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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

四阿山から根子岳縦走。多くの方とお話ができました(妻女山里山通信)

2015-09-06 | アウトドア・ネイチャーフォト
 つかの間の晴れ間の土曜日。菅平牧場へ着いたのが、朝8時前だったのですが、駐車場はほぼ満車状態。しかもほとんどが県外ナンバー。さすが人気の百名山です。今回は牧場を起点に、四阿山から根子岳へ縦走し戻るという王道コースを歩いてみました。このコースは私の『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林にも載っていますが、なんと同じコースを歩いたのは12年ぶりでした。

 ほぼ満車の駐車場。まずここへ来る途中で管理事務所に200円の入山料を払います。雲海の上には、北アルプスのスカイラインが見えていました。朝食を食べて、登山者カードを書いて出発したのが8時20分。観ているとほとんどの人がカードを書いていませんね。少し目立たない所にあるというのも原因でしょうか。四阿山へは右へ曲がって南へ舗装路を歩きます。四阿山を目指す人のほうが多かった様です。

 大明神沢を渡る手前では、大木が倒れて登山道を塞いでいました。なんとか通り抜けて橋を渡ろうとすると壊れていました。岩を伝って対岸へ。林道から前日の雨で濡れた笹の道へ登ります。やがて白樺と松虫草が咲く小道へ。薊にヒョウモンチョウが吸蜜。やはり、薊にオオチャバネセセリが飛来。他にはアカタテハやクジャクチョウも。

 これは薊ではなくアキノタムラソウ。葉には棘がなく特徴的なので区別がつきます。登山道のあちこちで咲いていました。中は、四阿山でも根子岳でも多く見られるヤマハハコ。あちこちに群生が見られます。撮影しながら約1時間で小四阿に到着。何人かの登山者が休憩中。本のパンフレットを渡しました。小四阿からは、山頂はまだ2.8キロもあります。

 松虫草で、これは小さなハナアブでしょうか、吸蜜中。松虫草の季節もそろそろ終わりです。中は、ケルンから見る中四阿の小ピーク二つ。左から二番目が中四阿ですが、登山道は右手を巻いています。今回は登ることにしました。小四阿から中四阿までは約40分かかりました。右は、中四阿からの四阿山。ここから一旦鞍部に下って登り返します。ここから山頂までは、約1時間です。

 鞍部から少し登り返して振り返った中四阿。左の長い尾根を登ってきました。左奥にはスキー場のある大松山が見えます。本ではこの山も紹介しています。初夏は、ゲレンデに色々な花が咲き乱れて意外に面白い山なんです。

 タカネニガナかと思ったのですが、花弁が11枚なのでクモマニガナでしょうか。根子岳への分岐を過ぎて、また鞍部へ下り最後の登りにかかります。山頂はもうすぐです。タカネナナカマドの赤い実が鈴生りになっていました。

 山頂へは植生保護の木道を登ります。ヤマハハコとイブキジャコウソウが少し咲いていたくらい。なかなか復旧は難しいようです。中は、今年新しく再建された真田長(おさ)の山家神社の上州宮。この写真は、本では山家神社から提供していただきました。銅葺きの屋根がいい感じになっていました。右は信州宮との中間にある小石祠で、信仰の原点といわれている所です。

 そして信州宮のあるこちらが最高地点です。宮の後方には登山者がたくさん休憩して昼食をとっていました。狭いので上州宮へ戻りました。今回はパンフレットだけでなく見本誌も持っていったので、お見せしたのですが、女性は写真が綺麗と言ってくださった方が多かったですね。男性は、山の歴史についての記述にも注目。地図が分かりやすいという感想もいただきました。
 本では山名の由来や歴史も書いています。子檀嶺岳の由来を簡単に話すと、ここの四阿(あずまや)も読めないですよねと、ある女性に言われました。長くなるので説明しきれませんでしたが、元は中国の四阿頂という言葉に由来します。柱が4本の壁のない小屋で、壁のある真屋に対向するものです。東屋とも書きますが、これは都人が東国の粗末な家を言った蔑称で、四阿とは意味が異なります。
 中は、本にも載せているのですが、実際は下っているのにピークに見える不思議な現象。浦倉山へ向かう尾根の肩です。右は上州宮へ戻って休憩。ガスが巻いて何にも見えなくなりました。

 根子岳へ出発。山頂から根子岳への分岐まで20分。ここから急下降して登り返して根子岳までは1時間20分ぐらい。
 写真の様なシラビソやコメツガの深い森の中を急下降します。道が雨で泥濘状態で滑りやすく、本当に疲れました。途中で大すき間から登ってきた人達に会う度にパンフを渡しましたが、厳しい急登にはみなさん音を上げていました。確かに段差も大きく大変ですが、距離は短いのでゆっくり確実に登ればいいと思います。前回は登ったのですが、今回の下りのほうが脚に来ました。根子岳が上に見えると、もうすぐ大すき間の笹原です。

 最初の溶岩ダイクに登って小休止。軽い昼食にしました。そこからカルデラの中を俯瞰。左に三角の明るい緑が見えますが、お花畑という地名の米子硫黄鉱山の住宅や工場があった台地です。その上には分教場があった台地と四阿が見えます。V字に切れ込んだところは、権現滝の落ち口。中央やや右手の丸い山頂が浦倉山。あそこから米子大瀑布への登山道が通じています。本では、米子大瀑布から滝上へ登り、小根子岳から根子岳、四阿山経由で浦倉山、大瀑布へのカルデラ周回コースも紹介しています。約23キロ10時間のハードなコースです(そのフォトドキュメントスライドショー)。今回、数ヶ月前に周りましたという男性がいました。体力のある方は、ぜひ挑戦してみてください。私はもう結構です(笑)。米子大瀑布から根子岳往復なら、紅葉の季節にやってみたいと思いますが。

 上に乗れる溶岩ダイクの上から四阿山。私を追い越していった青年が休憩していました。本もですが、その体力ならカルデラ一周をぜひと勧めておきました。山は始めたばかりでまだ仲間もいないと言っていましたが、すぐできるでしょう。できれば素敵な山ガールと一緒にどうぞ。中は、そのダイクから根子岳を見たところ。ここからは10分弱です。ダイクの西側は絶壁なので転落には注意してください。ダイクの近くにあったオオカメノキの真っ赤な実。

 根子岳に到着。禰固嶽が旧字で、本ではその由来も説明しています。猫嶽と書かれたこともあるそうで、明治時代には猫神の石像があったという言い伝えもあるそうです。それは復活して欲しいです。一頭のアサギマダラが飛翔していましたが、気づく人はいなかった様です。しばらくして姿を消しました。
 根子岳を代表するウメバチソウですが、もう残花。夏の花の季節は終りを迎えていました。オヤマリンドウの鮮やかな青。小根子岳の方に行くと花が上下にたくさん着いたエゾリンドウらしきものも見られるのですが、交雑種もあるようで、同定はなかなか困難です。ウスユキソウとミネウスユキソウの区別も非常に難しい。

 眼下に出発点の駐車場を見ながら下ります。久しぶりのハードなコースで、最後は脚が勘弁してくれと叫び始めました。そこで牧場から20分ほど登った所にある四阿でしばし休憩。ここでは青木村の女性から、いい山情報をいただきました。下山後は、保科温泉で入浴してケアー。好日が暮れて行きました。今回は、パンフだけでなく本も持っていったので、色んな方とお話することができました。こういうきっかけでもないと、なかなか他の登山者と話す機会もないので、本当に有意義な山行になりました。お相手をしていただいた皆さんには感謝申し上げます。登山中に会ったよという方は、遠慮なくコメントやメールを下さいね。

10月25日(日)に、茶臼山-中尾山ハイキング(一本松コース)のインストラクター(インタープリター)をします。爽やかな信州の秋空の下、錦秋の里山を歩きませんか。参加費は300円(中学生以下無料)。持ち物は、昼食(きのこ汁・リンゴ・牛乳が出ます)・飲み物・マイ箸・シート・雨具・ストック(なくてもいいです)。受付は、8時から8時半。場所は、黒木学園カレッジオブキャリア共和校グラウンド。小雨決行。お申込み・お問い合わせは、川中島地区住民自治協議会:050-3583-0890 (締め切りは10月16日)毎年初参加が多いイベントです。ふるって応募ください。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。この夏は、信州の里山や亜高山を歩いてみませんか。
 本の概要は、こちらの記事を御覧ください
お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応は不可能です。

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■『国分寺・国立70Sグラフィティ』村上春樹さんの国分寺「ピーター・キャット」の想い出。はてなブログに移動しました。順次アップしていきます。ブックマークの更新をお願いします。ミラーサイトでは32本の記事が全部読めます。お好きな方をお読みください。
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ネオニコ散布のない茶臼山は赤花に4ミリのハナアブが乱舞の天国(妻女山里山通信)

2015-08-30 | アウトドア・ネイチャーフォト
 今日は国会前や全国で大規模なデモがありましたね。私は仕事をしながらツイッターで状況を見ていましたが、何かが確実に変わりつつあります。来年再来年は福島だけでなく首都圏でも深刻な放射能パンデミックが起きるのはチェルノブイリの前例で証明済み。ジャパン・ハンドラーズの手先となった自公やマスゴミから主権を我々の手に取り戻せるかが日本の将来を決めます。自分の可能なことから始めましょう。
 毎日ぐつつき気味の天気で撮影トレッキングも出来ない毎日、ストレスが溜まります。そんな金曜日、朝方から久しぶりに晴れ間が。急遽取るものもとりあえず妻女山へ。もちろんネオニコの空中散布で死の山となった千曲市側ではなく長野市側へ。以前見かけtゼフィルスを探しに。その後、茶臼山へ。両山も私の『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林に載っています。

 まず妻女山へ。もちろんネオニコチノイド系農薬の空中散布で死の山となった千曲市側ではなく、長野市側へ。前回見つけた大型のゼフィルスの撮影を目指して山奥へ。1時間弱粘りましたが現れる気配なし。雨上がりなので活性が低いのかなと帰ろうとすると視線を感じました。目を上げると割りと大きなニホンカモシカ。撮影すると悠然と立ち去って行きました。
 次に茶臼山へ。旗塚のある南峰へ。大正時代に建てられた川中島合戦の石碑があります。旗塚といいますが、実際は古墳時代後の墳墓でしょう。旗塚から林道へ下りて切り通しを抜けます。右のカット、上から凝灰岩・亜炭・泥岩・粗粒砂岩・凝灰岩なんですが、壊れてしまいました。論地層と呼ばれる、ここが海、あるいは湖沼だった約600万年前(新生代第三紀中新世)の地層で、貝や葉の化石が出てきます。

 倒木に粘菌(変形菌)かと思ったのですが、ちょっと違うような気がします。なにかキノコの幼菌でしょうか。真ん中は間違いなく粘菌です。ツノホコリでしょうか。右は猛毒のドクツルタケ。致死量はわずかに8グラム。激しい嘔吐と下痢の後に内蔵が破壊され死に至るという怖いキノコ。欧米では死の天使と呼ばれます。今回は、これを含め、もう少し大きいものと3本採りました。殺虫に使います。生分解するので、ネオニコ殺虫剤のように環境を破壊しません。

 わずか8ミリの大きさのアカバナにあちこちで4ミリ位の小さなハナアブが吸蜜。本当に小さいです。見ようとしなければ見えない気がつかない大きさです。以前「ネオニコの空中散布のない長野市茶臼山は昆虫の天国(妻女山里山通信)」で、体長がオス9ミリ、メス8ミリが飛翔しながら交尾するカットを載せましたが、その半分しかありません。こんな小さな生き物も、自然の共生関係に重要な役割を果たしているのです。

 ヒヨドリバナの残花で吸蜜するアサギマダラ。まもなく海を2000キロ以上も越えて渡る長い旅に出ます。中はコバノギボウシの紫花。若葉はオオバギボウシと同じくウルイという山菜。アキアカネが大量に群舞するノコンギクの草むらにたくさんのツバメシジミがいました。これはオス。メスが翅表が茶褐色で地味です。

 北アルプス展望所で虫倉山を眺めながら昼食。私が作ったやたら漬けと梅漬けを挟んだおにぎり。材料は、ナス、キュウリ、ミョウガ、オクラ、シソの葉を和風出汁の素と醤油で漬けたもの。材料は、その時あるものでいいのです。これに納豆と卵を加えると、夏バテでも朝食がすすみます。柿酢を少し加えても美味。
 虫倉山の山頂には、昨年の神城断層地震で崩落した箇所がはっきり見えます。山頂の4割が崩壊してしまいました。晴れていれば、山頂の左に白馬三山が見えます。

 昼食後は少し北へ下って善光寺平展望所へ。山座同定をしてみました。手前は川中島。皆神山の手前が松代になります。昔は水田や果樹園の中に集落が島のようにあったのですが、現在はつながってしまい大きな建造物を目印にしないと、どこがどこだか分からなくなりました。

 ワレモコウの小花。これが風に揺れる様を観ると、秋が近いなと思います。中はオトコエシ。男郎花と書きますが、オミナエシ(女郎花)と相対する名称です。右はボタンヅル。一見するとセンニンソウと間違えそうですが、花がやや小ぶりで純白のセンニンソウと異なり、ややクリーム色。葉も鋸歯があるので区別がつきます。可憐な花ですが、いずれも毒草です。

 ワレモコウが揺れる旗塚下の駐車場に戻りました。そこからの山座同定です。晴れていれば五一山脈の向こうに蓼科山や八ヶ岳連峰が見えます。今回紹介した山々も私の本にガイドが載っています。秋は気持ちのいい信州の里山を歩いてみませんか。信州の里山の山頂は、古墳や山城、里の神社の奥宮などがたいていあり、歴史好きにもお勧めです。林道はサイクリストにも。山脈の縦走はトレランの人達にもお勧めです。

【追記】千曲市は、2016年の空中散布を中止することを決めたと信毎Webに載っていました。評価できる嬉しい決定ですが、ネオニコチノイド農薬は、非常に残留性が高く、水溶性で植物や地面に深く浸透し、その影響は何年も続きます。ほぼ絶滅してしまった十数種類いたゼフィルスを始め昆虫たちが復活するのには相当の年数がかかるものと思われます。赤松林への散布は土壌汚染を引き起こすため松茸菌を弱らせ、結果として松茸も出なくなり、共生関係に赤松も弱ります。千曲市は中止ですが、坂城町は実施するという愚挙。村上義清も泣いていることでしょう。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。長野市や松本市の平安堂書店、蔦屋などでお求め頂けます。東京は銀座の長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO しあわせ信州シェアスペース」にも置かれるそうです。首都圏から信州の里山に登りに来る人も多いですから。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。この秋は、信州の里山や亜高山を歩いてみませんか。
 本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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高尾山にも祀られる飯縄権現の鎮座する飯綱山は湿度100%のお花畑(妻女山里山通信)

2015-08-19 | アウトドア・ネイチャーフォト
 週末は、長野市民の山、飯縄山へ撮影登山に出かけました、この山も私の『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林に載っています。3年前に息子達と中社・西登山道コースを登り、瑪瑙山コースを下ったのですが、今回は、一番ポピュラーな一の鳥居からの南登山道を登りました。このコースは、2000年にまだ小さかった息子達と登って以来ですから、なんと15年ぶりです。このコースは、飯縄神社の本宮から奥宮への表参道になります。
子供のトレッキングについてのノウハウは「キッズ・トレッキングのアドバイス」をお読みください。

