ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

507       片上君北尾さん披露宴

2006-11-23 09:54:29 | Weblog
※片上君、北尾さん、末永くお幸せに
 クリック♪



昨日は片上五段の披露宴のため東京行き。
朝、パンをかじりながらゆっくりPCを見ていると、「そろそろ行こうかぁ」 とNの声。

「えぇっ?!  まだ顔も洗ってないしお化粧もしてないよ!!」

Nはいつも急激に言い出すので困る・・・

新大阪で駅弁を買い( 『21世紀 出陣弁当(駅弁コンテスト大人の部グランプリ受賞)』  10時10分発の 「のぞみ」 に乗り込んだ。

京都に差しかかる頃、五重の塔が見える。

「ねえねえ、あそこに五重の塔が見えるよ!」
「・・・・・・・」
「ねえ、あの五重の塔って東寺の五重の塔かなぁ?」
「・・・・・・・」
「ねぇってば!(ちょっと声を大きくして)、あの五重の塔は東寺なのかなぁ」
「(ダルそうに) ああ、そうやで・・」
「ホントに?? もっとちゃんと見てよ、あれだよ」
「うん、方向あっちやから・・(チラと目だけ外に動かしながらツマラナそうに言う)」

京都駅に着くと、となりに停車中の新幹線の胴体に大きく 『700』 と書かれている。

「ねえ! あの700って何の意味?」
「・・・・・・・」
「ねえねえ、あの新幹線に書いてある700だけどさ・・時速700キロって意味かなぁ」
「ええっ? そんな事ないやろ」
「じゃ、どういう意味?」

ようやく体を起こして窓の外を見ながら・・・

「・・・新しい新幹線やからやろ」
「違うよ! 700の意味を聞いてるの!!」

乗り物での移動中のNはいつもこんな風で面白くないのだ


東京に着き山手線に乗り換えて、予定通り 『巣鴨』 へ到着。
「年寄りの原宿」 と呼ばれるこの町を1度歩いてみたかったのだ。

巣鴨地蔵商店街へ入ると、平日というのに沢山の年配の女性客でごった返している。
オバサマ達が群がっているのは、大抵が安売りの衣料品店。
あと、和菓子屋、靴屋、煎餅屋、小物・雑貨店、漢方薬局、肌着屋などがひしめいていて、かなりの賑わいだ。

しばらく歩くと、「とげぬき地蔵尊」 で有名な 『高岩寺』 があった。
境内には護摩を焚くケムリが漂い、お百度を踏む熱心なお年寄りが列をなして、地蔵さんの頭や体を拭いたり、ヒシャクで水をかけたりしている。
私も本堂前で、(Nにトゲが刺さりませんように・・) と、心をこめて祈った。
その後、都電荒川線近くにある 『猿田彦神社』 にも立ち寄る。
赤い頭巾をかぶった、変な顔のお猿の像があった。

2時間ほど歩いてすっかり疲れたので、(どこか風情のある茶店でお茶でも・・) と思ったのだが、どこもいっぱいで
結局、商店街の入り口のマクドナルドに入って 爽健美茶を飲んだ。
その後、披露宴会場のある代官山へ向かう。

代官山の駅のトイレで着替えをしてから、リストランテASOを目指す。
なかなか分からなく、道を尋ね尋ねしてやっと着いた。

店内に入るとすぐ、タキシード姿の片上五段と純白のウェディングドレスに身を包んだ北尾さんが迎えてくれる。
白無垢も雰囲気があって良かったけれど、ウェディングドレスもやっぱり華やかでいいなぁと思った

控えのテーブルで、女流の島井咲緒里さん、関口四段、神川一星くんらと一緒になる。
神川君は以前、山崎七段や片上五段と同期だった門下の子で、この日のために広島から駆けつけてくれたのだった。
久しぶりに会う神川君は、とても魅力的な男の子になっていて驚いた。
10年前は、半ズボンにハイソックスをはいて 「オバチャン、こんにちわ!」 なんて言っていた子供だったのに・・・
その後、北尾さんの師匠の西村一義九段に挨拶。

