金属床義歯

当院では入れ歯は、保険外になりますが、金属床をお奨めしております。

何故なら、患者さまにきちんと適合した入れ歯を提供することによって、
快適な生活を送って頂きたいと考えているからです。

入れ歯は、毎日、一日中お口の中に入って機能しているものです。
食事のときはもちろんですが、会話や見た目にも重要な役割を果たしています。
良い入れ歯なら、外れにくいというだけでなく、見た目も良く、
話し易い、食事が美味しく感じるなどのメリットがございます。

しかし、保険で適合の良い入れ歯をお作りするのは、難しいのです。
理由として、まずは材料の問題がございます。
保険の材料は製作過程においての変形が大きいので、
最終的にどうしても適合が悪くなってしまいます。
それを防ぐためにも金属をベースに使う必要があるのです。

それから、「慣れ」の問題です。
患者さまは今の状態に慣れていらっしゃいますので、
いきなり型を採って、理想的な形の入れ歯をお作りしても、
頬などの粘膜や舌、お口の筋肉などがその状態に慣れていないので、
新しい入れ歯を入れてから、それに慣れて頂かなくてはなりません。

しかし、その入れ歯自体の形や、咬み合わせの高さが、
理想的なものかどうかは、使って頂かないと判らないのです。

ですから、今の義歯の形を少しずつ修正して行き、
粘膜や舌を徐々に慣らして行きます。
つまり、お口の中のリハビリテーションを行うのです。
少しづつ形を修正して、患者さまに慣れて頂きながら、
（残念ながら、この期間は色々ご不便な事があります）
最終的な形態にしていきます。
これを２～３ヶ月かけて行うことで、
初めてお口の中にきちんとした入れ歯が入る環境が整うのです。

そこで、今まで修正してきたのと同じ形の入れ歯を新しくお作りして行きます。
そうすれば理想的な形の新しい入れ歯が、違和感なくお使い頂けます。

しかし、残念ながらこのような処置を保険で行うのは難しいのです。
ですが、それだけの手間ひまをかけないと良い入れ歯は作れません。
金属床の義歯は、決して保険と同じやり方で、
材料が金属になっただけ…というのでは、ありません。

患者さま一人一人のお口の状態に合わせて、
時間をかけて丁寧に処置をして、
そして最終的に機能的にも見た目的にもご満足頂く
入れ歯を作入れて頂き、充実した生活のお手伝いをさせて頂きたい…
そのために、金属床義歯をお奨めしているのです。