ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

332      山下清

2006-06-04 22:53:50 | Weblog
※川西にある「森安将棋センター」 クリック♪

きょうも体調変わらず・・・
寝込むほどでは無いのだが微熱、頭痛、肩こり、歯痛がうっとおしい。

午前中こども教室、合い間にベガ出場者のFさんが2時間ほど練習にみえる。
軽くバッハを弾いた後、すぐ「告別」の練習に取りかかっていた。
しんどかったので本当は2階でゴロリとしたかったのだが
もしも隣りの部屋に「グォ~♪」とか聞こえたらマズイと思って、外でフラフラする。
それにしても、きょうも蒸し暑い1日になりそうだ。

昼はニラともやしと卵の炒め物。 ニンニクも入れてスタミナアップ!

午後からの教室が始まる前に家を出る。
行く先はすぐそばの図書館。
実はこの1年ほど図書館で本を借りていなかった、いや、借りられなかったのだ。
最後に借りた本の中の1冊がど~~~しても見つからず、紛失した旨を伝える勇気も無く
この1年、図書館は「行って読むだけ」の場所になっていたのだった。

今までにも何度となく、Nに代わりに行ってくれるよう泣いて頼んだのだが
その度に冷たくツッパネられた。
私としては本当に心の底から頼んだ事なのに、Nにはその深刻さが通じなかったのかも知れない。
フォルクローレのK原さんが来宝された時もダメモトで頼んでみたのだが、
やっぱりコチラの思惑どおり、「いやぁ・・それはやっぱり自分で行くべきでしょう」のツレナイお返事だった
弟子の阪上君という手もあったが、文字通り「子どもの使い」になりそうだったのでヤメル。

しかし、こういう状況も1年を越えるとさすがにツラくなってきて
(そろそろどーにかしないとなぁ・・)の心境になってきたのだった。

そしてきょう、
(よし!! 思い切って正直に打ち明け、素直に謝って許してもらおう)と決心。
心臓をドキドキさせながら、ひとり図書館に向かったのだった。

張り裂けそうな心臓で図書館の自動ドアをはいりカウンターに向かう。
日曜なので比較的混んでいたが、1番手前の女性職員のところが空いていた。
スススと歩み寄り
「あの・・実は、もうずいぶん前の事なんですけど、借りていた本を失くしてしまったみたいで・・何度も探したんですけどドーシテモ見つからなくって・・」
と、先生に怒られる小学生のような口ぶりの私。
差し出した図書カードを迅速にネットで検索する女性職員。
そしてオモムロに、「こちらの本ですか?」

画面を見ると『家族が語る山下清』・・・(アレ~??)

私がまだ返していないと思っていたのは「豊田正子」の本だったのに・・・

意外そうな私の表情を見て、職員さんが「こちらで間違いないですよね?」と念を押す。
私もよくワケが解らず「ええ・・」と曖昧な返事。
でもまぁとにかく、この本だって無いわけだから何とかしなくちゃならない。

「失くした場合はどうしたらいいんでしょう・・」
「そうですね、まだそれほど日にちも経っていない事ですし、もう一度探してみて下さい」
「あ~、でも本当にもう何度も探して、大掃除も2回ほどしたけど出て来なくって(私はやってないけど)
もうゼッタイに見つからないと思うんです」
「そうですかぁ・・それだと同じ本を購入して頂く事になってしまうのですが」
「(同じ本買いに行くのメンドクサイナと思いつつ)あの、現金で弁償という事は出来ないのですか?」
「うちでは現金の弁償という形は受け付けていないので、やはりもう一度探されるか
本屋さんで同じ本を買って持って来て頂くという事になりますねぇ」

(そっか・・それならもう本屋さんで買い求める一手だ)

<図書館資料を損傷、紛失された方へ>と書かれた書類をもらってカウンターを後にした。
思っていたより厳しく追求されなかったのでホッとする。
でも、なんで『山下清』の本なのだろう・・・

そのまま阪急電車で「川西」まで行く。
このあいだ地図で調べておいた「宮本むなし」の下見だったのだが
駅から10分ほど歩いたところで、全く逆方向だった事に気づく。
ガッカリしながら引き返すが、道路沿いに堂々と咲いているタチアオイを見つけしばし見とれる。
夏の花だと思っていたが、もうずいぶん大きく私の背丈以上に育っていた。

旧176の大きな交差点近くまで来ると、「森安将棋センター」の前に出た。
森安先生には、息子が小さい時に将棋を習いに行っていたという縁もあり
今でも親しくさせて頂いている。
道路をはさんだ向かいから写真を撮っていると、ちょうど窓際の席に移動する森安先生の姿が見えた。

宮本むなしは結局見つからなかったが、もう3時過ぎていたので帰宅する事に決める。

電車の中で、もう一度図書館の書類を出して目を通すうち、ふとひらめく事があった。
たしか4、5日前の夜、寝しなに本を読んでいたNに「それナンの本?」と聞いたところ
「ん? 山下清」と答えていたような・・・

家へ戻ってNに開口一番、
「この間の晩さぁ、山下清の本読んでなかった?」
「うん? 読んどったで??」

胸に込みあげるものを押えつつ、図書館の書類をつきつける。

「え? ウソ・・・あ、でも読んでたのはこの本とちゃうで」
「え? この本と違うの?」
「うん違う本や・・でも、この紙に書いてある本やったら、本棚にずっとあるで」
「エーーーーーーーーエ???  うそぉ~!!!」
「ほんまやで・・」と言いながら、廊下の本棚から一冊の本を持って来るN。
見ると確かに、『家族が語る山下清』というタイトル。
ちゃんと宝塚市立図書館のシールも貼られている。
そういえば自分で借りた記憶がほのかに甦ってきたような・・

しかし・・・・・
(この一冊の本のために、この1年どんな思いをした事か・・・

Nの胸ぐらを掴んで、「なんで今まで黙ってた!!!!!」とすごむと
「え~? だって探してたのは豊田正子の本やったんちゃうん?」
「そーよ! だけど何冊も借りてたうちの1冊だったんだからカン違いって事だってあるじゃない!!」
「だけど豊田正子、豊田正子って言うから・・・」
「うるさいっ!! 人が血まなこになって探してんの解ってたでしょ?!
なんでひと言(ここに未返却の本があるよ)って言ってくれなかったのよ!!」
「ウ~ン・・・」
「それでさ、大体この本だっていつ返すつもりだったのよ!! エ??」
「そのうち・・夜にコソッと返しに行くつもりだった・・・」

だんだんアホらしくなってきてバタリとソファーに倒れこむ。
熱が出て来たようだ。
まぁ、これでとりあえず明日からは堂々と本が借りられる。
ヨカッタ

おわり
コメント (17)
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