時刻になりメイン会場へ移動。
レストランというのに大きくて立派なホールなので驚いた。
Nと私、増田五段、山崎七段は新郎新婦の真ん前のテーブルだった。
辺りを見回すと、森内名人、三浦弘行八段、中川大輔七段、藤井猛九段、囲碁の武宮正樹さんの姿が見えた。
女流の数も多かったが、これはNの 「日記」 の方に写真があるのでゼヒそちらをご覧下さい(皆さん美しかったです

着席して待つ間、増田五段と山崎七段が、妙にリアルに自分達の結婚式像について語り合っていたのが可笑しかった。
そんな事は、もうちょっとあらゆる事象が具体的に整ってきてからの事なのに


新郎新婦が入場して、いよいよ披露宴の始まりだ。
まず新郎側であるNの挨拶、続いて新婦側西村九段の挨拶。
その後、関口四段と神川君のコンビでの祝辞、これがなかなか良かった。
まず、同郷で同期も神川君から

「自分が子供の頃、自宅に片上君が来たことがあり、その時に片上君が他人の家の冷蔵庫を勝手に開けてお茶を飲んだ。 それを見た自分の両親がどんな顔をするのかヒヤヒヤしながら見ていたのだが、両親は全然気にしてない風だった。 その時に感じたのは、片上君は何か人を惹きつけるユーモアみたいなものが漂っている人間なんだなぁと子供心に思った事だった」

この話しには落ちがあって
「でも、片上君がお茶と思って飲んだのは、実はソバツユだったんです

関口四段もいいスピーチをしてくれた。
これまでかなり手厳しく片上五段のお説教(?)を受けていた1人だったらしいが
「片上さんは 『自分では天才なんかとは思ってはいない。 ただ、どんな事でも基礎だけはしっかりとやって来ただけ。 自分には基礎を積み重ねる才能があるのだと思う』 とおっしゃっていた事が印象的でした」

引き続き、東大将棋部の山内さんがいきなりパントマイムやお手玉ジャグラーを披露。
玄人はだしの芸に、会場からはどよめきの声と拍手が絶えなかった。
素晴らしい芸だった。
あとで片上五段にこっそりと、「あの人、将棋の方は強いの?」 と聞いたら 「はい、かなり強いですよ」 との事。
やっぱり天は二物も三物も与えるものなのかな~

食事もなかなか美味しかった。
イタリア料理専門のレストランだったが、からすみで和えたスパゲッティが意外な美味しさだった。
メインディッシュの 『イベリコ豚のロースト』 というのも美味しかった。
あとで山崎五段が、「イベリコって、今とっても流行りなんですよ」 と教えてくれた (私は最初 『イベリ子豚』 かと思っていた)
イベリコ豚の横に、ホウズキみたいなものが添えつけであった。
ちょっと気味が悪かったので、Nに先に食べて貰うと 「あれっ? これオイシイよ」

増田五段も山崎七段も 「ほんとオイシイです!」 「見かけとは全然違う味ですよ」
ダマしていたらだと思いつつ食べると、確かにフル-ツとトマトの混じったような味でなかなか美味だ。
お皿が下げられる時に、「これに乗っていたホウズキみたいなのは何ですか?」 と聞くと
「はい、ホウズキでございます

(ゲッ・・・やっぱりホウズキだったのか) でも、美味しかったから許すとしよう。


その後、お色直しした新婦とお色直しをしなかった新郎が、きょうアップした写真のチアガールズ(北尾さんの従妹のチーム)に囲まれて登場。
にぎやかなBGMと炸裂する健康的なお色気の中、完ぺきに圧倒された片上五段の表情が見物だった

可愛いネコのイラストが書かれた美味しいウェディングケーキを頂いたあと、新郎新婦の短いアイサツがあって拍手の中2人が退場。
(楽しい、いい披露宴だったなぁ) とホッとしていると
「では、最後に新郎新婦から皆さまへのお礼があります」 の司会の言葉と共に
壁に大きくスクリーンが映し出された。

BGMに乗ってきょうの参加者全員の名前が順に流れ出し、そのバックに幼い頃の2人の写真が次々と映し出される。
先日明治神宮で行なわれた披露宴の様子も見事に再現され、きょうの来場者ひとりひとりに向けた二人からの温かい手書きのメッセージが次々と画面に映る。
堪えていた涙が止まらなくなってしまった。


北尾さん、
これから一生、片上君を力強く支えていって下さいね


おわり

コメント (13)
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