秋になると北上川の河畔の蘆原が黄金色に輝き、幻想的な
空間をつくる。川面を吹く風により、蘆が擦れ合い美しい音
色を奏でる。この音が「日本の音百選」に選ばれている。
ここで収穫される蘆は、中尊寺の能舞台や金沢の兼六園の茶
室といった文化財の茅葺屋根に使われる最高級品なのである。
茅葺職人達が丁寧に刈り取る。逞しい男たちの声が、蘆擦
れの風の中に響き渡り、躍動する男たちがいる。
この蘆刈の音も合わせて「日本の音百選」なのだろう。
蘆の芽吹きを促す、蘆焼も北上川の風物詩であったが、あの
東日本大震災の後は中止されている。蘆原の復活が待たれる。
(今野紀美子)
空間をつくる。川面を吹く風により、蘆が擦れ合い美しい音
色を奏でる。この音が「日本の音百選」に選ばれている。
ここで収穫される蘆は、中尊寺の能舞台や金沢の兼六園の茶
室といった文化財の茅葺屋根に使われる最高級品なのである。
茅葺職人達が丁寧に刈り取る。逞しい男たちの声が、蘆擦
れの風の中に響き渡り、躍動する男たちがいる。
この蘆刈の音も合わせて「日本の音百選」なのだろう。
蘆の芽吹きを促す、蘆焼も北上川の風物詩であったが、あの
東日本大震災の後は中止されている。蘆原の復活が待たれる。
(今野紀美子)