 一の鳥居園地の案内図。右が北になります。下の赤い細線は、私が描き加えた登山道。本書では、分かりやすい舗装路へすぐ出るルートを紹介していますが、駐車場からちょっと入ったところにある登山道の小さな標識を見落とさなければ、森を歩くこちらの方がいいでしょう。
 落葉松林の小道を歩きます。道の両側には、マルバフユイチゴ(丸葉冬苺)の赤い実がたくさん成っていました。

 舗装路に出て真っ直ぐに登って行くと、登山口の石の鳥居に着きます。額には飯縄大明神の文字。登るとほどなく林道が横切っています。その向こうに一の鳥居。このコース沿いには、13体の石仏と馬頭観音があります。右のカットは、第6番目の弥勒菩薩。看板には、文化十三年八月建立とありますから、1816年。江戸時代後期の初めで町人文化が栄え、庶民の旅も始まった頃です。
「十三仏(じゅうさんぶつ)は、十王をもとにして、江戸時代になってから日本で考えられた、冥界の審理に関わる13の仏(正確には仏陀と菩薩)である。また十三回の追善供養(初七日~三十三回忌)をそれぞれ司る仏様としても知られ、主に掛軸にした絵を、法要をはじめあらゆる仏事に飾る風習が伝えられる。13の仏とは、閻魔王を初めとする冥途の裁判官である十王と、その後の審理(七回忌・十三回忌・三十三回忌)を司る裁判官の本地とされる仏である。」(Wikipedia)
 途中、登山道を整備されている人と出合いました。度重なる豪雨で登山道がすぐに荒れてしまうそうです。神城断層地震でもダメージを受けたとか。飯縄山の名称の由来となったともいわれる「天狗の麦飯」について聞いた所、山頂の北側にあった群生地は、もう数十年前に消滅したそうです。私の本では中腹と書いてありますが、これは校正ミスで正しくは山頂付近です。現在は笹薮に覆われています。ただ藍藻類というのは意外にタフで、乾燥にも強いので、笹薮を切り開いて更地に戻せば復活するのではなどと考えてしまいます。
 登山道整備のお礼を言って登山開始。猛烈な湿度で歩みも捗りません。クロメマトイが大発生して鬱陶しいこと。

 途中で撮影した不思議な物体。3センチほどですが、最初は粘菌かと思ったのですが。撮影して拡大してみると、どうもキノコのようです。ハナホウキタケの幼菌ではないかと思われます。他にはニガイグチの仲間がたくさん出ていました。
 湿度100%の山登りは、想像以上に過酷でした。まるでサウナの中で登山しているような状態。しかも、あまりの湿度にカメラが度々誤作動して参りました。撮影に時間を撮られたのもありますが、1時間15分もかかって半分の駒つなぎの場に到着。本書では、1時間45分と、初心者向けに多めにとってあります。
 右はクマイチゴ(熊苺)。文字通り月の輪熊の大好物です。先日、伊那の長男がサイクリングに行った時に、山中で5m前にうずくまってキイチゴを食べているおじさんがいると思ったら、子熊だったそうです。あっという間に逃げていったので無事でしたが。飯縄山もひと沢に一頭いるといわれるので、熊鈴は必須です。

 1800mを過ぎて草地に出ましたが、このガス。なんにも見えません。シシウド(獅子独活)だけが目立ちます。中はシモツケソウ(下野草)の残花。ほとんどは散っていました。他の花もそうですが、夏の花の見頃は7月下旬から8月上旬です。右はハクサンフウロ(白山風露)の残花。

 飯縄神社のある1909mのピーク手前の小石祠。登山者の中には、ここを飯縄神社と思って通り過ぎて行く人もいるようです。中は、1909mのピーク広場。ここから山頂へ向かう下り口の右を見ると、一番右のカットのように赤い屋根が見えます。これが飯縄神社の奥宮です。

 飯縄神社奥宮。御由緒などは、飯縄神社のホームページを。入り口に雨が吹き込まないようにブルーシートが掛かっていますが、軒先が神城断層地震と豪雪で壊れてしまったそうです。
 中は御本殿。中央に神鏡が置かれ、左右には天狗の面や石仏、下駄などが奉納されています。史実とは断定できませんが、烏天狗は、古代にいなくなったユダヤの11部族のひとつが日本に流れ着いたという説もあります。信州の羽田(秦)一族にはそういう伝説も残っているといいます。アフリカからベーリング海峡を越えて南米最南端のホーン岬まで行っていることを考えると、あながち荒唐無稽な話ではないと思います。

 ピークに戻り、山頂へ向かう道を下ると、すぐ左手に携帯トイレのブースがあります。携帯トイレは大座法師池のコンビニや観光案内所で買えます。
 一旦鞍部へ下ってマツムシソウ(松虫草)の咲く笹の道を歩きます。奥には山頂が見えています。ほどなく山頂へ。やや広い山頂には、40人ぐらいの人がいたでしょうか。若者や小さな子供達もいます。ちょうど本のパンフレットを持っていたので、皆さんに配りました。非常に反応が良かったのですが、山が好きでこんな過酷な日に登ってきた人達ですから当然かもしれません。一番小さい子は6歳で、3,4人いました。次男が登った時の年齢です。普段から歩き慣れていれば、年長組なら登れるでしょう。ただ、山頂付近は放射線量がやや高いので要注意。岩に座る場合はアルミシートを敷くように。放射能汚染を甘く見てはいけません。情報弱者は生き残れませんよ。

 湿度が高いので昆虫は、クロメマトイが大発生でしたが、山頂ではキアゲハと共に、ツマグロヒョウモンのメスを撮影することができました。真ん中はヤマハハコ(山母子)。右は、同定の論争の種になるリンドウの仲間。エゾリンドウ(蝦夷竜胆)かオヤマリンドウ(御山竜胆)か、エゾオヤマリンドウ(蝦夷御山竜胆)か。正直なところ私には分かりません。

 目立つのは、やはりシシウド。大きな白花は、高原の夏の花火。虫たちも大好きでアブやアリなどが集まります。中は、マツムシソウ。よくクジャクチョウやハナアブが吸蜜しています。右は、これもしっかり見ないと同定が難しい花。これは花の色の濃さと葉の輪生からサワヒヨドリだと思います。晴れていれば、アサギマダラの吸蜜が見られたかもしれません。

 色が濃いトリカブト(鳥兜)の仲間。出会った男性は、これを見られたから満足と言って下りて行きました。トリカブトの仲間も同定が困難です。ホソバトリカブト(細葉鳥兜)でしょうか。低山のヤマトリカブトに比べると花の色が濃くて見惚れます。全草が猛毒なので要注意ですが。
 中はクガイソウ(九蓋草)の残花。右はモミジハグマ(紅葉白熊)。若芽は山菜のシドケ。

 下山途中で雲が取れて善光寺平が見えてきました。大座法師池の右奥に旭山、中央に葛山、左に大峰山。左に長野市街。犀川の流れ。その奥には千曲川の流れが。間が川中島です。
 あまりの湿気と冷えでしょうか、右脚のスネを痛めてしまいました。パンフレットがなくなったので、途中で登ってきた女性には話で本の紹介を。彼女も何度も引き返そうと思ったそうです。過酷な天候でした。駒つなぎの場にいた東京からの家族にも本の紹介をしました。一緒に記念撮影を頼まれたのは照れくさかったですが。この日は、午後になって雲が取れてきたので、遅出の人のほうがラッキーでしたね。ただ、猛暑で雷雲が発生しそうな日は、午後2時か3時までには下山しないと危険です。

 下山して大座法師池の近くの大谷地湿原へ。左の花が分かりません。葉は大きく肉厚で、葉脈は網目状。なんか以前見た記憶があるのですが思い出せません。中はシラネセンキュウ。ヤマゼリ、シラネセンキュウ、カノツメソウの3つは咲く時季、生える場所も似ているので、よく間違えます。
 右は、大谷地湿原からの飯縄山。大きなアザミ(薊)が咲いていますが、木道を外れて近づけないので同定できません。

 その後は、逆谷地湿原へ。長男が卒論で花粉分析のためにボーリングをした時に、私も手伝いました。小学校の校庭ぐらいの広さですが、約10万年という日本はもちろん、世界でも最古級の貴重な湿原なのです。尾瀬ヶ原が9000年と考えると、その貴重さが分かると思います。オオミズゴケに覆われ、サワギキョウ(沢桔梗)が咲き始めていました。今回は、許可を得ていないので立ち入って撮影はできません。
 中はタチアザミ(立薊)。右は、デッキに墜落してきたアカエゾゼミ(赤蝦夷蝉)。樹冠で鳴いているので、こうして見るのは初めてです。貴重なカットが撮れました。もちろん撮影後に放しました。足元にはたくさんのミヤマフキバッタ。ハラビロトンボが生息するようですが、時期が遅いのか見たのはオニヤンマでした。

◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。長野市や松本市の平安堂書店、蔦屋などでお求め頂けます。東京は銀座の長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO しあわせ信州シェアスペース」にも置かれるそうです。首都圏から信州の里山に登りに来る人も多いですから。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。この夏は、信州の里山や亜高山を歩いてみませんか。
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天然記念物のミヤマモンキチョウに会いに峰の原高原から根子岳へ(妻女山里山通信)

2015-08-12 | アウトドア・ネイチャーフォト
 またまた最高気温35度という猛暑を逃れて菅平の根子岳へ撮影登山に出かけました、もちろん私の『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林にも載っています。本書では。菅平牧場からと米子大瀑布から、四阿山へのコースとカルデラ周回コースを紹介していますが、今回は掲載できなかった峰の原高原からのコースです。前回登った大松山で撮影したミヤマモンキチョウが、どうも交雑種の蓋然性が高いので、こちらはどうだろうと確認に来ました。

 朝もやのかかる根子岳を見ながら、菅平牧場の北端の縁を登っていきます。気温は20度ぐらい。牧場の牛が草をはんでいました。途中群馬から合宿に来たという女の子が元気よく追い越して行きました。私は度々撮影でストップするのでポレポレ登山。山頂近くで、早々と彼女が戻ってきました。毎日登ってるの?速いねえと言うと、いえ初めてです。とっても気持ちよかったです。お気をつけて。と爽やかな笑顔を残して下りて行きました。このコースは、以外にマイナーで静かな撮影や山歩きが楽しめるのがお勧めです。右に根子岳、左の小ピークが小根子岳。根子岳へは、左の森と森の間を登っていきます。避難小屋辺りは、以前と異なり、もっと左手を真っ直ぐ登る新道ができています(下の地図の避難小屋近くの破線が古い道)。地図でお分かりでしょうが、狭い帯状の森を挟んで北側はゴルフ場です。殺虫剤や除草剤でゴルフ場は、大量の農薬を散布します。ネオニコ系の農薬もあり得ます。その影響が心配です。

[国土地理院電子地形図25000使用]
 車は、峰の原高原集会所に停めます。トイレと案内所、登山届提出ボックスがあります。ここから道路を東へ歩き、T字路を右折して別荘やペンション街を進みます。10分ぐらいで登山口のあるカーブ。標識はありますが、小さいので見落とさないように。沢を渡り登って行くと菅平牧場。料金所があるので200円を入れます。ここからは牧場のフェンスに沿って緩やかに登っていきます。
 コウゾリナで吸蜜するミナミヒメヒラタアブのメス。8ミリぐらいと非常に小さい。まず、知見がないと目の前にいても見えません。

 ハクサンシャジン(タカネツリガネニンジン)。妻女山など里山で見るツリガネニンジンと比べると大きく、花の数もずっと多いのが特徴。中はキバナノヤマオダマキ。数は多くはありませんでした。他にはコオニユリ、オオバギボウシ、アキノキリンソウ、シシウド、ワレモコウ、トリアシショウマ、ウツボグサ、ハクサンシャジン、ヤナギラン、ヒヨドリバナなどなど。
 右はシソ科のイブキジャコウソウ(伊吹麝香草:別名は百里香)。発汗作用のある薬草で、ハーブとしても人気があります。

 笹に留まるチャバネセセリ。翅の白斑が丸いので、間違いないでしょう。やはり笹に留まるヨツボシナガツツハムシ。ハギ類、カンバ類、ヤナギ類の葉を食べます。メスには、卵を糞で覆って地表に落とすという面白い習性があります。「糞食らえ!」ということですかね。小さな虫ですから小さな卵も哺乳類ではなく昆虫の餌でしょう。オオムラサキなどは、猪の糞を吸汁しますから、彼らにとってはごちそうです。昆虫の卵は、アリなどの餌食になるので、それへの対策として獲得した生きる術なのでしょう。
 右はマツムシソウで吸蜜するハナアブなんですが、同定できません。なんという種でしょうか。大松山でもヤナギランにいました。スイセンハナアブに似ていますが違うようです。とにかく動きが速く止まらないので、音を上げました。

 マツムシソウで吸蜜するシマハナアブのオス。花粉の媒介者で、リンゴとかナシの受粉にも利用されています。中はヒラタアブの仲間、ヒラタアブはナミホシヒラタアブとかフタホシヒラタアブとか似ているものが多く、同定はなかなか困難です。なんでしょう。
 こんな花畑の草原を登ってきます。左上に見えるのが眼下の菅平牧場。草むらからは盛んに虫の音が聞こえ、足元からはバッタやミヤマフキバッタが飛び出します。

 2時間少しで山頂。山頂には男子高校生と大学生の団体がいて大賑わい。他にも登山者が大勢いました。5歳ぐらいの女の子もいました。座るところがないので溶岩ダイクの先の大すき間と四阿山が見えるところまで行きましたが、なんと後からその団体さんが来て狭いダイクの上は大混雑。山頂へ戻り、小根子岳で昼食としました。写真は、団体さんが去った山頂。まだまだ、登山者が登ってくるのが見えます。

 その大すき間を見下ろし、四阿山を見上げるダイク(溶岩の岩脈)の上。爽風も吹いて休息には最高の場所です。しかし、右側は崖地なので転落に注意。菅平牧場を起点として四阿山から根子岳へのループコースは、本書でも紹介しているお勧めのコースです。写真の四阿山の左の肩には、二等三角点があるのですが、四阿山から見ると尖ったピークに見える不思議。現地で見ても、写真で見てもそう見えるのです。これも本書で紹介しています。

 他に誰もいない小根子岳山頂から眼下に菅平高原と、向かいに大松山。手前に日本ダボス。遠く大林山、冠着山、鏡台山が見えました。北アルプスは靄っていて見えませんでした。一番右端に、出発地点の菅平牧場の端が見えます。あの草原と森の境を登ってきます。ここで昼食にしました。時折吹く涼風が気持ちいいこと。真夏の信州の高原は最高ですね。根子岳は、普通の体力があれば、特別な登山技術も不要です。ただ、夏は雷雨がある場合もあります。当日の天気予報は必ずチェック! できれば早出早帰で、雷雨が起きやすい午後2時には下山していたいですね。この日は雷雨の心配はありませんでしたが。

