ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

338      あじさい寺

2006-06-10 22:41:35 | Weblog
※曹洞宗「頼光寺」 
 あまりキチンと撮れてないのですが・・クリック♪

きょうは昼ごはんを食べてすぐに1人で外出(Nは午前・午後と将棋教室)
行く先は能勢電「畦野=うねの」にある『頼光寺』、通称あじさい寺。
昨夜ネットサーフィンをしていて目に止まった場所だ。

源満仲の末子(美女丸)の素行の悪さから、それをかばって主君満仲に自分の息子の首を差し出し
美女丸の命を救ったという家来、藤原仲光の話しは以前から知っていた。
そしてこの「頼光寺」は、のちに自分の罪を悔い改めて修行に励み、ついには源賢阿闍梨(げんけんあじゃり)という高僧になった美女丸が建立したお寺という事だったのだ。
ちょうどアジサイの時期でもあり、頼光寺行きはノータイムで決定した。

「阪急 川西能勢口」で降りて、すぐ向かいのホームに停まっていた「日生中央行き」と書かれた能勢電に飛び乗る。
電車が走り出すと、大好きな「ビッグハープ」がすぐ目の前に現れた。
もう少し走ると緑濃い五月山が迫ってくる。 まるで遠足のようなワクワク気分だ♪
「鶯の森」という美しい駅名のホームを出ると真っ暗なトンネルに入る。
そこを抜けると、すぐ右手に173Rが並行して走っているのが見えた。
いつも車中から見上げる赤い鉄橋を、きょうは自分が通っているのがフシギな気分だった。
「鼓滝」「多田」「平野」「いちのとりい」、その次が「畦野」。
降りると、片側がトンネルの入り口になっていた。
この辺は相当に山深いところだったのかも知れない。 ワクワク気分がいっそう高まってきた。

駅を出ると、すぐ頼光寺道順を書いてあるチラシが貼りだしてありホッとする。
郵便局の前をよこぎり道沿いに歩いて行く。
小さな畑が多くのんびりとした田舎ムードの町だ。
5分ほど歩くと再び「頼光寺」の案内板があり、細い道を入るとすぐそこが、お寺の境内に続く石段になっていた。

青々とした葉を茂らせているアジサイの花は、意外にもまだ色づいていなかった。
境内には4,5人の参拝客がいたが、皆ツマラナそうな表情でベンチに腰かけている。
横手の庭の方へ行ってみると、きちんと手入れされた花壇に、赤や白の「ホタルブクロ」
うす紫色の「テッセン」、季節はずれの真っ赤なモミジ、純白の「カラー」などが咲き誇り、アジサイの代わりに一生けんめい訪れる者を歓迎しているかのようだった。
境内のあちこちに小さな水路が廻らされており、本堂脇では、メダカすくいに夢中になっている親子の姿があった。
奥へ進むと苔むした五輪塔が並んでおり、空気までヒンヤリと冷たい。
魚とりの子どもの声が、急にどこか別世界からのように聞こえた。

(今度は雨ふりの日に来たいな)と思いつつ、先ほど登ってきた石段を下る。

迷う事なしに「畦野」の駅前へ出た。
ノドが乾いたので、駅前のローソンで「午後の紅茶」と「明治ストロベリーチョコ」を買う。
ホームに着くと、ちょうど川西行きが出たところだった。
冷たい紅茶をゴクゴク飲んでチョコレートを1つ頬張る。
疲れがスッと遠のいた。

やがて電車が到着。
帰りは反対側の座席に座り、行きと違う景色を見ようと楽しみにしていたのだが・・・
な、なんと、、、、ななめ前の席に、久々の「化粧女」を発見

20歳くらいの女性だったが、片手に鏡を持ちながら、必死で目の辺りをゴチャゴチャやっている。
ビューラーでまつげをギュッと掴み、何度も何度も角度を変えてカールさせている様子。
その次は当然マスカラ。
まず1本目のマスカラでまつげを下から上へ、丹念に丹念に塗り上げる。
やっと終わったと思うと今度は2本目のマスカラを取り出し、まつげの上側をていねいになぞりだした。
じっと見ていると次はアイライナー。
電車はかなり揺れているので、まぶたの縁をなぞるアイライナーは見ている方も結構コワイものがある。
しかし敵はそんな心配をよそに、全くの傍若無人ぶりで、驚くほどの集中力を発揮させながら
このムズカシイ作業をやってのけている。
あと少しで川西能勢口というあたりで手元の動きが一段と早くなり、口紅のフィニッシュと同時に駅へ到着。
ウ~ン、見事というしか無い!!
ホームへ出てそっとその子の横顔を見ると、けっこう美しく仕上がっていたので少々ビックリ。
しかし、クルリと後ろを向いたその子の下着(黒いパンツ)が、Gパンのふちから丸見え
ファッションなのかも知れないけど、あれはどう見てもやり過ぎだよぉ・・・

同じホームから宝塚行きの電車に乗り込む。
ふと目の前を見ると、60代半ばの白い髪の女性が座っていたのだが
その女性が司馬遼太郎にそっくりで、伏し目がちに何度も確認するが、見れば見るほど似ている。
段々笑いが込みあげてヤバそうになって来た。
大急ぎで文庫本を取り出し、読んで笑っているようなフリをして急場を凌ぐ。

清荒神まであと2駅というところで、黒のピッタリしたタンクトップを着た男の子が乗って来て私のとなりにドカッと座った。
実は私は男の人のタンクトップ姿が大のニガテ(特に黒)
おまけにヘンに甘ったるい香水のニオイまでさせている。
悪いけど、ササ~ッと鳥肌が立ちそうな男の子だった・・・

結局きょうは「アジサイウォッチング」じゃなくて。「ヘンな人ウォッチング」の1日になってしまった

おわり
コメント (2)
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