奈良市の歯科医院 森歯科クリニックスタッフブログ

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リベルタスの寓話

2007年11月05日 | スタッフのきまぐれ日記
読書の秋ということで、この連休は家に引き篭もって、
溜まっていた読みたい本の中から数冊を読んで過ごしました。
コーヒー沸かして、iTunesの中からお気に入りの曲をBGMに選んで…
準備万端です。

さてまずは、新本格派ミステリー界の巨匠・島田荘司の新作
「リベルタスの寓話」です。
名探偵・御手洗潔シリーズの新作とくれば、
20冊程溜まってる未読の本をすっ飛ばして、真っ先に読まずにはいられません!

舞台はボスニア・ヘルツェゴヴィナ。
心臓以外の臓器をすべて他の事物に入れ替えられるという
猟奇的な事件が起きる所から物語が始まります。

うーん…まさに新本格派のムーブメントを創った一人である
島田荘司らしい作品でした。
最近の氏の特徴である歴史的、政治的、医学的な話を絡めつつ
ミステリーの醍醐味のトリックもしっかり楽しめる一冊でした。

ただ「占星術殺人事件」を読んで以来、御手洗潔シリーズの大ファンの僕には、
スウェーデンに行ってからの御手洗さんは忙しすぎて、
安楽椅子探偵状態なのが、少し不満ではありますが…


そして次に読んだのが、米澤穂信の「インシテミル」。
可愛らしい表紙からは想像出来ない本格的な内容でした。

法外なバイト料に釣られた12人の男女が、 閉鎖空間に閉じ込められて、
そこでの7日間の生活を 一日中観察されることになるのですが、
そこで殺人事件が起こって…

アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」や
綾辻行人の「館シリーズ」などを彷彿とさせるクローズドサークルの好著ですね。

ま、それからも2冊ほど読んだわけですが、
なかなか良い本に当たった、実りある連休でした。



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