５０３ 可愛いワンピース

※　三田　『香下寺』　のハス池。　　
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このところずっと　‘一人歩き’　をしていない。
１年中で今が１番いい季節だと言うのに、いつも何となくグズグズしながら１日が終わる。
きょうはＮが近大の日なので、途中まで一緒についていって辺りを散策しようと思ったのだが
お昼ごはんを食べ終わると、やっぱり眠くなってしまったので家に残ることにた。

ショップチャンネルをオンにしてからゴロリとソファーへ横になると、間髪入れずトビオが　（ドサッ）　とお腹の上に乗ってくる。　重いけど温かいのでガマン。

ショップチャンネルでは、幾通りにもカタチの変えられるペンダントをやっていたが、さして購買意欲はそそられない。
１５分ほど観ていたが、そのうちウトウトして知らぬ間に熟睡してしまった

トビオが乗ったり降りたり、電話のベルで目が覚めたりしながら、ダラダラと夕方近くまで寝る。

時計を見ると５時前になっていた。
ノロノロ起きだしてトビオとクロに餌をやる。
寒くなってきたので、いつもよりほんの少しドッグフードを多目にした。
薄暗くなった部屋のカーテンを閉めて電気をつける　（この作業はいつも寂しさを感じるのでニガテ）

外は雨が降っているようだった。
（天気予報ではきょうは降らないって言ってたのに・・・）

考えた末、意を決して出かける事にする。
実は１週間ほど前から、あるブティックの店先に飾ってある服が、気になって気になって仕方なかったのだ。

Ｎが帰って来るまであまり時間もないので急いで電車に乗る。

店の前へ立つとショーウインドウの中に例の服があった。
華やかな中にも落ち着きのあるクリーム色のワンピースで、裾の方は透かしレースになっている。
フリルのついた共布のボレロもちょっとゴージャスで、色んな場所で活躍出来そう♪
気になる値段も、まあ何とか許せる範囲のものだった。

問題はサイズである。
現品は、ひと目　『私には入らないサイズ』　
運が良ければもっと大きいサイズもあるかも知れないが、その可能性はほとんど無いだろう。
１週間もグズグズ迷っていたのは、その問題があったからなのだ。

思い切って店内に入る。
店主の男性と目が合ったのでストレートに切り出した。

「すいません、このワンピースでもっと大きいサイズはありませんか？」

店主の男性は一瞬言葉に詰まったようだったが、ややあって・・・・

「お客さまが着られるのですか？」

（ン？　私が着るのに何か問題でも？？）


「申し訳ないのですが、これは今一点しか無いんです」
「そうですか・・この間からずっとイイナァと思いながら見てたんですけど」
「ああ、それはスミマセン。　これは１１号なんですよ」

（１１号・・・１０年前のサイズだ）

「他に似たようなのとかありませんか？」
「そうですねえ、この手は春先にならないと入荷しないんですよ」
「ハア、そうですか・・・（村山聖風）　」

（せっかく思い切って、お金も用意して雨のなか出て来たのにな　）

ガッカリしながら店を出る私を、店主の男性も気の毒そうに見送ってくれた。
スリムな体が欲しいと、今更ながらに痛感する。


きょうの夕飯は　「常夜鍋」 　　　　　
常夜鍋　　←クリック
スリムどころか、現在の体重を維持するだけでもアブナイ状態のルンルンなのであった　


おわり