 ザレ岩から四阿山のカルデラ内部。ちょうど中央に見える崖地の手前が米子大瀑布の不動滝の落ち口になります。本書では、米子大瀑布の麓からこのカルデラに上がって縦断し、根子岳へ向かうコースも紹介しています。また、米子大瀑布を起点とした根子岳、四阿山、浦倉山の周回コースは、23キロほどのロングコースですが、体力のある方には超お勧めのコースです。これも載せています。右上にアキアカネが写っていますが、根子岳山頂でも大量の群舞が見られ、それは見事でした。ザレ岩から下の分岐までは、ほとんど展望のない森の中の道になります。
米子大瀑布から四阿山カルデラ周回コースのフォトルポ」地図は掲載していません。詳細なコース地図は、『信州の里山トレッキング 東北信編』に載せています。

 ヒメキマダラヒカゲ。笹が食草なので、笹薮の森の道で数多く見られました。次はウラギンヒョウモン。こちらは明るい草地で見られます。ヤマハハコに留まるアサマシジミと思ったのですが、似たものにヒメシジミやミヤマシジミがあり、これもまだ同定できていません。山仲間の専門家に頼もうと思います。ということで聞いたらヒメシジミと同定されました。
 撮影中に、こんにちはと明るい声をかけられました。20代のとても美しい女性でした。今まで出会った山ガールの中で一番の美人さんかも。私も仕事柄、昔は女優やモデルの撮影のディレクションをしましたが、そういう人達の中にも山ガールは増えているようです。芸能人にも以外に山好きは多いですね。昔お隣さんで、息子達をかわいがってくれたザ・ブルー・コメッツのジャッキー吉川さんも山登りが大好きな人です。山ガールが増えたのは、アニメ『ヤマノススメ』の影響もあるのでしょうか。登山ファッションも、昔とは考えられないくらいお洒落で機能的です。

 そして、やっとノアザミで吸蜜中のミヤマモンキチョウを見つけました。環境庁の準絶滅危惧種で、長野県の天然記念物です。もちろん全県で採取は禁止。羽の縁のピンクが愛らしい。これはメスで、オスもいましたが、活性が高く撮影させてくれませんでした。食草はクロマメノキ(アサマブドウ:採取禁止)。ただ思ったよりも数は少なく、ちょっと風が強かったり雨が降ると出てこないので、出会える確率はかなり低いと思います。この撮影チャンスもわずか3分足らずでした。
 やはりネオニコ空中散布がなければ、山は美しく虫たちで賑やかなのです。危険極まりないネオニコチノイド系農薬についての記事は、ブログの3つ前。4つ前。5つ前の記事をご覧ください。皆さんが食べている有名産地の果樹や野菜にも使われている可能性が高いのです。水溶性なので中に染み込むため洗っても落ちません。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。長野市や松本市の平安堂書店、蔦屋などでお求め頂けます。東京は銀座の長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO しあわせ信州シェアスペース」にも置かれるそうです。首都圏から信州の里山に登りに来る人も多いですから。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。この夏は、信州の里山や亜高山を歩いてみませんか。
 本の概要は、こちらの記事を御覧ください
お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応は不可能です。

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猛暑を逃れて菅平高原の大松山へ。ゲレンデのジャングルに突入。穴場です(妻女山里山通信)

2015-08-07 | アウトドア・ネイチャーフォト
 最高気温35度という猛暑を逃れて菅平の大松山へ撮影登山に出かけました、私の『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林にも載っています。東側の四阿山や根子岳と違い2000mもないので、それほどの涼しさは期待できませんが、それでも盆地よりは遥かにましです。さすがに信州でもこの猛暑では里山はきつい。本書では、人気の蓼科山、黒斑山、水ノ塔山、東篭ノ登山、四阿山、根子岳などの亜高山も掲載しています。他のガイドブックでは未紹介の魅力的なコースもあります。コースガイドや高山植物の写真も豊富です。ぜひ書店やAmazonでお求めください。

                                             [国土地理院電子地形図25000使用]
 本書では、アルペンコースとアルプスコースを登る2つのルートを紹介しているのですが、ゲレンデは真夏はところにより背丈ほども草が生い茂ってしまうので登れません。いや、登れないことはないのですが、かなりの藪こぎになります。ということで、今回はゲレンデの保守点検用の林道を登ることにしました。地図の夏用コースと書いてあるのがそれです。右のカットは地図の矢印の辺り。正面に続く林道を登っていきます。
 ところが、地図のT字路のところで左に行かなければいけないのに、うっかり右へ行ってしまいました。まあ、こちらを言っても林道歩きで稜線出合いには出られるのですが。面倒なので、ホワイトピークコースを登ることにしました。アサギマダラが上へ上へと誘うものですから。
 間違わなければ、真夏でも一時間もあれば着くでしょう。私は間違えてゲレンデを登ったので、もう少しかかりましたが。

 ゲレンデには、キンポウゲ科のカラマツソウ(落葉松草、唐松草)が咲いていました。見上げるとシシウドがゲレンデにたくさん咲いています。マルバダケブキやオオバギボウシなども。
 ホワイトピークコースの草丈の低い所を選んで登って行ったのですが、右のようにシシウドや、キオン、ヒヨドリバナで背丈を超えるジャングルに突入しました。しかも、上に行くに従って急になります。クマイチゴのヤブに突入すると痛いのなんの。ノアザミも避けなければなりません。10m登って小休止、撮影の連続でした。

 それでも、時折ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラを撮影しながら、なんとか上の道路にたどり着きました。右は、その棘が痛いクマイチゴの果実。これをたくさん集めて口に頬張り、舌で潰して汁を吸って種だけを吐き出します。甘く酸味が強い味ですが、木苺の中では、これとモミジイチゴが一番美味しいと思います。朝露を浴びて冷えた木苺は、本当に美味しく自然の滋味でした。痛いのを我慢した褒美ということにしておきましょう。

 ようやっと山頂へ。もやっていて、四阿山と根子岳は見えません。涼しい風が時折吹くのが心地よかったですね。本当は、写真の右下に見えるリフトの降り場、地図ではガイドマップと書いてある所に来るはずだったのですが。あそこからここまでは、走れば5分、ゆっくりで20分もあれば着きます。白い花の群生はヤマハハコ。その下のピンクはヤナギランです。実は麓のペンションの庭から合宿中の吹奏楽の演奏がずっと聞こえているのです。登り始めはグラウンドで練習する運動部員の声も聞こえました。とても菅平らしい光景です。
 高原野菜の白いマルチが見えます。畑によっては収穫に追われていいました。サラダ菜とかレタスなどですね。私は少量ですが無農薬無化学肥料で作っているので買うことはありませんが。今朝はそれをむしりとって来て、自家製ベーコンとハムエッグにして、ミニトマトを挟んでサウザンアイランドドレッシングで、くるみの入ったカンパーニュに挟んでサンドウィッチに。アマゾンのアサイジュースを飲みながらブランチしました。馬鹿旨です。

 途中や山頂辺りで見た花です。まずラン科のネジバナ。この二つを見ても分かるように、右巻きと左巻きと両方あります。亜高山の花というわけでもなく、妻女山山系でも見られます。別名はモジズリ(捩摺)。すごく小さいので、見落としがちです。次はコオニユリ。多くはありませんが、あちこちに小さな群生がありました。
 右はヤナギラン。山頂近くにはまとまった群生があります。艶やかな高原の花で、昆虫たちもよく吸蜜に訪れます。日本では高原の花ですが、アラスカやイギリスでは野原の花です。

 左はモンキチョウのメスでしょう。中は長野県の天然記念物のミヤマモンキチョウのメス? でも翅の模様がなんか変ですね。交雑種でしょうか。翅の縁のピンク色も薄いし、後翅の白斑も二つですね。一番右は、中のミヤマモンキチョウのメスに誤認で求愛するモンキチョウのオス二頭? なんだか間違って受け入れて交尾してしまうこともあるのでしょうか。ゲレンデは、帰化植物が入るので、モンキチョウとミヤマモンキチョウが混在するのでしょうか。仲間に蝶の研究家がいるので聞いてみようと思います。ということで後日聞いたらクサイということです。ただ捕獲は禁止されていますが、捕獲して詳細を調べないと分からないということです。

 こちらは、ノアザミで吸蜜するウラギンヒョウモン。左のカットでは、ノアザミの粘る総苞に捕まったコバエが見えます。前々回の三峯山の記事でも書きましたが、食虫植物でもないのに、なぜこういう特徴があるのか不思議です。右は高原の線香花火シシウド。数多くの虫が吸蜜に訪れます。聖山のものは高さが4mもありましたが、大松山のものは2mぐらいが最大でした。

 これがモンキチョウのオス。メスはかなり白っぽいので区別は容易です。中はアキアカネ。山頂付近の空は、これで埋め尽くされていました。右はトラマルハナバチ。舌下が長いので、蜜源が深くにある花を好みます。ハナアブの仲間は、他にも何種類か見ました。やはりネオニコ空中散布は、何よりの自然破壊だと分かります。家庭用の殺虫剤も使ってはいけません。ペットのノミ取り剤も危険。いずれ必ず健康被害が出ます。しかも個人では因果関係が証明できないので泣き寝入り必至。

 午後になって、やっと四阿山(右)と根子岳(左)が姿を表しました。この山域のカルデラや米子大瀑布からのコースも本では紹介しています。やや経験者向きですが、非常に楽しいコースです。健脚向きには、カルデラ周回23キロのハードなコースも紹介しています。山が好きで体力のある人にはぜひ挑戦して欲しいコースです。尾根筋とカルデラ内では、全く異なる自然が見られます。米子硫黄鉱山の跡地も歴史マニアや廃墟マニアには必見のコース。詳細は本をお読みください。
 雷鳴がとどろき始めたので下山することにしました。

 その途中で立ち寄った菅平高原自然館の湿原遊歩道へ。そこで見た植物です。まずキンポウゲ科のシキンカラマツ(紫錦唐松)。可憐で可愛い花です。真ん中はシラネセンキュウ。こういう風に丸くなるものと、妻女山山系の様に割りと平面的なものとがあります。里山と亜高山では、若干違うのでしょうか。亜種と考えていいのでしょうか。
 右はオトギリソウ科のトモエソウ。花びらが卍形をしているのが特徴です。根子岳に登るとオトギリソウ(弟切草)に出合えます。
 やはりネオニコ空中散布がなければ、里山は美しく虫たちで賑やかなのです。危険極まりないネオニコチノイド系農薬についての記事は、ブログの2つ前。3つ前。4つ前の記事をご覧ください。家庭用の殺虫剤や除草剤、ノミ取り薬も危険です。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。長野市や松本市の平安堂書店さんでお求め頂けます。東京は銀座の長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO しあわせ信州シェアスペース」にも置かれるそうです。最近は、首都圏から信州の里山に登りに来る人も多いですから。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。この夏は、信州の里山を歩いてみませんか。
 本の概要は、こちらの記事を御覧ください
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信州麻績村の聖山はアサギマダラの楽園だった。その100倍ぐらいアブが大発生でフリーズ(妻女山里山通信)

2015-08-03 | アウトドア・ネイチャーフォト
 週末はフィールドワークで前回登った麻績村の北西にそびえる聖山へ撮影登山。いや北側の聖パノラマホテルからの超楽ちんコースなので、撮影ハイキングです。しかし、驚きました。アブが大発生。撮影で車を停めると大量のアブに取り囲まれ車にも体当たり。降りようとすると、最低3、4匹は車内に飛び込むほど。これには本当に参りました。経年変化の範疇なのでしょうが、妻女山山系の千曲市側のようにネオニコ空中散布で全滅よりは遥かにましです。
 前回紹介した麻績村の聖湖から北へ別荘地を抜けて三和峠を越えて、長野市旧大岡村の聖山パノラマホテル(公営国民宿舎)にやってきました。ここはお勧めです。安いしロケーションが抜群。料理もいいみたいです。地元なので泊まったことはありませんが、こことか麻績村の信州牛が堪能できる「シェーンガルテンおみ」とか信州新町のサフォークのジンギスカンで有名な「さぎり荘」とか超絶穴場です。信州には群馬県境の近くのリゾートのようにホットスポットがある場所もあります。ここは、ガイガーカウンターで測りましたが比較的安全な場所です。

 聖山パノラマホテルの広大な駐車場の南東に聖山遊歩道の入り口があります。このコースは、私の『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林にも載っています。現在は廃止されてしまったスキー場のゲレンデをつづら折れで登り、尾根に乗ったら左へ昔のパノラマコースを登っていきます。約40分ぐらいでアンテナのある聖山に着きます。ファミリートレッキングにも最適なコースです。

 とにかくあちこちにアサギマダラがいました。これは珍しいことにクガイソウで吸蜜するカットですが、多くはヒヨドリバナやヨツバヒヨドリで吸蜜していました。しかし、この撮影中もアブが体の周りを何匹も飛び回り、時には刺す(吸血する)のでもう大変です。アブやハチには、子供の頃から刺されまくっているので免疫ができているのか、特にアブは刺されてもなんともありませんが、煩いです。もちろん自然写真家ですからアブの写真も撮りますけれどね。頼むから今日は放っておいてくれよって思うのでした。

 クガイソウで吸蜜するアサギマダラ三態。2000キロ以上の海を渡ってくる蝶です。アサギマダラという名称は、白っぽく透けている部分の色が浅葱色だからなんです。長距離を飛ぶからでしょうか、その舞い方はゆっくりと優雅で、思わず見入ってしまいます。

 ゲレンデ跡は色々な花の宝庫でした。シシウド(猪独活)とヤナギラン(柳蘭)の群生。中はヤナギランのアップ。山火事の後や伐採地にいち早くでるので、英ではファイヤーウィードと呼ばれます。アラスカでは最もポピュラーな花で、山火事の後に群生することから、復活や再生のシンボルとされています。信州の高原でも、非常に艶やかに華やかに目立つ植物です。
 右はキバナノヤマオダマキ(黄花山苧環)。苧環とは糸を巻く道具のことで、昔うちにもありました。私はこのオダマキという言葉を聞くと小田巻蒸しを思い出してしまうのです。大阪の船場が発祥のうどんが入った茶碗蒸しですね。以前、ズワイガニを頂いて小田巻蒸しにしたことがあるのですが、絶品でした。レシピはこちらです

 ゲレンデを登って尾根に乗ったところに以前のリフト降り場があり、アルプス展望台となっています。残念ながらこの日はガスって見えませんでした。眼下に聖山パノラマホテルが見えます。夏季キャンプに来た低学年の小学生たちと出会いましたが、撮影したばかりのアサギマダラの写真を見せて、オニヤンマもたくさんいるよと教えると喜んでいました。山頂のアブには閉口したでしょうけど。

 山頂から反対側の南面の麻績村を俯瞰したところ。かなり靄(もや)っています。後から高齢のご夫婦が登ってきましたが、やはり大量のアブに閉口。旦那さんの白いシャツに留まるアブを、奥さんが何匹も叩き潰していました(笑)。殺生はいかんよなんて言っていられないほどのアブの大群でした。

 そんな山頂に咲いていた花たち。まずフシグロセンノウ。ナデシコ科ですが、蕾がポンッと咲く瞬間を見たことがあります。徐々に咲くのではなく巻いていた細い蕾が瞬間的にポンッと咲くのです。驚きました。
 中はジャコウソウ。山頂で出会った女性が、私が知っているジャコウソウとは違うと言われていましたが、それは亜高山に咲くイブキジャコウソウのことでしょうね。
 右はオヤマボクチの蕾。信州の飯山の富倉そばのつなぎとして有名ですね。蕾も綿毛が巻いていて、なんだかグルグル回っているみたいです。

