「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

森に入る大き足跡春祭 服部きみ子 「滝」4月号<瀑声集>

2014-04-27 06:50:12 | 日記
 古くは、新春に行われ、農耕のはじめにあたって作神を迎
え五穀の豊穰を祈り、疫病などを祓う春祭りでしたから、積
雪についた足跡でしょうか。今は春に行われる祭りの総称と
して詠まれているようですから春泥に見た足跡でしょうか。
地域にある小さな鎮守の森を思いましが、中七に切れがあり、
森と春祭りは別々の景として見るのかも知れません。いずれ
にしても「大き足跡」に農に携わる男性の体躯や力強さが思
われ、春祭の本義と良く響き合う句だと思いました。(H)

コメントを投稿