昭和の奈良大和路 入江泰吉の原風景 昭和20~30年代

奈良の美しい景色や美術品の写真と言えば、入江泰吉ですが、
普段の写真と違って、戦後の奈良の素朴な風景の写真集です。

僕が奈良に引っ越して来たのは昭和46年ですから、
もちろんこの写真の頃の奈良は知りません
しかし、何か懐かしい

平安京に遷都してから、約1150年間、
あまり変わっていないんじゃないかと思うような写真の風景が、
この50年で急激に変わってしまったことに、寂しさを感じます
…が、相反しますが、現実的には奈良駅周辺は、
もっと観光客に魅力を感じさせる街にならないといけませんけどね

実際に知ってる現在の風景と比べてみると、とても楽しいです
飛鳥の石舞台にはイナバの物置のように子供達が乗ってる姿や、
写真の人々の表情を見てると、
世の中便利になれば幸せってもんでもないのかなと感じました。

興福寺五重塔に上層階からの眺めの写真があるのですが、
一般には登れないこの景色に魅かれました
…しかし、藤原氏が平城京を見下ろす位置に建てたこの寺の塔からの眺め…
あかん、あかん