 ヒヨドリバナで吸蜜する艶やかなクジャクチョウ。夏の信州では里山から高原まで見られる艶やかな蝶です。中はアサマシジミのメス。たくさんいました。右はヨツバヒヨドリの大群生地で吸蜜するアサギマダラ。胸部の水玉模様も可愛いですね。しかしアブが煩い。「アブの生態とその防除法」。やれやれ。

 聖山の撮影を終えて聖湖に戻る途中でのカット。前回登った三峯山の箱庭みたいなカット。展望台のある山頂の右奥は冠着山(姨捨山)。実は、このカットの撮影後、そうだ冠着山に登ろうと思い、一本松峠、古峠経由で鳥居平へ。冠着山にも登りました。

 その冠着山の北アルプス展望台からの聖山。アンテナのある辺りが山頂です。今回登ったのは、あの山頂の向こう側。右手の三和峠から風越山を経由して登頂するコースも、私の本では紹介しています。自然が堪能できる良いコースです。
 やはりネオニコ空中散布がなければ、里山は美しく虫たちで賑やかなのです。危険極まりないネオニコチノイド系農薬についての記事は、ブログの2つ前。3つ前。4つ前の記事をご覧ください。

◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。長野市や松本市の平安堂書店さんでお求め頂けます。東京は銀座の長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO しあわせ信州シェアスペース」にも置かれるそうです。最近は、首都圏から信州の里山に登りに来る人も多いですから。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。また、「みすずかる信濃の国の鉄バクテリアがずくを出す」とか「イカリモンガってなにもんだ」など、10本のコラムも面白いと評判です。この夏は、信州の里山を歩いてみませんか。本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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ネオニコの空中散布のない三峯山は花が咲き乱れ昆虫の天国(妻女山里山通信)

2015-07-29 | アウトドア・ネイチャーフォト
 三峯山は、1131.4mと低いのですがほぼ360度の大展望が魅力の山です。私の『信州の里山トレッキング 東北信編』でも紹介していますが、山頂の展望デッキから見る大パノラマは必見です。今回は、山登りというよりも、花と昆虫の撮影が目的だったので、千曲市側の大池からではなく、国道403号沿いの麻績村の聖湖から登りました。信州には、こんな風に車で来て手軽に登れる里山があちこちにあるのです。そんな山もたくさん本では紹介しています。一度手にとってご覧ください。もちろんお近くの図書館にリクエストでも構いません。

 聖湖から三峯山を見上げたところ。ここからでも標高差は150mぐらいしかありません。左はゲレンデ。ゲレンデの東の端を登っていくコースと、中央をつづら折れで登っていくコースがあります。中央にスカイライダー。これはちびっ子には最高のアトラクションです。乗れる日は麻績村に問い合わせを。その右の森の中を登っていくコースもあります。登りはここを使いました。対岸の博物館前に駐車場があります。

 山頂までは、落葉松や白樺の交じる森をつづら折れで登っていきます。時折、スカイラーダーが左手に見えます。子連れで来た時は、帰りにこれに乗ってもいいでしょう。約20~30分で山頂です。山頂からは、東に善光寺平、西には麻績村の向こうに京ヶ倉や北アルプスが。南には冠着山、大林山、蓼科山などが見えます。この日は雨の翌日で、遠くの山々は雲の中でしたが、善光寺平方面は、高社山の麓まではなんとか展望がききました。山頂にはツバメが飛び、キアゲハが舞い、草むらからは虫の音が。やはり農薬の空中散布がなければ、山はこんな風に賑やかなのです。
 写真の右手前は、五里ヶ峯から一重山まで続く五一山脈。その向こうには鏡台山から妻女山へ続く戸神山脈。中央に千曲川。下界は暑そうですが、山頂は爽やかな風が吹いて気持ち良い日でした。有名観光地もいいですが、ここは穴場ですよ。左の二つの小ピークは、三峯山の名前の由来になったあと二つの峰です。

 山頂付近には、オオバギボウシ(大葉擬宝珠)がたくさん咲いていました。花穂が大きいのでとても華やかです。若葉はウルイという山菜。右はオミナエシ(女郎花)。ここにはありませんでしたが、近くにはオトコエシ(男郎花)が咲くところもあります。

 トリアシショウマも比較的多い花です。中は総苞が粘るノアザミ(野薊)。この粘る総苞には、トラップにかかった小さな虫たちがあちこちに付いていました。食虫植物でもないのに、ノアザミにとって何か得することがあるのでしょうか。とても不思議です。秋に咲く、よく似ているノハラアザミは粘りません。マルバハギも残花が多かったのですが、まだまだ花期の真っ最中。これにもゼフィルスは集まります。

 とにかく驚いたのはキリギリスの数の多さ。そこらじゅうにいました。麓ではトノサマバッタも。山頂ではクマバチやシオヤアブも。中は、ヒヨドリバナ(鵯花)で吸蜜するベニシジミ。これもたくさんいました。右はクモガタヒョウモン。これも多かった。樹冠では、オオミドリシジミらしき姿も。これも天城山山系にはたくさんいたのですが、千曲市によるネオニコ散布以降全滅しました。

 ヤマハハコ(山母子)。信州の里山では普通に見られる野草です。中は、咲き始めたばかりのワレモコウ(吾亦紅・割木瓜)。これが咲き出すと、秋の気配を感じます。右はヤマウド(山独活)の実。

 鮮やかなシモツケソウ(下野草)。中はキキョウ(桔梗)。右はウツボグサ(靫草)。干した花穂は夏枯草(かごそう)という生薬。

 山頂からの聖湖。中央のテントは、スカイライダー乗り場。この日はお休みでした。ゲレンデで花や蝶を撮影しながら下りてきました。麻績村の博物館の庭にあるF-86ジェット戦闘機。向こうには戦艦陸奥の主砲やF-104Jジェット戦闘機も。D51蒸気機関車もあります。本館では善光寺街道麻績宿の展示も。なんだか昭和感が満載の博物館です。右奥には、廃墟となった元ホテル。湖畔には遊具のある公園もあり、ファミリー向け。レストランや土産物店もあります。長野市、千曲市、上田市からも比較的近く行きやすいのでお勧めです。国道403号を登って行けば湖畔に着きます。

 駐車場に戻りました。桟橋でへらぶな釣りをする人々。年配の人が多いのかなと思ったら、若者もけっこういました。ビーチパラソルといい、のんびりした空気がまた昭和感を感じさせます。ここに車を置いて、左の湖畔の遊歩道を歩いて登るのもお勧めです。猿ヶ馬場峠に駐車して、左に見える尾根を登っていくコースもあります。
 当たり前ですが、やはりネオニコ空中散布がなければ、里山は美しく虫たちで賑やかなのです。危険極まりないネオニコチノイド系農薬についての記事は、ブログのひとつ前と2つ前。3つ前の記事をご覧ください。

千曲市森の杏が最盛期、朝採り杏で焼酎漬。松枯れ病が深刻。ネオニコは農薬でなく農毒!(妻女山里山通信)
妻女山山系のゼフィルスが壊滅状態なのは千曲市による農薬の空中散布だと断言するKさん(妻女山里山通信)
松枯れ病の原因は、本当にマツノマダラカミキリのセンチュウだけなのか!?(妻女山里山通信)
松枯れの原因は松くい虫じゃなかった。大気汚染で土壌が強酸性化したことによる(妻女山里山通信)

◉必見!新農薬ネオニコチノイドが脅かすミツバチ・生態系・人間(要保存のPDFファイル)

天敵を利用して、マツノマダラカミキリを駆除しようという研究長野県の例野鳥利用した松くい虫被害の防除。ネオニコ農毒の空中散布だけは、絶対に止めさせなければならない。これはあなたの近くの里山でも行われているかもしれない。あなたが使っているかもしれない殺虫剤やペットのノミ取りにも使われている。決して無縁のものではない。チェックを!

林野庁の、森林の放射能汚染に関するレポート。これは読んでおいた方がいい。杉はセシウムを溜めやすい
 基本的に高汚染された森林の除染は不可能だと分かる。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。長野市や松本市の平安堂書店さんでお求め頂けます。東京は銀座の長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO しあわせ信州シェアスペース」にも置かれるそうです。最近は、首都圏から信州の里山に登りに来る人も多いですから。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。この夏は、信州の里山を歩いてみませんか。
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ネオニコの空中散布のない長野市側は昆虫の天国。千曲市側は死の山(妻女山里山通信)

2015-07-26 | アウトドア・ネイチャーフォト
 まず、千曲市の天城山(てしろやま)へ続く林道へ。昨年までは普通に昆虫が見られた林道ですが、今年は何もいません。正確に言うと、クロメマトイとヤブ蚊は異常に多いのです。足元にはたまにキマワリが見られる程度。スミナガシは2013年に姿を消し、今年はオオムラサキもいません。あんなに大量発生したカメムシさえいません。農薬散布後度々山に入っていますが、長野市の職員は度々見かけますが、千曲市の職員など一度も見たことがありません。その程度の低レベルの自治体なのでしょうか。散布後に生態系の調査はするべきでしょう。ちなみに妻女山山系の林道は、長野市側からでないと登れません。

 いつも昆虫がたくさん訪れていたコナラの樹液バーの経年変化の様子です。ほぼ同じ日時です。空中散布の薬剤の種類が、有機リン系からネオニコチノイド系に変わったのは、2012年からだと思うのですが、4年目にして昆虫がほぼ全滅しました。写真は全て同じコナラで、昨年までは写真のような昆虫が見られたのですが、今年は何もいません。その前には、まずゼフィルス(6~9月に羽化するシジミチョウの仲間)が姿を消しました。

 上のカットは、8月3日の同じ樹液バー。なんと、希少なチャイロスズメバチが20匹あまり集まっていました。車を降りるとすぐに威嚇されたので戻り、接近して車内から撮影。二匹ほどが車内の私を見つけてウィンドーガラスにへばりついたり体当たりをしたり。かなり攻撃的です。なぜ彼らだけがいるのか、どこから来たのか謎です。考えられるのは、最強のオオスズメバチがいなくなって、長野市側のチャイロスズメバチがやってきたということ。しかし、他に全く昆虫がいないというのは極めて異常な状態です。
 右は、長野市側に600mほど下りたところで発見したルリボシカミキリ。以前は左の樹液バー近くでも見られたのですが。2年前から見ていません。

 妻女山里山デザイン・プロジェクトの仲間でもある蝶の研究家のTさんによると、ネオニコの散布時期がゼフィルスにとっては最悪とのこと。6月中旬というとゼフが羽化して産卵を開始する時期とピッタリ重なるのです。特に羽化の早いウラゴマダラシジミ・オオミドリシジミ・アカシジミ・ウラナミアカシジミには、相当大きなダメージがあると。おそらくあと1~2年続ければ、妻女山山系のゼフはメデタク全滅するでしょうと言っています。Tさんは、「長野県は生物保護にうるさい! 特に採集行為には新聞含めて犯罪的な見方としていますが、生息地破壊による絶滅行為は大歓迎の様です。」と、皮肉交じりに言っていました。
 彼は千曲市生萱のハヤシミドリを調べてみたそうですが、それまで採りたくなくなるほど卵が多数あった場所で、今年はほとんど見つけられなかったということです。おそらく千曲市土口から生萱、倉科の山域では同じ状態になっていると考えられます。山裾には畑もたくさんあります。市では覆いをかけろと言っていますが、畑中を覆うなどできるはずもありません。ネオニコは水溶性で洗っても落ちません。そんなものを食べていたら、必ず病気になります。この山域の山菜やキノコももうだめでしょう。松茸もネオニコ散布をしたら、毒キノコです。食べられません。市は、一週間山に入るなと言っていますが、広報は千曲市のみ。長野市民は知りません。妻女山から鞍骨城跡は人気のハイキングコース。妻女山から天城山林道、唐崎城跡は、マウンテンバイクの人気コース。恐らく何人かが知らずに入ったことでしょう。
 経年変化で、ある種の昆虫が増減することはありますが、今年の写真のように全部が姿を消すというのは、極めて異常事態。散布したところだけでなく、していないはずの天城山林道のゼフィルスや甲虫も全滅状態です。千曲市側は死の山です。
千曲市による薬剤空中散布のお知らせ

 前回は、ネオニコ散布のない長野市茶臼山のレポを書きましたが、同じ妻女山山系で尾根を挟んで反対側のネオニコ散布のない長野市側はどうだろうと、炎天下の中歩いてみました。中腹から千曲川の流れ。中央遠くにそびえるのは中野市の高社山。手前にMウェーブとホワイトリング。右手前には松代SAが見えます。
 すぐに気づいたのは、セミの鳴き声の多さ。足元からは虫の音があちこちから。ミヤマフキバッタがあちこちから飛び出します。死の山になってしまった千曲市側とはえらい違いです。以前は、市境にある尾根上の陣場平には無数のミヤマフキバッタが見られたのですが、今年は何もいません。

 ヤマハギが咲き始めました。マルバハギも咲いていました。これらにもゼフが集まります。中はネムノキの残花。ほとんどの花は朽ちて咲き終わっていました。右はセリ科シシウド属のシラネセンキュウの小花。

 タケニグサの花粉を食べるシロテンハナムグリがたくさんいました。アオカナブンもたくさん飛び回っていました。中は、ヤマハギの葉につかまって交尾中のシオヤアブ。オスの腹端には白い毛の束があります。葉や小枝の上でハエやアブ、チョウなどを待ちかまえ、襲って体液を吸い取るアブ。時には自分より大きな昆虫も襲います。ゼフィルスの天敵のひとつ。これもたくさんいました。
 どこからか勢い良く飛んできて葉にぶら下がったのは、スズメガ科のトビイロスズメ。翅を広げると10センチ以上あります。ステルス戦闘機の様な形の翅ですが、高速で飛ぶことができる蛾です。幼虫の食草は、マメ科の植物で、ヤマフジ、クズ、ハギ、ハリエンジュなど。中国の山東省などでは食用にするそうです。頭を落として肉から内蔵を取って肉団子にするとか。どんな味なんでしょうね。

 ベッコウハゴロモ。セミやカメムシの仲間で、体長は10ミリほど。翅が透けていますが、仲間のスケバハゴロモは、もっと透けていて綺麗です。リンクは不思議な形をしたスケバハゴロモの幼虫。成虫はクズ、ヤマノイモ、ウツギ、ミカンなどの茎から汁を吸い、灯火にもやって来ます。
 中はシオカラトンボのオス。腹部第8節膨らみがないので未熟なオスでしょう。成熟すると青白い色になります。リンク先は、シオカラトンボの交尾
 右は、ヒヨドリバナに留まるミヤマフキバッタ(アオフキバッタ)。退化した小さな翅が特徴。旧盆の頃に、林道の砂地に腹部を差し込んで産卵する光景が見られます。

 オニグルミの実。秋に実を採って食べると美味しいのですが、割って実を取り出すのがけっこう面倒です。中は、ウリカエデの翼果(翅果)。翼のような形状なので、落果すると風に乗って遠くまで飛びます。右は、エビガライチゴの果実。酸味が強く美味しい。以前はこれが2m異常に繁茂して夏の林道を塞いでいたのですが、現在は、オオブタクサ、オオアレチノギク、ヨウシュヤマゴボウなどの帰化植物が大繁殖し、少なくなりました。それはそれで困ったものです。

