森田宏幸のブログ

Morita Hiroyukiの自己宣伝のためのblog アニメーション作画・演出・研究 「ぼくらの」監督

「ぼくらの」2話によせて

2007年04月17日 04時43分07秒 | 監督日記
 最初に手を挙げて矢面に立つ人間は偉いと思うんです。逆にいつも一歩引いて安全なところにいる人にはそれなりの報いを受けて欲しい。
 昔、黒沢明がある雑誌の対談で「七人の侍」で最後に生き残る勘兵衛について話しておられるのを読みました。言い回しまでは正確に思い出せませんが、「最初に手を挙げた人間は神様が助けてくださる」というようなことをお話になっておられたと思います。
 また、クリント・イーストウッドの「ミスティック・リバー」も、同じメッセージを発信していました。ジミー、デイブ、ショーンの3人の少年が路上で遊んでいると、気味の悪い男が現れ、デイブだけ連れ去り監禁、虐待します。そして大人になったのち、ジミーの愛娘が殺されるという事件が起こった時も、デイブは殺人犯と誤解され、ジミーに殺されるという一見救いのない物語です。ですが、クリント・イーストウッドはそれとなく、この3人を描き分けている。少年時代、気味の悪い男が現れたとき、ただひとりデイブが後ずさりし、ジミーとショーンの陰に隠れていました。その、か弱い様子に男は目をつけたし、大人になったのち、自分の妻にも信じてもらえないという、悲しい人生をデイブは歩みます。

 さて、「ぼくらの」ですが、15人の子供たちの中でいつも先頭を歩いているのは和久隆でした。ココぺりの洞窟に入って行くときもワクは一番前を歩いていたし、契約も一番にしました。ポスターでも一番前に立って絵になってるし、アニメージュやニュータイプのイラストの注文もワクを筆頭に多いし・・・。声を演じてくださった阪口大助さんまで、収録中明るいムードメーカーだったし(笑)。
 ですが、こともあろうか鬼頭莫宏は、このワクを一番最初に殺してしまうんですよね~。いや、参りました。どうすりゃいんですか?
 逆に、意外と矢面に立つことを避けてる男がひとりいますね。彼は、どんな人生を送るのでしょうか?
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34 コメント

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オリジナルの敵! (佳多奈とヴァンデ)
2007-04-17 18:25:03
ワク戦の敵「バヨネット」が原作と違う形状だったので、それだけで大興奮でした!
ところで、アニメ版も敵の名前は「バヨネット」なんでしょうか?
ココペリ戦・ワク戦を見て、重量感のある戦闘がとても素晴らしいなぁと思います
ぼくらのを見た後に他のロボットアニメを見ると、全ての動きが音速(?)っぽくてロボットアニメじゃない...という気がしてきましたw

駄文失礼しましたm(_ _)m
見させていただきました (pig)
2007-04-17 23:52:54
見ましたよ!第2話「ジ・アース」
ワクが戦いを終えて、操縦席内にいたときの収束していく周りの風景の演出
「あぁ、ワクが死んじゃう・・・・」
そう思わされました...

ちょうど同じ時間、妹が隣にいたので一緒に見ていたんですが(簡単なストーリーを説明して見せたといった方が正しいですが)
「怖い」や「憂鬱になった」等言っていました

私は23時という時間には家にいることが稀なので、妹には是非生で見続けてもらいたい
・・・・私はDVDで(笑)
7月25日まで待てない

[追記]
エンディングではワクがまだ椅子に座っていてうれしいような、残念なような感覚でした
一人一人消えていくEDを予想していたので・・・
コメントありがとうございます (もりた)
2007-04-18 01:18:22
>ところで、アニメ版も敵の名前は「バヨネット」なんでしょうか?

いきなり空を飛ばせるのは無理と思ってオリジナルを考えたのですが、現場では通称バヨネットでした。名前考えたいんですけどね。

>「怖い」や「憂鬱になった」等言っていました

普通そうですよね。
ひとりずつ消えるエンディング?
その手もあったけど、15人全員でひとりという、
まとまりを優先しました。
第2話見させていただきました! (杏子)
2007-04-18 01:46:39
とりあえず見終わった後は悲しいやら驚きやら色んな感情が一気に来てぼーっと、憂鬱な気分になってしまいました。

