「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

風花や硝煙匂ふ皮手甲 加藤信子 「滝」3月号<渓流集>

2014-03-27 04:24:54 | 日記
 スターターピストルが撃たれて競技が始まりました。マラ
ソンでしょうか、駅伝でしょうか。世界的には電子時計で計
るルールですから、街単位などで行われたヨーイドンのよう
ですね。「競技用紙雷」が使われて、それを間近に見ていた
のでしょう。皮手甲をした腕が風花の天に伸び硝煙をあげま
した。そんな景の切取が銃声の余韻を残しながら冬の空気感
を伝えて来ます。良いカメラアングルならぬ、句アングルだ
と思いました。(H)

コメントを投稿