった。
ネコが木に登るのは初めて見たが、そのあと何度見上げてもネコは見つからない。
祠の周りに思い思いに佇むキツネの置物を見ながら、文字通り 「キツネにつままれた」 心境だった。

津門神社を出る頃には、雨足もずいぶん強まっていた。
Gパンのすそを折り曲げてJR西宮駅へ向かう。

その後、無事 西宮北口の楽器店へ行き楽譜を2冊買って帰宅。

晩9時前に糸谷四段から 「きょうの対局勝ちました。 王座戦です」 のtel。



おわり

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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
天神様 (大分のおじさん)
2006-10-24 00:07:56
ルンさまの前に現れて消えたネコちゃん、お狐様の化身だったのでは?



天神様は祟るのですよね。これはルンさまのほうが詳しいかな。



それにしても糸谷四段絶好調ですね。棋士の間でも大物だと認められているようですね。
返信する
糸谷四段 (ドクター尼子)
2006-10-24 00:16:24
強いですねぇ。今日も勝ちですかぁ。

天神様のコメントを考えていましたが、最後の一行ですっとんじゃいました。

ほんに私は将棋ファン・・・(笑)
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大分のおじさんさま (ルン)
2006-10-24 01:02:27
>天神様は祟るのですよね。



ウウッ そうだった・・今思い出しました





手も合わせず、ムリヤリ柵の中の祠に入ってしまった私はどうすれば良いのでしょう



大分のおじさま、いつか大宰府へ行かれる機会がありましたら、私の事を謝っておいて下さい。

お願いいたします・・・
返信する
ドクター尼子さま (ルン)
2006-10-24 01:05:58
きょうはNが遅かったので私が電話を取りました。

とっても元気な声でした。

きょうが対局日だとは全然知らなかったのでビックリしましたが



相手は誰だったのかなぁ・・・
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 (kobecco)
2006-10-24 06:39:15
 猫って不思議な動物で、猫好きの息子と歩いているとよく猫に遭遇します。

 猫というと糸谷四段も猫を飼っているとかですね。週刊将棋でも特集で取り上げられていますが、目方が重いので座っているのがしんどくて席をよくはずすなど正直に述べているところがらしいですね。
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kobeccoさま (ルン)
2006-10-24 09:23:25
ロシアンブルーという、とっても美しいネコです。

最近はペットショップでも時々見かけますが、昔から大ファンです



>目方が重いので座っているのがしんどくて席をよくはずすなど正直に述べているところがらしいですね



これ↑はネコではなく、糸谷四段の事でしょうか?

目方・・・今度聞いてみようかな
返信する
勝手な…。 (一酔斎)
2006-10-24 09:34:16
糸谷先生の「王座戦」の相手は、長沼先生のようです。私の『勝手な予想』ですが、『目方』は85~90kg前後ではないかと思われます。



『始皇帝』展、もし行かれるのであれば、チケットを『お安く』入手できますのでご一報下さい。
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Unknown (A.H)
2006-10-24 10:15:58
神社は猫の棲家の定番のひとつですね。(寒さはしのげるは暑さからも逃れられるはいいことづくめ 人から餌を与えられたら、猫が神社に子々孫々定住?)

 森六段も猫の写真が多いのですが、ルンさんも猫は好きなのかな?でも、猫が家にいないのはなぜかな?猫は野生であるからいいのかなと勝手に予想します。



 自分の遠い親戚の家や近所の家の近くにも野良猫を見かけます。10月のある日曜日ですけど、将棋道場から帰ってきたときに実家の近くの路地で、自分が運転する車(日産)のライトに照らされた猫がいたけど、車が来ているのに逃げないのか 

 びっくりいたしました。
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訂正 (A.H)
2006-10-24 10:18:30
 タイトルを入れ忘れました。タイトルは「野良猫とは・・・」です。失礼いたしました。
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天神さまの (じん)
2006-10-24 13:18:49
祟りは、ルン様はもうすでに経験してらっしゃいますね。

服部神社も天神さんなんですよね~
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