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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

信州妻女山の陣場平の貝母(編笠百合)が散り初め。里山整備をしました(妻女山里山通信)

2018-04-22 | アウトドア・ネイチャーフォト
 21日(土)の午前中は、某山へ山菜採りに。午後は妻女山の陣場平へ。30人ほど訪れてくれました。東京からいらした女性も。富山や新潟。首都圏や関西からも訪れてくれてます。

 仁科三山。左から爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳。手前の山が空と同じ色をしているので、北アルプスがまるで空に浮いている様な不思議な風景でした。

 妻女山陣場平の貝母(編笠百合)。最高気温が29度と暑く、日向の貝母は少し閉じ気味でした。団体さんが訪れたので、陣場平の歴史や貝母の生態などについて説明しました。暑い日でしたが湿度が低いので木陰にいると快適でした。

 貝母の背後で満開のカスミザクラ。ヤマザクラやオオヤマザクラ(ベニヤマザクラ)も満開です。例年ならゴールデン・ウィークに咲く花です。貝母も例年より10日ほど早く咲きました。

 落葉松とカスミザクラとコナラの森の木漏れ日に咲く貝母。4月の茶花なので、お茶を嗜む女性には馴染みの花です。薬草ですが、かなり強い毒草です。

 貝母の葉先はクルッと巻いていて他の茎に絡みついています。これでお互いがスクラムを組んで、この時期に来る爆弾低気圧の暴風雨から身を護るのです。おそらく原産地の中国でも暴風雨が吹き荒れることがあるのでしょう。

(左)オオヤマザクラ(ベニヤマザクラ)。(中)山椒の若葉。これで山椒味噌を作ります。おにぎりや鮎の焼き魚につけると絶品です。実は縮緬山椒にします。(右)カタクリの群生地に行ってみましたが、葉は出ているものの、花は数えるほどしかありませんでした。今春の気候は、カタクリにとっては厳しいものだったのかもしれません。

(左)山吹。「七重八重 花は咲けども山吹の 実の(蓑)ひとつだに なきぞ哀しき」江戸城を築城した太田道灌の逸話が有名です。(中)シロバナケマンの群生地に少しムラサキケマンに近い色のものがありました。毒草ですが、氷河期の生き残りといわれるウスバシロチョウ食草です。5〜6月に陣場平で舞う姿が見られます。(右)山菜も例年より早く出てしまいました。ウド、タラの芽、ハリギリ、コシアブラ。里山の恵みです。

(左)翌日の22日(日)は、妻女山里山デザイン・プロジェクトのメンバー3人で、陣場平の整備をしました。冬に誰かが切り落としたままの落葉松を玉切りしました。そして、ノイバラの除去も。里山保全は大変です。(中)玉切りした落葉松でK氏がベンチを作りました。丸太のままなので景観も損ないません。腰掛けてゆっくり貝母を観てください。5〜6月にはウスバシロチョウが、7月にはオオムラサキが舞います。(右)信州では珍しいシロバナタンポポ。関西以西ではセイヨウタンポポが入ってくる前は、これが主流だったとか。

(左)キジムシロ。春に咲くバラ科の黄色い花は、キジムシロ、ミツバツチグリ、ツルキンバイ、ヘビイチゴ、オヘビイチゴはそっくりで同定が難しいのです。(中)ユキノシタ。妖精の様な羽衣を纏った天女の様な可憐な花を咲かせます。(右)ヤマツツジがもう咲いていました。この蜜は吸えますが、レンゲツツジは猛毒なので吸ってはいけません。

(左)拙書のコラムでも載せているコナラにリンゴをならす小さな虫の仕業。虫こぶ(ゴール)です。(中)タチツボとかマキノとかエイザンとかつかない、ただのスミレ。妻女山松代招魂社の境内に咲いています。(右)上杉謙信槍尻の泉の上に咲くクサノオウ。毒草です。以前、小学生の遠足に出会った時に児童が触っていたので、先生に危険な毒草なので触らないように言ってくださいと。拙書を見せたら子供たちになにか話してもらえませんかと言われて、拙書の写真を見せながら妻女山山系の自然の話を、子供達が興味を持ちそうな内容で話しました。前に絶妙な質問をしてくれる男の子がいて、非常に面白かったですね。

 招魂社に咲く八重のこれはエドヒガンでしょうか。この花びらを採って塩漬けにして桜茶を作ります。おにぎりに巻いたり、桜稲荷寿司とかもいいですね。

 妻女山(旧赤坂山)展望台から松代方面の眺め。奥の根子岳と四阿山の雪もだいぶ溶けました。29日は、松代夢空間主催の「妻女山 自然と歴史のハイキング」が行われ、私がインタープリターをして皆さんを案内します。自然や歴史の話がてんこ盛りです。参加ご希望の方は、松代夢空間026-285-0070にお問い合わせください。参加費は2000円で、ハイキング後ははなやであんずおこわ御膳の昼食がつきます。拙書の販売もあります。1700円での販売なのでお得です。お釣りのないようにお願いします。貝母は見頃を過ぎますが、糸巻きの様な実が見られます。他にも色々な花が咲き乱れるので、紹介していきます。古代科野国や川中島の戦いの話もしますので、歴史好きにもおすすめです。
 さて、来週末からはいよいよゴールデン・ウィーク。更に忙しくなります。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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1 コメント

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おはようございます (かたくり)
2018-04-30 07:36:32
妻女山方面のかたくりはどこに群生地があるのか知らないので現状がよくわかりませんが、旭山でも下の一般の人たちが訪れる場所は大丈夫ですが、旧観音様参道を少し歩いた上の方の群生地が見る影もなくなりました。
ガレ場なので乱獲によるものとは思われませんが鹿などの食害によるものでしょうか?

白馬方面でも、私が学生のころは南神城の駅から山のふもとまで一面にかたくりが咲いていましたがほとんどみられなくなりました。
五竜遠見のかたくり園も期待したものよりずっと規模が小さくがっかりです。

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