「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

梅園や着物も帯も梅づくし 豊島房枝 「滝」4月号<滝集>

2012-05-02 05:26:10 | 日記
 着物と季節は密接な関係にあり、梅の柄は季節に合ってい
るということになるようです。どちらも見事で目を引いたの
でしょうね。驚きを伴った感激が、リズムの良さから伝わっ
てきます。着物の世界は「季重」が良いのですね。私も赤い
地模様に白い大きな梅の花が裾の方に描かれた振袖を持って
いますが、十八歳の時に親戚の結婚式で着ただけです。『娘
がいたら』と、ちょっぴり残念な気持ちもあいまって、梅の
香のなかにいるような一句でした。(H)