 千曲市側では絶滅したゼフィルスが何頭も舞っていました。ツバメジジミのオス。かなり大きなゼフも飛んでいたのですが同定できませんでした(後でウラギンシジミと判明)。他にはコミスジやモンキチョウも。茶臼山で紹介したミナミヒメヒラタアブも。シロヨメナには、ミツバチ科のヤマトツヤハナバチも。オオムラサキのメスが、悠々と舞っていました。
 戻って椎茸のホダ木の点検に行くと、ルリボシカミキリのオスとメスがいました。メスの方は青の色が濃く、非常に綺麗です。日本を代表する甲虫です。

 妻女山駐車場から松代の城下町と背後にそびえる奇妙山。結局、ネオニコ散布をしていない長野市側は、昆虫も多く健全であることが分かりました。死んでしまった千曲市側とは全く異なる世界が、尾根の反対側にあるのです。いかにネオニコチノイド系農薬が恐ろしいものか、はっきりと分かります。
 以前は有機リン系の農薬を散布していたのですが、危険と分かったので、安全性の高いエコワン3フロアブル(ネオニコチノイド系)に替えたと行政はいうのです。しかし、このネオニコチノイド系農薬というのは、ベトナム戦争で使われたベトちゃんドクちゃんを生んだモンサントの枯れ葉剤と成分が同様のものです。蜂が全滅し発癌性があり(蜂の大量死と関係がある事を、金沢大学が突き止めました)、脳発達障害、流産、自閉症、注意欠陥多動性障害、うつ病、ぜんそく、アトピー性皮膚炎、化学物質過敏症、癌などを引き起こすといわれています。欧州では危険なために発売禁止になっている国もあるのですが、日本は野放しどころかホームセンターはもちろん、なんと100円ショップでも同タイプである神経毒のグリホサート系除草剤が売られているのです。製造元の住友化学会長が経団連会長だから? ホームセンターにあるラウンドアップや草退治は、まさにそれ。こんなものを空中散布するなど、狂気の沙汰です。
 危険極まりないネオニコチノイド系農薬については、ブログのひとつ前と2つ前の記事をご覧ください。

千曲市森の杏が最盛期、朝採り杏で焼酎漬。松枯れ病が深刻。ネオニコは農薬でなく農毒!(妻女山里山通信)
妻女山山系のゼフィルスが壊滅状態なのは千曲市による農薬の空中散布だと断言するKさん(妻女山里山通信)
松枯れ病の原因は、本当にマツノマダラカミキリのセンチュウだけなのか!?(妻女山里山通信)
松枯れの原因は松くい虫じゃなかった。大気汚染で土壌が強酸性化したことによる(妻女山里山通信)

◉必見!新農薬ネオニコチノイドが脅かすミツバチ・生態系・人間(要保存のPDFファイル)
【要保存】浸透性農薬「ネオニコチノイド系殺虫剤」が生態系と人体に与える影響について
ネオニコチノイド殺虫剤の特徴「神経障害症状(手指の震え、うつろな眼、注意力散漫、うつ病のような症状、
協調運動障害、記憶障害、暴力行動、自殺、心電図の異常)、それから、免疫症状(アレルギー症状の悪化、ヘルペスや他のウィルスに対する抵抗力の低下)など

ネオニコチノイド系農薬は、ラウンドアップだけではない。こんなにも色々な果樹や野菜で使用。あなたも毎日食べている
殺虫剤の一覧と代表的な商品名 :害虫だけに効いて、人間には無害などというのは嘘。日本の残留基準は極めて高い

汚染にさらされる農村』散布後、1週間過ぎごろ、保育園児や小学生の子どもが鼻血を出していたとか、大人でも強い頭痛があったなどの症状を訴える人がある

天敵を利用して、マツノマダラカミキリを駆除しようという研究長野県の例野鳥利用した松くい虫被害の防除。ネオニコ農毒の空中散布だけは、絶対に止めさせなければならない。これはあなたの近くの里山でも行われているかもしれない。あなたが使っているかもしれない殺虫剤やペットのノミ取りにも使われている。決して無縁のものではない。チェックを!

林野庁の、森林の放射能汚染に関するレポート。これは読んでおいた方がいい。杉はセシウムを溜めやすい
 基本的に高汚染された森林の除染は不可能だと分かる。

【追記】千曲市は、2016年の空中散布を中止することを決めたと信毎Webに載っていました。評価できる嬉しい決定ですが、ネオニコチノイド農薬は、非常に残留性が高く、水溶性で植物や地面に深く浸透し、その影響は何年も続きます。ほぼ絶滅してしまった十数種類いたゼフィルスを始め昆虫たちが復活するのには相当の年数がかかるものと思われます。赤松林への散布は土壌汚染を引き起こすため松茸菌を弱らせ、結果として松茸も出なくなり、共生関係にある赤松も弱ります。千曲市は中止ですが、坂城町は実施するという愚挙。村上義清も泣いていることでしょう。

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本の概要は、こちらの記事を御覧ください
 まだネオニコ散布がなく自然が豊かだった斎場山や鞍骨山のオオムラサキやスミナガシ、ルリボシカミキリなど、貴重な昆虫のマクロ写真も載っています。

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ネオニコの空中散布のない長野市茶臼山は昆虫の天国。ルリボシカミキリも(妻女山里山通信)

2015-07-22 | アウトドア・ネイチャーフォト
 梅雨明けの妻女山へ。招魂社の境内であちこち探しましたが、オオムラサキは1頭も確認できませんでした。樹液が出始めたので、そちらへ行っているのでしょう。胸の黄色いトンボがたくさん舞っているのですが、留まってくれないので同定ができません。おそらく大きさと色からコオニヤンマだろうと思うのですが・・。ただこれもネオニコ散布の千曲市との境から林道を600m下った長野市側の話で、境に登っていくほど生物はいなくなります。それは悲劇的に顕著です。

 今回は、そろそろルリボシカミキリが出る頃と思い、やってきたのです。たぶんこの辺にいるだろうという場所に行ってみると、いました。これぞ国の甲虫といわれる美しい昆虫ですが、この綺麗な青色は生きている時にしか見られません。死ぬと赤褐色になってしまいます。胸に小さな赤い虫が付いていますが、タカラダニでしょう。
 赤松に登り始めたところで、不用意に近づきすぎてしまいました。すると自らボトッと地面に落ちました。これが一番手っ取り早い逃げ方なのでしょう。飛ぶのはあまり得意ではありません。以前は千曲市側にもいたのですが、空中散布以降全く見なくなりました。

 先日、長野森林組合に人達が長野市側で赤松の伐採をしていた長坂峠。こちらは千曲市側。正面には、オオムラサキの幼虫の食草であるエノキが何本かあり、樹液が出るコナラの大木もあるのですが、今年はオオムラサキが全くいません。左手には数本の大きなコナラの樹液バーがあります。昨年まではカブトムシ、ミヤマカミキリ、アオカナブン、オオスズメバチなどが集まっていたのですが、今年は何もいません。死の森です。ここから空中散布をした天城山から鞍骨山の千曲市側は、全てこの様な状況で、昆虫がほとんど姿を消しました。仲間の蝶の研究家も、気候変動や経年変化による範囲を遥かに逸脱している異常事態と言っています。かれは2年前にウラゴマダラシジミを300頭羽化させて放したのですが、後日確認に行ってみると、1頭も確認できなかったと。こんなことは通常ならあり得ないことです。

 妻女山展望台から茶臼山を見て、比較のために行ってみることにしました。昨年も比較して、その違いに愕然としたものです(花と昆虫であふれる茶臼山。昨年の記事)。

 信里小学校の向かいの道を入って旗塚下の駐車場へ。いきなり数頭の蝶が出迎えてくれました。草むらからは、たくさんの虫の鳴き声がします。妻女山では全く聞かれません。ベニシジミやハナアブも見られます。ミツバチもいました。大池の向こうに冠着山(姨捨山)。左手遠くには蓼科山も。
 棚田へ下りる日陰には、ドクダミの群生地があり満開でした。花をぎっしり小瓶に詰めて米酢を注ぎます。これを塗ると水虫が治ります。湿疹やかぶれ、虫さされにも。汗の臭いも取れます。葉を天日干しして作るドクダミ茶も高い効能があります。ドクダミは十薬という優れた薬草です。

 ノリウツギでヨツスジハナカミキリ(四條花天牛)が交尾中。翅の模様はハチの擬態。中は、ミナミヒメヒラタアブ。上がオスで9ミリほど。下がメスで8ミリほどと小さく。撮影はなかなか困難を極めます。今回は飛翔しながら交尾中の珍しいカットが撮れました。オスはメスの翅ごと抱えているので、メスの体重を支えながら飛んでいるわけです。あっぱれ。
 右は、ツバメシジミのメス。妻女山にもネオニコになる前は、いくらでも見られたシジミチョウですが、今は全く見られません。特に千曲市側は全滅状態。千曲市の空中散布は、生物殺戮の犯罪行為と言っていいでしょう。(まだ、たくさんの昆虫がいた2013年7月の妻女山山系の記事。昨年から激減し、今年は何もいない。2012年はこんなにたくさんのゼフィルスがいたが全滅状態)

 虫倉山が見えるお気に入りの棚田へ。昨年までは稲が作られていたのですが、耕作放棄地になっていました。ユキノシタ科チダケサシ属のトリアシショウマの白っぽい花穂が風に揺れています。総苞が粘るノアザミもあちこちで咲いていました。やはりたくさんの昆虫が見られます。オニヤンマもたくさん飛んで、時には縄張り争いの空中戦も見られました。シオカラトンボも。一面ヤマフキの野原を通ると、ミヤマフキバッタ(アオフキバッタ)が足元から無数飛び出しました。妻女山ではほとんど見られなくなりました。翅が退化して飛べないので地域による変異が大きいのです。妻女山と茶臼山でも、微妙に色合いなどが異なります。

 虫倉山。神城断層地震で、山頂が4割も崩壊してしまいました。崩れた跡が生々しく見えます、左手前のさるすべりコースは、登山禁止のままです。本当にいいコースなので、迂回路を作るとかなんとか復活して欲しいものです。
 鮮やかに咲くヤブカンゾウ。ニッコウキスゲの仲間ですが、若芽や蕾は食べられる山菜です。干したものは、金針菜といって中華の高級食材。おひたしや天ぷら、炒めものなどで。 ビタミンB1、B2、C、カロチン、鉄分、 たんぱく質、βカロテンが豊富。鉄分はほうれん草の20倍とかで、特に女性には嬉しい栄養たっぷりの野草です。私は菜園で栽培しています。じつは在京時代は、アウトドアもですが。主に女性向けの雑誌やムック、単行本の編集アートディレクターをしていたので、女性に関する健康、メンタル、化粧からファッション、料理から子育てまで結構詳しいのです。もっと若い頃はアイドル雑誌のデザインや撮影のディレクションもやっていましたけれど・・。それでハロプロとかBABYMETALも好きなのですが。ひたすら頑張る女性が大好きなフェミニストです(笑)。
 総苞が粘るノアザミ。夏から秋にかけて咲くノハラアザミは粘らないので、触ると区別がつきます。よくザトウムシの脚だけがこれに付いていることがあります。くっついた小さな虫を食べに来て、ミイラ取りがミイラになるパターンです。しかし、ザトウムシは脚が一本欠損しても普通に暮らして行けます。ザトウムシは座頭虫と書きますが、目はあります。脚が異常に長く月面探査機の様ですが、クモよりもダニに近い森の掃除屋さんです。こちらに、いくつか写真を掲載しているのでご覧ください。自然界に不必要な生物は、ひとつとしてありません。全てがデリケートな相互連関というバランスの上に成り立った共生関係を作っているのです。

 葉先に留まったミナミヒメヒラタアブのオス。本当に小さいので、まず見つけるのが大変です。中は、ミヤマフキバッタですが、右の後ろ脚の半分から先と左は全部ありません。何かに襲われたのでしょう。翅が退化して小さく飛べないので、襲われやすいと想像できます。メスは、真夏に土にお腹を半分ぐらい差し込んで産卵します。
 茶臼山の登山道。蝉の声が妻女山とは比較にならないぐらい多いのです。他には、ミドリヒョウモン、ベニシジミ、コミスジ、アサマイチモンジ、オオヒカゲなども。バッタの仲間もたくさんいました。これが正常な里山です。
 興味のある人、関心を持った人は、この夏機会があったら妻女山と茶臼山に登ってみてください。両山とも登山口まで車で登れるので登山歴がなくてもハイキングのレベルでも大丈夫です。妻女山への生き方はこちら。茶臼山へは、茶臼山動物園への道から信里小学校向かいの道を入って、旗塚下の駐車場から20分です。『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林に、詳しい地図が載っています。本にも書いていますが、両方とも古代科野国や川中島合戦にまつわる遺構の残る素晴らしい里山ですが、その厳しい現実を見比べてみてください。

 茶臼山の北アルプス展望台から。残念ながら北アルプスは、稜線が雲の中でした。やはり想像通りでしたが、ネオニコ空中散布をした妻女山山系としていない茶臼山では、昆虫の状況に驚くべき大きな違いが見られました。そして、その差は年々広がっていくようです。
 危険極まりないネオニコチノイド系農薬については、ブログのひとつ前の記事をご覧ください。妻女山山系で、オオムラサキなどの保護活動などをしている「妻女山里山デザイン・プロジェクト」の仲間には、蝶の研究家もいるのですが、このままでは再生不可能になるかもしれないと警告を発しています。
 長野県シニア大学の講師をしたのですが、4クラス計470人の講座でも、ネオニコチノイド系、グリホサート系農薬の話は、里山の放射能汚染の話とともに高い関心を呼びました。有機リン系も危険ですが、神経毒である前者は比較にならないほど猛毒です。実際、散布の後に健康被害も出ているようです。たかが赤松のために自然を破壊し、住民の健康を損なう必要性などどこにもありません。千曲市や坂城町は即刻中止すべきです。続ければ水俣病などの様に訴訟沙汰にもなるでしょう。フランスでは、その残留性や毒性で裁判でモンサントが敗訴しています。欧米では製造販売や使用に規制がかかっている国が多々あります。

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ネオニコの空中散布で千曲市土口の山から昆虫が消えた。次は人間(妻女山里山通信)

2015-07-18 | アウトドア・ネイチャーフォト

 先週末、梅雨の晴れ間に久しぶりに妻女山の奥まで足を伸ばしてみました。妻女山招魂社でオオムラサキを探すと、やっと1頭のオスを発見。神社の濡縁の下で乾いた土に口吻を挿して何かを吸っている所を撮影しました。例年より随分と早く羽化してしまったので、縄張り争いなどで翅がかなり傷んでいます。乾いた土で何を吸っているのか、これは非常に不思議な習性です。蝶の専門家も分からないようです。