漫画も読んでいたのでワクが死ぬ事も全部わかっていた事だけれど、やっぱりあのワクの最後は何回見ても衝撃的なもので…

その後にあのエンディングで椅子に座っているワクを見て何とも言えない気持ちになってしまいました。



CMに行く前に「ぼくらの」という声と共にワクの椅子が出たのもよかったと思います。1話では無かったのでびっくりしました。でも椅子を見てワクが死んでしまうんだなぁと悲しくもなりましたが…(泣)



何回も見直したりしていたら母も興味を持ったらしく、これからは二人で見ようと思います。

アニメ「ぼくらの」これからも期待しています!
杏子さんへ (もりた)
2007-04-18 02:11:58
あなたがおいくつぐらいの方なのか分かりませんが、
お母様と一緒に見ていただけること嬉しく思います。
僕自身が40過ぎで子供もいる身ということで、
物語をどう解釈するかという意味で、
やっぱり大人の目にも耐えられるものにしたいということは意識します。
その点にも注目して見ていただきたいですね。
もりた監督様 (のざわ)
2007-04-18 03:07:30
もりた監督のプロフィールを拝見し1964年生まれの私(東京在住・会社員・男です)と同い年であると知りました。ここにあるもりた監督の書かれたブログすべてを、興味深く拝読しました。読む人を引き込む魅力ある文章と、もりた監督の仕事への真摯な取り組み方・考え方のくだりに、強く惹かれ、私自身影響を受けたように感じます。こういう文書をかく人・考え方の仕事(作品)に興味が湧きました。また先ほど録画した第一話と第二話をみました。原作は未読ですが絵の質の高さと音楽の良さ、それから全体世界観の放つ独特の雰囲気が印象的でした。アニメーションの専門的なことはわかりませんが、丁寧に作ってるな、と(素人ですが)私は感じました。15人の子供は全員死んでしまうのでしょうか・・偶然に第一話からみた私ですが「ぼくらの」は全話みようと思います。月並みですが、お体ご自愛ください。そして今後も良い作品となることを期待してます。
のざわさんへ (もりた)
2007-04-18 03:53:00
これは丁寧なメッセージありがとうございます。
年齢や「会社員」などと、簡単なプロフィールを書いていただけるとイメージしやすくて助かります。
ブログを全部読んでくださったとのこと。
大変嬉しく思います。
僕の文章は化けてるかも知れませんよ。。
書く文章のわりに会った本人はたよりない印象だ、と言われますから。
しばらくは「ぼくらの」に関係したことしか書けませんが、
こうしていろんな方とやりとりできるのは面白いです。
いずれ、また広げたテーマでいろいろ書きますので、
今後もよろしくお願いします。
第2話、観ました (藤渡 和聡)
2007-04-18 05:21:22
今回から、アイキャッチがああなるんですね。
搭乗者やその回で取り上げられるキャラに関係した椅子が出て来るんでしょうか。
いよいよ周囲の人達を巻き込んだ物語も動き出すようで、
現実世界と地続きの中での「あり得ない出来事」を、どう捌いて行くのか目が離せないです。
しかし、あのワクの最期の演出は見事ですね。
一瞬の表情の変化と崩れ落ちる瞬間の糸の切れた操り人形みたいな動き。
あっけなさ過ぎて、ひんやりしてしまいました。
直後のウシロの狼狽振りも、彼の性格を際立たせています。
しかし気に入った連続ものは、この「次」までの一週間が長い。
幸いな事に今週は、リアルタイムで観る事が出来ました。
更に知り合いを巻き込む事に成功(笑)
彼も次回が楽しみだと言ってましたが、残念なのはそこに視聴率調査の機械がない事ですかね。
主題歌のCDも、発売が楽しみです。とっても良い歌。
もりた監督様 (のざわ)
2007-04-18 07:17:44
ご本人からお返事を頂戴できるとは、ありがとうございます。「ぼくらの」スタッフの方々の修羅場の様子はブログで存じてますのでお忙しい中、恐縮です。起承転結や御父君の話しなどいくつか手帳にメモさせて頂きました。自身プロジェクトマネージャーとして働いておりますが勉強になります。サイトでお写真を拝見しましたが'たよりない印象'なんてことないと思いますよ。ブログにもありましたが「猫の恩返し」の監督もされてたのですね。つじあやのさんの主題歌と共に映画の明るい内容が好きでした(ブログでのムタのゼリーの裏話興味深かったです)。こちらこそよろしくお願い致します。
Unknown (u)
2007-04-18 14:13:29
映画のネタバレはやめてください。

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