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秋でんねん

2018年09月21日 | 文章など

ふう、やれやれまいったな。

・・
あ、ごめんね。また溜息なんかついて。
溜息をつくと幸せが逃げるって?
でもね、最近の研究では溜息はストレス解消に効果があるらしいよ。
え?ああ、ネット情報だけどさ。
僕の悪い癖だよね。ちらっとネットで見た知識を偉そうに喋るの。
いや、今日は忙しくてね。すごく。
なんだかゆっくりとしたい気分なんだ。

どのくらいゆっくりかというと・・

とある郊外都市の話だけれど。
医薬品や医療機器の研究施設が集まった大きな町があってね。
それはまるで施設を中心にして放射状に商業施設、住宅の順にならんだバウムクーヘンみたいな町なんだ。
日中は人々が中心に集まるけど、夜は外側にある自宅へと皆んな帰っていく。
もちろんハイクラスな層しか住むことが出来ないし、残業なんて縁の無い世界だよ。
各会社には仕事で溜まったストレスを解消出来るスポーツジムやスパがあるし、
シネコンのフリーパスが全員に配られる。
皆んなが職場と自宅の往復に使っているのがバスなんだ。
自家用車を町の全員が使うとなると、たちまち渋滞が起こってしまう。
思慮深い町の人達は、公共交通機関を進んで使うんだ。

さて、そんな町のバス会社に、この春商業高校を卒業して(ただし、卒業数ヶ月前から自動車学校に必死で通っていた)やっとの思いで就職をした青年がいてね。
安全運転だし、人柄も真面目だから町の人たちにも好かれていたんだ。
彼は毎日早起きだから、夜はすぐに寝るようにしている。
ただ、その日は楽しみにしていた映画のレイトショーを観るためシネコンに出かけて帰りが遅くなった。
(もちろん定額を払って映画を楽しむ)
放射状の町の1番外側に彼は住んでいたから、帰りが遅くなってしまった。
次の日の朝、目覚めた彼は慌てた。1時間寝過ごしてしまったんだ。
慌てて職場へ向かって(会社は残念ながら町の中心部にある)、その日朝1番のバスを発車させた。
そこで彼は気がついた。今日は土曜日だってことにね。

町の人々の仕事はほとんど土日祝日は休みなんだ。だから皆んながいつも通勤で使うバスも
始発は1時間半ほど遅くなる。
ただでさえ中心部から住宅地へ朝向かう人は少ないんだけど、
土曜日だとなおさらなんだよね。
というわけで彼は次のバス停までの時間を持て余す。
いつもなら15分で着く道のりをぼんやりと走る。

その時のバスの車速くらいゆっくりしたかったんだよね。。

ん?あれ、また寝ちゃったかな。
きっと君も夜更かしをしたんだろうね。
しかたないね。試験も近いし。
どのくらい近いかっていうと・・

ハナシナガオの話は続くのです。


music * teenage symphony to god / velvet crush
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