 途中の長坂峠の長野市側で、長野森林組合の人達が、松枯れ病の赤松の伐採と燻蒸処理をしていました。そのうちの一人の青年と話をしたのですが、異常に虫が少ないと言っていました。そこで、千曲市が行った松枯れ病のネオニコチノイド系農薬の空中散布の話をしたところ、あれは止めないといけないです。空中散布すると樹上から虫がボタボタ落ちてきます。健康被害が必ず出ます、と。現場の人は、よく分かっているのです。もちろん彼らが使っているヤシマNCS(松くい虫くん蒸駆除薬剤、特徴は、人畜毒性が普通物で、魚毒性もA類に相当)も農薬ですからそれなりに強い毒性があるのですが、空中散布と生分解するビニールで覆ってのくん蒸では、毒性と自然へのダメージが天と地ほども異なります。
 長坂峠から尾根を進んで、大きなコナラの樹液バーに寄りましたが、何もいません。クロメマトイさえ少ない。社会寄生をするトゲアリもたくさんいたのですが、あまり見られません。日本にはアリによって種が運ばれるアリ散布植物が200種余りあります。セツブンソウ、カタクリ、イチリンソウ、フクジュソウなど。アリが絶滅したら、それらの植物も絶滅の道を辿るのです。その後陣場平へ行ってみましたが(上の写真)、ほとんど昆虫が見られません。セミも鳴いていますが少ない。

 今は亡き山の友人だったKさんのログハウスのある堂平大塚古墳へ。ここも空中散布がされたところ。全く虫がいません。この時期わりと大発生するカメムシさえいません。虫がいなくなったためか、鳥の鳴き声も少なくなりました。この山を心から愛していた彼がいたら、激怒したことでしょう。

 古墳からの千曲川と北アルプスの鹿島槍ヶ岳。随分と雪形が小さくなりました。この眼下の集落では、間違いなく健康被害が出るでしょう。しかし、一般の住民に因果関係が証明できるはずもなく、泣き寝入りとなるでしょう。

 天城山の北面を巻く林道を辿ってみました。ネオニコチノイド系にする前は、この林道沿いに歩くと10数種類のゼフィルスが見られたのですが、今回は1頭も見られませんでした。全滅です。中と右はオカトラノオの花。昆虫たちが盛んに吸蜜に訪れる花なんですが、何もいません。一見、風景は変わらないように見えますが、実は死の山です。

 長野市側に戻ってやっと一匹のミヤマフキバッタ(アオフキバッタ)を見つけました。ヒヨドリバナで吸蜜するヒメトラハナムグリ。右は、今まで探しに探しても一匹も見つからなかった病原生物マツノザイセンチュウを媒介し松枯れ病の原因となるマツノマダラカミキリかなと思ったのですが、ナガゴマフカミキリでした。マツノマダラカミキリは、いくら探しても見つかりません。

 林道に一匹のハナアブが。ハナアブもほとんど見られなくなりました。以前はニホンミツバチもいたのですが、全滅したようです。今年はハチもほとんど見かけません。大きなコナラに、やっと一匹のコクワを見つけました。後は飛んでいるアオカナブンが一匹だけ。千曲市側で見つけたのは、このキマワリ一匹だけ。

 今年の梅雨は、北信で珍しいくらいに雨が降ったせいか、ネンジュモ属に属する陸棲藍藻の一種、藍藻類のイシクラゲが大発生していました。これは炊き込みご飯や味噌汁、卵炒めなどにして食用になります。しかし、猛毒のネオニコ農薬がかかったものなので食べる気にはなりません。実は家の井戸の周りに出たので、それを食べてみようと思います。中は南米原産の帰化植物で、江戸時代の末期に観賞用として入ってきたイモカタバミ。右は、花がなんとも愛らしいユキノシタ。

千曲市が、6月16、17日にかけて松枯れ病のネオニコ農薬の空中散布を行いました。市のホームページでは、一週間は山に入るなとか、窓を閉めて外に出るなとか、出る場合は帽子・マスクをせよとか、農薬がかかった野菜は食べるなとか書いてあります。そんな危険と分かっている劇薬を空中散布しているのです。山は繋がっています。散布後の週末には、散布を知らない長野市民が何人も山に入ったことでしょう。鞍骨城跡へ行く人気のコースですから。サイクリストも入ったはずです。これはもう犯罪と言っていいレベルの愚行です。散布地域のゼフィルスは、ほぼ絶滅しました。昆虫もほとんどいません。いずれは人間にも必ず影響が出ます。実際、空中散布の後に体調不良を訴える人が出ているようです。

ネオニコチノイド系・グリホサート系農薬の恐怖
 金沢大学教授山田敏郎さんは、「ネオニコは、毒性が強く分解しにくく、『農薬』というより『農毒』に近い。このまま使い続け、ミツバチがいなくなれば農業だけでなく生態系に大きな影響を与える。ネオニコの危険性を多くの人に知ってもらいたい」と語っているのです。生態系には、もちろん人間も当然含まれます。
 群馬県前橋市で、松枯れ病対策としてネオニコチノイド系殺虫剤が使用されるようになった2003年以降、ネオニコチノイド系殺虫剤が原因と思われる頭痛、吐き気、めまい、物忘れなどの自覚症状や、頻脈・除脈等の心電図異常がみられる患者が急増しています。なんと日本のネオニコチノイド系農薬の残留基準は、欧米よりも緩い基準値(日本は、アメリカの10倍、欧州の100倍近い)。(青山内科小児科医院 青山美子医師)
 ネオニコチノイド剤の使用が増え始めた2006年頃から、農薬散布時に自覚症状を訴える患者が増加。中毒患者には、神経への毒性とみられる動悸、手の震え、物忘れ、うつ焦燥感等のほか、免疫系の異常によると考えられる喘息・じんましんなどのアレルギー性疾患、皮膚真菌症・風邪がこじれるなどの症状も多くみられます。日本では、果物の摂食、次いで茶飲料の摂取、農薬散布などの環境曝露と野菜からの摂取も多い。受診した患者では、果物やお茶の大量摂取群に頻脈が見られ、治療の一環で摂取を中止させると頻脈が消失します。(東京女子医科大学東医療センター麻酔科医師 平久美子氏)
 ネオニコチノイド系農薬の人体への影響として、空中散布や残留した食品の多量摂取による心機能不全や異常な興奮、衝動性、記憶障害など、急性ニコチン中毒に似た症状が報告されています。
また、ネオニコチノイド系は胎盤を通過して脳にも移行しやすいことから、胎児・小児などの脳の機能の発達を阻害する可能性が懸念されます。(東京都神経科学総合研究所 黒田洋一郎氏):ダイオキシン国際会議ニュースレターより抜粋

 ネオニコチノイド系農薬の代表は、極悪企業モンサント社のラウンドアップ。元はあのベトナム戦争で使われた、ベトちゃんドクちゃんの奇形児を生んだ枯葉剤そのものです。それを希釈して空中散布するという狂気。家庭用の殺虫剤や、台所の三角コーナーのコバエ退治、猫のノミ取りなどにも使われているという狂気。ラウンドアップを使った土地は、遺伝子組み換え作物しか育たなくなります。

千曲市森の杏が最盛期、朝採り杏で焼酎漬。松枯れ病が深刻。ネオニコは農薬でなく農毒!(妻女山里山通信)このままでは、観光客も減るでしょう。
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明日22日、ネオニコ空中散布のない長野市茶臼山の記事をアップします。その差は愕然とするほど。

林野庁の、森林の放射能汚染に関するレポート。これは読んでおいた方がいい。杉はセシウムを溜めやすい
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【追記】千曲市は、2016年の空中散布を中止することを決めたと信毎Webに載っていました。評価できる嬉しい決定ですが、ネオニコチノイド農薬は、非常に残留性が高く、水溶性で植物や地面に深く浸透し、その影響は何年も続きます。ほぼ絶滅してしまった十数種類いたゼフィルスを始め昆虫たちが復活するのには相当の年数がかかるものと思われます。赤松林への散布は土壌汚染を引き起こすため松茸菌を弱らせ、結果として松茸も出なくなり、共生関係にある赤松も弱ります。千曲市は中止ですが、坂城町は実施するという愚挙。村上義清も泣いていることでしょう。

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『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です。真田丸関連の山城巡りに(妻女山里山通信)

2015-07-03 | アウトドア・ネイチャーフォト
『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が7月4日に発売になります(現在好評発売中!)。長野県内の平安堂書店や西沢書店、篠ノ井のすぐじ書店、Amazonなどでお求め頂けます。東京は銀座の長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO しあわせ信州シェアスペース」にも置かれるそうです。松代夢空間の案内所でもお求めいただけます。最近は、首都圏から信州の里山に登りに来る人も多いですから。こちらがAmazonのページです。中身検索の立ち読みページもできました。20ページほどがご覧いただけます。時々欠品になりますが、すぐに補充されます。また、他の通販サイトでも買えます。しかし、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいと思っています。

 表紙カバーは、青木村の子檀嶺岳(こまゆみだけ)です。ルビがないととても読めない山名ですが、その由来や歴史についても本文では詳しく書いています。単なる山登りのガイドではなく、生態系や歴史、里人のその山に対する想いなどについても記しています。それを抜きにしては里山の魅力は半減します。豊富な写真と合わせて、観ても読んでも面白い本になっていると思います。最近増えている山ガールや女性のハイカーにも楽しんでもらえるように、可愛いイラストを入れたり、美しい山野草の花のマクロ写真もたくさん入れました。もちろん、ベテランの藪山好き男性にもきっと満足していただける変態?コースも入れてあります(笑)。体力のある方には、23キロというロングコースもあります。
 扉は、千曲市倉科の三滝の最上部にある三の滝。真夏でも水温が10度と低く、爽風が吹き、気持ちのいい谷です。ここから三滝沢を詰めて、鏡台山まで約2時間半。標識も整備された登山道があります。冬は、条件が揃えば美しい氷爆が見られます。

 目次のパノラマ写真は、長野市南部の妻女山展望台からのもの。本文中には、特殊な技法で写真を6~10枚つないだパノラマ写真が、何枚も掲載してあります。目次に掲載された山は、38座。山名索引には78座載っています。コースは74と豊富です。ファミリーを含めた超初心者向けのコースから、一般向け、経験者向け、あるいはバリエーションルートが好きな藪山好き向け、体力の要るロングコースと、バリエーションも豊富です。
 各山の紹介は、まず歴史から始まり、自然の生態系へ。コースの紹介でも、歴史や生態系などにも触れています。ハイカーだけでなく、歴史好き、山野草好き、昆虫好き、サイクリストやトレランの人たちにも役に立つ本だと思います。実際、これいいですね買いますという人も大勢出会っています。また、山には登れないけれども山が好きな人、山に登れない日などに読んでいただけると幸いです。

 地図は、国土地理院の承認を得て私が描き起こしました。コースは縮尺の関係上、必ずしも厳密ではありませんが、必要以上に情報を入れ過ぎると、重要なポイントを見落とす恐れがあるので、できるだけシンプルにを心がけました。よって、所要時間は基本的には、登りのみを記しています。また、車で行かれる人が多いので、駐車スペースを必ず記しています。山名については、自然地名は貴重な文化財産との考えから、できるだけ記するようにしました。山名というのは、必ずしもひとつではないので、可能な限りそれらも本文中に記しました。

 信州の里山トレッキングの本はたくさんありますが、現在販売されているもので国土地理院の地形図を載せているのは本書だけです。他は略図やイラストで必ずしも正確とはいえません。方向と距離も分かりません。迷った時は全く役に立ちません。あくまで登山前後に参考にしたり楽しむものです。地形図を買っても山ごとに買うとかなりの出費になりますし、登山道は自分で描き入れなけければなりません。そういう意味でもかなりお得だと思います。実際、これはいいですねと言われることが多いのも分かります。コピーして自分なりの情報を書き入れることもできます。たまたま私がデザイナー出身で、画像加工ができるということなのですが、地形図は加工を前提に作られていないので非常に苦労しました。

 本文中には、私が撮影した様々な写真が豊富です(なんと668点)。パノラマ写真だけでなく、花(145点)や蝶などの昆虫、野生動物や地衣類、菌類から粘菌まで。コースの重要なポイントの写真を載せているのも特徴です。コース写真などは、本文と記号でリンクしているので、照らしあわせて読んで頂くと状況が分かりやすいと思います。もちろん季節によって変わりますが。
 この猛暑に信州といえども里山はさすがにきついですね。でも人気の蓼科山、黒斑山、水ノ塔山、東篭ノ登山、四阿山、根子岳などの亜高山も掲載しています。登らなくても高山植物や蝶などの写真も豊富なので、高原散策にも役に立つと思います。山名の由来や歴史なども記しているので、歴史マニアの方にもお勧めです。

 コラムは、10本入れていますが、実はこれが結構肝なんです。いずれもこのブログで非常にアクセスの多いものを再構成してリライトしたものです。意外な驚きや発見があると思います。
「怪しくも美しい粘菌も宇宙船地球号の乗組員(上の写真)」「みすずかる信濃の国の鉄バクテリアがずくを出す」「イカリモンガってなにもんだ」「猫にマタタビ、熊に石油」「「森の哲人」ニホンカモシカの好奇心」「オオムラサキの悲劇」「美味も毒も信州キノコ」などなど。長野県シニア大学の講座でも反応や評判がよかった話です。ホームページでは、ホール・マウンテン・カタログと記していますが、隅から隅まで里山の魅力が、ぎっしりと詰まった本に仕上がったと思っています。
 長野でのシニア大学の講座も大好評でした。来週の月曜日と金曜日には、松本のシニア大学で2時間の講座をしますが、そこでも里山の素晴らしさと共に危機を、そしてこの本の紹介もさせていただきます。里山ブームですが、里山を総体的に記したビジュアル豊富な本というのは、ありませんでした。そう言う意味でも多くの人達にお読みいただきたいと思っています。


 [追記]9月20日の信濃毎日新聞の書評欄「ふるさと長野の本」で、拙書が紹介されました。大変大きく扱っていただきました。また、書評が私がこの本を書く際に意図したことを的確に書いてくださっていて、感激しました。地方紙ですので全国の方は見られないと思いますので、紹介します。信州の山は、首都圏や中京圏、関西圏からも登りに来る方が非常に多いのですが、トレッキングだけでなく、歴史探索やトレラン、マウンテンバイク、撮影、研究など色々な目的の人に読んでいただきたい本です。山に登らなくても見て読んで面白い本だと思います。登山後に入れる最寄りの立ち寄り温泉も評判がいいようです。また、5月2日の信濃毎日新聞一面の「斜面」でも陣場平の貝母が紹介され訪れる人が増えました。薬草ですが毒草なので持ち帰りは遠慮していただいています。事故が頻発していますからね。スプリング・エフェメラル、春の妖精とか春の儚い命といわれるつつましやかな花です

 続いて、新潮社の『SINRA』11月号でも紹介されました。こちらの紹介文も、私の意図をよく汲んでくれています。「具体的で情緒豊かな文章」というのと「里山への熱い思いと愛情あふれる一冊」というのが嬉しいですね。「見やすい登山地図」というのも。これは私がたまたまカシミールやフォトショップ、イラストレーターを使えることを最大限に活かしたもので、この本の大きな特長となっています。コピーして自分なりの情報を書き込めるようにスペースもとってあります。Amazonでの立ち読み機能もできるようになりました。できればレビューの書き込みもお願いします。

