風船を離し孤島にゐるごとし 成田一子 2018-03-13 06:03:27 | 日記 この風船は「離し」と、不意に手からはなれて行ったのではなく、意思を持って手から離している。自由にするとか、解放する意味なら「放す」であるが、「離す」はくっついてるものを分けることである。作者が持っている風船には季語を越えた暗喩があり、その何かを読み解くことも出来なくはなさそうだが、更に「孤島にゐるごとし」と直喩し、他者の介入を許さない淋しさを感じる句である。今は、そっとしておいてあげるのがよさそうです。(博子) « 鉛筆で髪結ふ人や雪見酒 横... | トップ | 日暮まで翼をさがす海鼠かな... »
コメントを投稿 名前 タイトル URL ※名前とURLを記憶する コメント ※絵文字はJavaScriptが有効な環境でのみご利用いただけます。 ▼ 絵文字を表示 携帯絵文字 リスト1 リスト2 リスト3 リスト4 リスト5 ユーザー作品 ▲ 閉じる コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。 コメント利用規約に同意する 数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。 コメントを投稿する