大海原にボートを漕ぎだしたような大げさな覚悟から、既
に恋に溺れている二人と思う。のんびりと湖に浮かびながら
「死んでも一緒」と執着に歯止めを掛ける術がない。其処ま
で思って、このボートは作者が乗っているのではなく、傍観
者の目で詠んだのかもしれないと思った。木の葉のようなボ
ートは傍で見ていると危なっかしい。その「危ない」が頭を
過らない二人だからこそ乗れるのだ。これもまた夏の景。振
り返ればそんな恋が夫婦の始まりだったと、微笑ましく見て
いるような気もしてきます。(H)
に恋に溺れている二人と思う。のんびりと湖に浮かびながら
「死んでも一緒」と執着に歯止めを掛ける術がない。其処ま
で思って、このボートは作者が乗っているのではなく、傍観
者の目で詠んだのかもしれないと思った。木の葉のようなボ
ートは傍で見ていると危なっかしい。その「危ない」が頭を
過らない二人だからこそ乗れるのだ。これもまた夏の景。振
り返ればそんな恋が夫婦の始まりだったと、微笑ましく見て
いるような気もしてきます。(H)