私は大手新聞社や出版社の編集アートディレクターをしていたので、プロがやっても校正の難しさはよく知っています。拙書でも何度も何度も校正をしましたが、それでも間違いは出ます。昔、自著の校正はできないよと先輩から言われたこともあります。今回も、念には念を入れたのですが、確実に二箇所間違っています。お買い求めいただいた方、これからお買い求めいただく方には訂正をお願い致します。まず35ページの上の段。最終行の「飯縄山の中腹のある場所では」は誤りで、正しくは「飯縄山の山頂の北面では」です。しかし、残念なことにもう数十年前に天狗の麦飯は絶滅しています。
 次に109ページ中段4行目中ほど、「昔は冠着駅から一本松峠経由で」は、「昔は冠着駅から熊の入沢を登り古峠峠経由で」が正解です。ただこれは、途中から鳥居平へ登る道もあったので、私や母がどのコースを登ったのかは不明です。また、植物の同定でいささか怪しい物が数点ありますが、同定できないのでこれは据え置きます。粘菌については、胞子レベルまで観察しないと正確な同定は不可能なので、今回は名前を入れませんでした。また、山の状況は年々変わります。駐車場、コースの状況など。虫倉山の様に地震で山頂が崩落したり、登山禁止になるコースもあります。基本は自己責任です。拙書を参考にされるのは構いませんが、必ず現状をネットや自治体のサイトで調べるなどして最新の情報の確認をお願いします。また、地図を読み取る読図力を鍛えてください。それがあなたの命を守ります。

◉里山の歴史や自然に関するフォトエッセイやルポ、講演などを承ります。お問い合せは、左上のメッセージを送るからお願い致します。また、出版や講演の依頼もお受けします。別件ですが(村上春樹さんの件で)テレビ取材も受けています。お気軽にお問い合わせください。

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[BABYMETAL] 矢沢もヒッキーも成し得なかった世界へのハードルを軽々と超えてしまった美少女達 さくら学院重音部が世界へ!
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梅雨の晴れ間に妻女山展望台からの望遠カットと大パノラマ(妻女山里山通信)

2015-07-01 | アウトドア・ネイチャーフォト
 鹿島槍ヶ岳(南峰2889.1m、北峰2842m)は、後立山連峰の盟主とされる日本百名山の一つですが、妻女山展望台からもその特徴的な双耳峰の雄姿がよく見える名山です。今回は、アナログの200ミリの望遠レンズにテレコンバーターを付けたもので撮影してみました。デジタルだと800ミリ相当になります。妻女山からは40キロほどの距離がありますが、そこそこクリアーに撮れました。アナログレンズとデジカメ一眼の相性を考えれば、まあこんなものでしょう。雪崩か落石の跡でしょうか、凄いですね。
----鹿島槍ヶ岳ほどさまざまな名前が付けられていた山も珍しいかも知れません。江戸時代、加賀藩の奥山廻りの絵図には、富山県側の立山の真後ろに当る山で「後立山(ごりゅうさん)」と記入されています。同時代長野県側では「ケンノフガ岳」「ケンノフ岳」などと呼ばれていました。明治の初めには「隠里(かくねざと)岳」「乗鞍岳」「布引岳」などとされ、雪形から「しし岳」「鶴ヶ岳」さらに面白いのは双耳峰が高さを競っているように見えたのか「背比べ岳」とも呼ばれています。----(信濃毎日新聞社編集局編『北アルプス』より)

 鹿島槍ヶ岳の呼称は一説に、室町時代の大地震(享徳地震か明応地震)で大崩落がおこり、その怒りを静めるために常陸国一之宮の鹿島神宮の祭神、建御雷之男神(武甕槌大神・タケミカヅチノオオカミ)を祀ったことに由来するとされます。麓の大町市には、平家の落人伝説が残る鹿島という集落があり鹿島神社があります。その脇を流れる鹿島川の支流、大川沢の源流部(鹿島槍ヶ岳の北東の大きな谷)には、カクネ里(隠里)という地名がありますが、ここが本来は平家の落人の里、隠れ里だったのではないでしょうか。
 隠れ里とは、平家の落人伝説や古代の山岳信仰、桃源郷などの理想郷を表す言葉で、洪水の後にお椀や箸が流れてきて、その存在が初めて知れたとか、山中で迷って辿り着いたら手厚くもてなされたとかいう言い伝えがあります。また、カクネ里の雪渓は、日本で5番目の氷河ではないかと調査が始まっているそうです。
 建御雷之男神は、葦原中国平定の際、出雲側の健御名方神(タケミナカタノカミ)と力比べをして勝って、これを従わせたとされています(相撲のルーツとか)。健御名方神は諏訪大社の祭神です。

 茶臼山の尾根越しに見る虫倉山です。2014年(平成26年)11月22日(土)22時8分頃、日本の長野県北部、北安曇郡白馬村を震源として発生したマグニチュード6.7の神城断層地震で、山頂が4割ほど崩壊してしまいました。山頂直下からと、左下のさるすべりコースに大きな崩落の跡が見られます。そのためさるすべりコースは、立入禁止となっています。虫倉山登山道は不動滝コース、柏鉢城コース、小虫倉コースが登山可能です。岩井堂コースも、小虫倉と虫倉山の間が崩落のため通れません。詳しくは、長野市中条支所のページを御覧ください。

 茶臼山南峰の登山口がある信里小学校とJAの建物越しに見る白馬三山ですが、稜線部は雲の中でした。妻女山からは大雪渓は見えないので、大きな白い谷は杓子岳の谷です。しかし、今年の梅雨は変です。エルニーニョが発達しているせいでしょう。例年より半月以上早くオオムラサキが羽化。しかし、その後の羽化がありません。昆虫全般が少ないのです。千曲市による松枯れ病のネオニコ農毒の空中散布が原因かもしれません。今どきJAは、旗まで立てて盛んに除草剤の宣伝をしていますが、ネオニコチノイド系やグリホサート系の農薬は、金沢大学や群馬大学の研究者が言うように、農薬などというレベルではなく農毒です。使っていたら必ず健康被害が出ます。この夏は、梅雨が長引き、冷夏になるのでしょうか。野菜など物価がかなり高騰しそうです。
松枯れの原因は松くい虫じゃなかった。大気汚染で土壌が強酸性化したことによる
◉必見!新農薬ネオニコチノイドが脅かすミツバチ・生態系・人間

 妻女山展望台から、東-北方面のパノラマです。一番左には蓮華岳、仁科三山、手前に茶臼山、中央に陣場平山、右奥へ戸隠連峰と高妻山。飯縄山から、一番右には三登山と木立に隠れて髻山。8枚の画像をフォトショップでつないでありますが、縮小する前の元画像は、2万ピクセル以上あります。

 同じく展望台から、さらに東方面のパノラマ。一番左に中野の高社山。手前に金井山。右へ辿って奇妙山。その右奥に根子岳と四阿山。さらに右へ、保基谷岳。一番右には、菅平の大松山が見えています。手前は、松代の城下町。

週末には、7月10日に発売となる『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林についての記事をアップする予定です。長野市や松本市の平安堂書店さんでお求め頂けます。東京は銀座の長野県のアンテナショップにも置かれます。いずれAmazonでも買えるようになります。

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いよいよ私の『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林が発刊されます(妻女山里山通信)

2015-06-22 | アウトドア・ネイチャーフォト
現在好評発売中です◉本の内容については、こちらをご覧ください。マクロ写真や、下にあるようなパノラマ写真も何点も載っています。『真田丸』関連の山もたくさん紹介しています。歴史めぐりにもぜひ。
 『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信) 
Amazonでもお買い求めいただけます。なか見!検索をクリックで20ページほどがご覧いただけます

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 週末、発刊される自著の最終校正を前に、早朝妻女山へ。久々の梅雨の中休みで朝から強い日差しが。ここのところ雨模様の日ばかりで、出るに出られず。といっても連日の校正作業でどっち道出られなかったのですが。翌日曜も雨ということで、仲間とやっている椎茸のホダ木の地伏せのブルーシートを外しに行きました。久しぶりに見たホダ木は、ゴムタケが発生しているし、シロアリとカマドウマがうじゃうじゃいるしと大変な状況でした。農薬使うわけにいかないし、調べたら青森ヒバのヒバ油がいいというのですが、結構高いし。とりあえず野ざらしにしてやれば、天敵が来るでしょう。天敵は、クロアリ、クモ、カエル、ツバメ、センザンコウ、ツチブタ。最後の二つはさすがにいませんが、前の四つに頑張ってもらいましょう。

 いよいよ長いこと執筆してきた『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林が7月10日に発刊されることになりました。 福祉に使われることのない消費税込1728円です。Amazonでも買えるようになりますが、できれば地元の書店に注文してお求めください。お勧めの38山、74コースで、超初心者からベテランまでのコースが載っています。信州の里山は、地元の人だけでなく、首都圏からも多くの人が訪れます。今まで紹介されたことがない山やコースが、これから山歩きを始めたい初心者向けから、ベテラン向けまで、色々載っています。
 コース地図は、国土地理院の地形図を認証を得て私自身が作図しました。シンプルで非常に分かりやすいものとなっています。イラストや略図、立体地図ではないので、ベテランの登山家からも非常に分かりやすいとご意見をいただいています。各コースの標高差が書いてあるので、特に初心者にはコースを選ぶ目安になると思います。下山後の立ち寄り温泉もお役に立つでしょう。

 文章は、ほとんどが書き下ろしですが、単にコースガイドではなく、生態系や歴史、さらに麓の里人の想いにまで言及して書いています。特殊な技法を駆使したパノラマ写真から高精細のマクロまで、花や蝶だけでなく菌類や粘菌まで。バリエーション豊かな写真も豊富です。
 さらに、厳選した10本のコラムが実は隠れた売りなんです。「みすずかる信濃の国の鉄バクテリアがずくを出す」とか、「怪しくも美しい粘菌も宇宙船地球号の乗組員」とか「猫にマタタビ、熊に石油」とか、何それ!という読んで面白くためになるコラムを揃えました。もちろん、里山の素晴らしさだけでなく、放射能や農薬などによる里山の危機についても触れています。

 あとがきからの抜粋です。「里山の魅力は豊かな自然と歴史。そして出合いのときめき。動物に合う、蝶に合う、花に合う、巨樹に合う、歴史に合う、そして人に合う里山歩き。」「この本は、里山に登りたい人はもちろん、山が好きでも行けない人、山に行けない日などに読んでいただけると幸いである。」観ても読んでも面白い本だと自負しています。『ヤマノススメ』ではまった山ガールにも、熟年の里山好き山野草好きにも、トレランやサイクリストにも、歴女にも、子連れのファミリートレッキングの家族にも。実は、私のサイトは色々な里山趣味の人からのアクセスがあるのです。色んな楽しみ方があっていいのです。ちなみに表紙カバーの背にあるベニテングタケののイラスト、毒キノコですが欧州では幸福の象徴、信州でも塩漬けで毒抜きして食べる友人知人が何人もいます・・。お勧めはしませんが。本の詳細はまた後日アップします。


 作業の前に、朝日を浴びる川中島のパノラマを展望台から撮影。犀川の谷に雲がかかっています。少しアングルを下にし過ぎて、飯縄山の山頂が切れてしまいました。ずいぶんと緑が濃くなりました。忙しくて野菜の種が芽吹いたり苗を植えた畑は草だらけです。図らずも不耕起栽培、無除草栽培、無化学肥料栽培、無農薬栽培になっています。昨年のヒユナが勝手に生えてきました。まもなくゴーヤも勝手に生えてくるでしょう。究極の手抜き栽培を目指しています。

 松代方面。逆光でシルエットです。ビニールハウスが眩しい。何を作っているのでしょう。ハウス栽培は露地物と違って促成栽培ですので、農薬や化学肥料をバンバン使います。見てくれのいい野菜は一番危ないんです。露地物も有名産地の形が揃った野菜は、間違いなくF1種(一代交配で種が採れない)ですから、同じです。特に早生種は、栄養も1/2か1/3しかありません。カスを食べているようなものです。ましてや工場生産の野菜など笑うしかありません。消費者も賢くならないと、次に来るのは危険極まりない遺伝子組み換え作物です。郷土料理、伝統料理、和食文化が終わります。

 ヤマホタルブクロもこれが最後です。ほとんど咲き終わりました。檜林の林下にオオホウライタケ。毒はないようですが、美味しくないのでしょう、誰も採りません。赤松の松枯れ病が問題になっていますが、この東向きの斜面の一角だけは赤松の幼木がたくさん生えているのです。地形的に排気ガスが当たらないためだと思います。松枯れ病の深刻な問題については、一つ前の記事にたくさんリンクがあります。

 コムラサキの花が咲き始めました。秋に成る実は、ムラサキシキブよりたくさん付きます。オカトラノオの白い花穂が咲き始めました。根本から先端に向かって開いていきます。この花が咲き出すと、夏が近いなと思います。真っ赤な実は、ミヤマウグイスカグラのもの。ナツグミの実と違って渋みはありません。子供の頃の山のおやつでした。

 例年よりかなり早く羽化が始まったオオムラサキ。一部では樹液も出始めましたが、多くは地面に染み込んだ雨水や猪の糞を吸っています。今年が大量発生の年で、早く出て出続けるのか、早く出て早く終わってしまうのか、非常に気がかりです。ただ、ゼフィルスは本当に激減しました。また数年前までは見かけたニホンミツバチも全く見なくなりました。千曲市によるネオニコチノイド系農薬の空中散布が始まってからの現象です。

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なんと14日にオオムラサキ初見! しかもメスも(妻女山里山通信)

2015-06-16 | アウトドア・ネイチャーフォト
 驚きました。椎茸のホダ木の点検に行った6月14日にオオムラサキを初見。しかも、オスだけでなくメスも舞っていました。つまり、メスより1周間から10日早くオスは羽化するので、6月の5日頃には、オスの羽化が始まったということになります。例年は、6月末。早くても20日頃です。今年の羽化の早さは、異例中の異例です。一体何が起きているのでしょうか。終齢幼虫の目撃数が多かったので、今年は何年ぶりかに大発生するかもとは書いたのですが、まさかこんなに早く羽化が始まるとは思いませんでした。

 この頃のオオムラサキは、まだ樹液が充分に出始めていないので、地面に染み込んだ雨水を吸ったり、猪の糞を吸ったりします。この個体は、地面の水分を吸っていました。地面に染みこむことで、多少のミネラルや塩分は得られるのでしょう。まだ縄張り争いも激しくないので翅が綺麗です。この翅の色は、そのものの色ではなく構造色です。

 横から見るとこんな感じです。結構長時間吸っています。中は、神社の格子に染み込んだ雨水を吸っているところ。右は、神社の屋根や木部で休むオオムラサキ。最盛期には、何十頭のオオムラサキが集まります。
 この日は、蝶好きな懐かしい人に出会えました。Yさん、Sさん、そして妻女山は初めてで、昨日下調べで私のサイトを見ましたというOさん。蝶の情報を交換しました。そして、千曲市の空中散布により、ゼフィルス(シジミチョウ)が絶滅の危機に瀕していることなどを話しました。
 もちろん、7月の第一週にでる私の本のことも。タイトルは、『信州の里山トレッキング 東北信編』です。長野の川辺書林から発刊されます。Amazonでも変えますが、できれば地元の書店でお買い求めください。既に100冊近くの予約を頂いています。単に山登りのガイド本ではなく、自然の生態系、歴史や里人の想いにまで踏み込んで書いています。パノラマ写真からマクロ写真まで、豊富に掲載されています。風景写真に花と蝶だけでなく、菌類や粘菌の写真も掲載しています。厳選した10本のコラムは面白いと思います。いずれブログでも紹介します。

 アワフキムシの泡を見つけたので、中にいる幼虫を見ました。アワフキムシはセミの仲間で、植物の液を吸って餌とし、その排泄した尿で泡を作り、その中で暮らします。泡を取ると、こんな扁平な幼虫が隠れています。日本のある地方では蛍の幼虫と間違われたり、南仏ではカッコウのつばであると言われてきました。観察後、泡は元に戻しておきました。
 中は、ハルジオンで吸蜜するシロテンハナムグリ。似たシラホシハナムグリというのがいるのですが、それは脚が短いので、これは前者でしょう。
 右はたぶんコジャノメ。ヒメジャノメかもしれませんが、翅を閉じてくれなかったので同定に至らず。しかし、少し前にこの辺りでコジャノメが大量に発生していたので、たぶんそうでしょう。

 神社の石灯籠に留まるヒオドシチョウ。翅の表は鮮やかな緋縅の緋色なんですが、開いてくれませんでした。でも、飛び立った時に鮮やかなオレンジ色が見えたので確認はできました。
 中はキタキチョウ。ハルジオンで吸蜜中。数は少なめ。右は、この時期大発生するこれはマイマイガではなく、オオヤママイマイですかね。ヤマザクラの木から大量に降りてきます。別名をブランコ毛虫。マイマイガやオオヤママイマイの駆除は、殺虫剤を使ってはいけません。必ず自分に帰ってきます。卵塊を焼くのがいいでしょう。
 それとクロメマトイがしつこく目を狙います。ゴーグルがないと今の時期の里山は歩けません。

 今の季節、花は少なめです。ヤマホタルブクロも終わりました。花期の長いハルジオンと、ニガナが咲いています。中は、帰化植物のツルマンネングサ。多摩川の河川敷でも見られます。中国、朝鮮原産で、欧米にも帰化しているようです。韓国では野草としてナムルにして食べるそうです。血液サラサラ効果、抗菌、解毒作用があるとか。今度採ってきて調理してみましょうかね。
 右は妻女山の駐車場。水たまりでなく地面に染み込んだ水分をオオムラサキは吸います。サナエトンボでしょうか、何匹も舞っていました。

 妻女山展望台から見た善光寺平。飯縄山も霞んでいます。なでしこジャパンの試合が行われたスタジアムも見えます。千曲川河川敷の緑もずいぶんと濃くなりました。堤防では除草作業が始まりました。朝からカッコウとホトトギスが鳴き比べをしています。高原みたいでいいなと思われるかもしれませんが、近くで一日中鳴かれると、もう結構と言いたくなります。贅沢な悩みですが。

 昨年、庭のデルフィニウムの枯れたものを、畑の焼却所に捨てたら、一面のお花畑になってしまいました。今は他にアマポーラとカモミールが咲いています。アイスティーと夜はそれの焼酎割りを飲みたいので、カモミールを摘みました。鎮静、消化促進、発汗作用があり、女性の生理痛を和らげる効果もあるようで、古代エジプトや古代ローマから愛飲されていたようです。

千曲市が、16、17日にかけて松枯れ病のネオニコ農薬の空中散布を行いました。市のホームページでは、一週間は山に入るなとか、窓を閉めて外にでるなとか、出る場合は帽子・マスクをせよとか、農薬がかかった野菜は食べるなとか書いてあります。そんな危険と分かっている劇薬を空中散布しているのです。山は繋がっています。今週末には、散布を知らない長野市民が何人も山に入るでしょう。これはもう犯罪と言っていいレベルの愚行です。散布地域のゼフィルスは、ほぼ絶滅しました。いずれは人間も。
ネオニコチノイド系・グリホサート系農薬の恐怖
 金沢大学教授山田敏郎さんは、「ネオニコは、毒性が強く分解しにくく、『農薬』というより『農毒』に近い。このまま使い続け、ミツバチがいなくなれば農業だけでなく生態系に大きな影響を与える。ネオニコの危険性を多くの人に知ってもらいたい」と語っているのです。生態系には、もちろん人間も当然含まれます。
 群馬県前橋市で、松枯れ病対策としてネオニコチノイド系殺虫剤が使用されるようになった2003年以降、ネオニコチノイド系殺虫剤が原因と思われる頭痛、吐き気、めまい、物忘れなどの自覚症状や、頻脈・除脈等の心電図異常がみられる患者が急増しています。なんと日本のネオニコチノイド系農薬の残留基準は、欧米よりも緩い基準値(日本は、アメリカの10倍、欧州の100倍近い)。(青山内科小児科医院 青山美子医師)
 ネオニコチノイド剤の使用が増え始めた2006年頃から、農薬散布時に自覚症状を訴える患者が増加。中毒患者には、神経への毒性とみられる動悸、手の震え、物忘れ、うつ焦燥感等のほか、免疫系の異常によると考えられる喘息・じんましんなどのアレルギー性疾患、皮膚真菌症・風邪がこじれるなどの症状も多くみられます。日本では、果物の摂食、次いで茶飲料の摂取、農薬散布などの環境曝露と野菜からの摂取も多い。受診した患者では、果物やお茶の大量摂取群に頻脈が見られ、治療の一環で摂取を中止させると頻脈が消失します。(東京女子医科大学東医療センター麻酔科医師 平久美子氏)
 ネオニコチノイド系農薬の人体への影響として、空中散布や残留した食品の多量摂取による心機能不全や異常な興奮、衝動性、記憶障害など、急性ニコチン中毒に似た症状が報告されています。
また、ネオニコチノイド系は胎盤を通過して脳にも移行しやすいことから、胎児・小児などの脳の機能の発達を阻害する可能性が懸念されます。(東京都神経科学総合研究所 黒田洋一郎氏):ダイオキシン国際会議ニュースレターより抜粋


千曲市森の杏が最盛期、朝採り杏で焼酎漬。松枯れ病が深刻。ネオニコは農薬でなく農毒!(妻女山里山通信)
妻女山山系のゼフィルスが壊滅状態なのは千曲市による農薬の空中散布だと断言するKさん(妻女山里山通信)
松枯れ病の原因は、本当にマツノマダラカミキリのセンチュウだけなのか!?(妻女山里山通信)
松枯れの原因は松くい虫じゃなかった。大気汚染で土壌が強酸性化したことによる(妻女山里山通信)

◉必見!新農薬ネオニコチノイドが脅かすミツバチ・生態系・人間(要保存のPDFファイル)

林野庁の、森林の放射能汚染に関するレポート。これは読んでおいた方がいい。杉はセシウムを溜めやすい
 基本的に高汚染された森林の除染は不可能だと分かる。

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卯の花や山蛍袋が咲きだして、縮緬山椒を作る雨上がりの午後(妻女山里山通信)

2015-06-05 | アウトドア・ネイチャーフォト
 真っ白な卯の花(ウツギ)の花が咲き出すと、そろそろ梅雨が近いなと感じます。長野シニア大学の二日間の講座も無事にやり終えて一安心。休憩時間や終了後には、質問攻めになるほど皆さんの向学心が強く、お陰様で大好評でした。驚きや笑いが取れたのは良かったのですが、同時に里山の危機を話さなければならなかったことには、正直複雑な想いもありました。しかし、ネオニコチノイド系農薬やグリホサート系農薬、そして放射能の問題は、避けて通ることができません。受講生の関心も非常に高いものがありました。

 ウツギの花を見ると、多くの方は「卯の花の匂う垣根に~」という『夏は来ぬ』の歌を思い出すでしょう。この歌は、万葉学で知られる歌人、佐佐木信綱(1872~1963)の作詞です。卯の花に匂いはあまりないので、これは純白の花の色が映える様をいうのでしょう。古語では視覚的に映えることもにほうと言いましたから。
「霍公鳥(ほととぎす) 来鳴き響(どよ)もす 卯の花の 共にや来しと 問はましものを」万葉集
 ホトトギスのキョッキョッキョッ!という森中に響き渡る激しい鳴き声は、確かに凄いものがありますが、ウツギの花と一緒に来たのかい?と問いかける万葉人の自然や季節の移ろいに対する感性や心根の優しさが伝わってきます。
 ヤマホタルブクロの群生地が、妻女山展望台の裏にあります。毎年、梅雨明け頃に除草されてしまうのですが、毎年咲き誇ります。キキョウ科なので、根茎が残っていれば大丈夫なのでしょう。
 ヤブヘビイチゴの真っ赤な実があちこちに。無毒ですが、無味で美味しくはありません。ただ、熱や咳、喉の痛みや痔などに効く薬草です。抗がん活性作用もあるそうです。似ているヘビイチゴの実は艶がなく淡い色です。
「蟒蛇(うわばみ)の 喰う様可笑し 蛇苺」 林風
蛇は食べませんけどね。

 ゴールデンウィークには、貝母(編笠百合)が咲き誇っていた陣場平。ずいぶん緑が濃くなりました。気になるのは、昨年も除草した帰化植物のオオブタクサやヨウシュヤマゴボウが見られることです。今年も、6月下旬に妻女山里山デザイン・プロジェクトの面々で、除草作業をする予定です。

 貝母の実。中は、枯れているのが貝母。既に種が散布されているものも多く見られました。月末までには、全て溶けて消えるでしょう。その頃には、オオムラサキのオスが舞い始めます。
 右はイボタノキ。ウラゴマダラシジミの食草なんですが、林道脇にあるものは、よく梅雨明けの除草で切られてしまいます。貴重なシジミチョウの卵が、何百と一度に失われてしまいます。

 その近くの枝にぶら下がっていた、スズメガ科のエゾスズメです。幼虫の食草は、オニグルミの葉なんですが、この近くに何本もあるのです。薄暗い林下だったので、あまりやらないのですがフラッシュを焚いてみました。左が実際の色彩です。ずいぶんと色が変わるものです。まあ、これが私がフラッシュを使わない理由なんですが。それにしても綺麗なフォルムと色合いです。

 ウスバシロチョウも、ほとんどが姿を消しました。これはメスかな、メスなら交尾板がついているかなと思ったのですが、翅を閉じてくれないので確認できませんでした。せっかくと実山椒を摘みました。ちりめん山椒を作るためです。トゲがあるし、実が小さいので集めるのは結構根気が要ります。信州の方言(実は古語)でいうと、ずくがないとできません。
 右ができあがり。京都の土産の様に佃煮ではありません。煮物です。一度しか茹でこぼさないので、食べるとジンジン痺れます。これがいいのです。私の大好物です。ただ福一以降、安全なチリメンジャコやコウナゴを手に入れるのが非常に難しくなりました。無責任な極悪企業盗電を呪います。

 帰りに妻女山展望台へ寄ると、鳶(トビ・トンビ)が、畑地の獲物(野ねずみやもぐら、時には蛇や蛙)を求めて旋回していました。この日はノスリは見ませんでした。羽や体の模様や形も違いますが、鳴き声もトンビは「ぴ~ひょろろ」で、ノスリは「ぴ~え~」という感じです。

 畑に寄ってカモミールを摘みました。煮だしてカモミール・アイスティーを作ります。昔は苦手な味だったのですが、ある日突然好きになりました。今では、これの焼酎割りもよく飲みます。アマポーラも、今が盛りと咲いていますが、畑の方まで広がっていくのが頭痛の種です。
 昨年は、半分が凍みて溶けてしまったので、今年はやや多めに作ったスナップエンドウなんですが。成り過ぎて困っています。もちろん無農薬無化学肥料です。講座で3日ほど収穫をさぼっていたら、えらいことになっていました。パンパンに膨れてグリーンピースの様です。こうなると一度茹でたり蒸したりしないと使えません。しばらくスナップエンドウ三昧の日々が続きそうです。和洋中華エスニックと、なんにでも使える便利な食材ですが、ちょっとアイデアが尽きてきました。夏野菜の種も先日の雨で発芽しましたが、お湿りが足りない。まとまった雨が欲しいところです。
 そして、親戚から淡竹(はちく)が採れたから取りに来てと電話。淡竹は一度茹でこぼすだけでいいので調理が簡単。鯖の水煮の缶詰(福一以前に買ったもの)と味噌煮にするのは、この季節の信州の郷土料理。なかなか美味しくできました。もちろん筍ご飯も。筍のフライも美味です。

 雨が降るというので、急遽仕事を中止してニンジン、モロッコインゲン、トウモロコシ、フェジョン・プレッタ(ブラジルの豆)、エンサイ、ゴーヤを蒔きました。午後になってまとまった雨が降り出しました。まさに恵みの雨です。雨があがったら、向こう隣のTさんの畑にノスリが来るかもしれません。カメラをセッティングして待ちましょうか。

6月3日、長野市松代町清野大村地区の人家近くに子熊が出没。淡竹の筍を食べに来たと思われます。近くに母熊もいるはず。筍が採れる間は要注意。今週末に鞍骨山へ行く人や林道ツーリングの人は、熊鈴・ホイッスルなど必携です。淡竹は、ここだけでなく鏡台山周辺の山麓にはたくさんあります。他の山も含め注意が必要です。

ネオニコチノイド系・グリホサート系農薬の恐怖
 金沢大学教授山田敏郎さんは、「ネオニコは、毒性が強く分解しにくく、『農薬』というより『農毒』に近い。このまま使い続け、ミツバチがいなくなれば農業だけでなく生態系に大きな影響を与える。ネオニコの危険性を多くの人に知ってもらいたい」と語っているのです。生態系には、もちろん人間も当然含まれます。
 群馬県前橋市で、松枯れ病対策としてネオニコチノイド系殺虫剤が使用されるようになった2003年以降、ネオニコチノイド系殺虫剤が原因と思われる頭痛、吐き気、めまい、物忘れなどの自覚症状や、頻脈・除脈等の心電図異常がみられる患者が急増しています。なんと日本のネオニコチノイド系農薬の残留基準は、欧米よりも緩い基準値(日本は、アメリカの10倍、欧州の100倍近い)。(青山内科小児科医院 青山美子医師)
 ネオニコチノイド剤の使用が増え始めた2006年頃から、農薬散布時に自覚症状を訴える患者が増加。中毒患者には、神経への毒性とみられる動悸、手の震え、物忘れ、うつ焦燥感等のほか、免疫系の異常によると考えられる喘息・じんましんなどのアレルギー性疾患、皮膚真菌症・風邪がこじれるなどの症状も多くみられます。日本では、果物の摂食、次いで茶飲料の摂取、農薬散布などの環境曝露と野菜からの摂取も多い。受診した患者では、果物やお茶の大量摂取群に頻脈が見られ、治療の一環で摂取を中止させると頻脈が消失します。(東京女子医科大学東医療センター麻酔科医師 平久美子氏)
 ネオニコチノイド系農薬の人体への影響として、空中散布や残留した食品の多量摂取による心機能不全や異常な興奮、衝動性、記憶障害など、急性ニコチン中毒に似た症状が報告されています。
また、ネオニコチノイド系は胎盤を通過して脳にも移行しやすいことから、胎児・小児などの脳の機能の発達を阻害する可能性が懸念されます。(東京都神経科学総合研究所 黒田洋一郎氏):ダイオキシン国際会議ニュースレターより抜粋


千曲市森の杏が最盛期、朝採り杏で焼酎漬。松枯れ病が深刻。ネオニコは農薬でなく農毒!(妻女山里山通信)
妻女山山系のゼフィルスが壊滅状態なのは千曲市による農薬の空中散布だと断言するKさん(妻女山里山通信)
松枯れ病の原因は、本当にマツノマダラカミキリのセンチュウだけなのか!?(妻女山里山通信)
松枯れの原因は松くい虫じゃなかった。大気汚染で土壌が強酸性化したことによる(妻女山里山通信)

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