CT

いつも講習会は、歯科機材の大手メーカー「ヨシダ」のご好意で
本社の一室をお借りして行っているのですが、
（いつもありがとうございます）
昨日はその隣の部屋に新しい機材が置いてあったので、
講習会終了後見て来ました。

その機械とは、「歯科用CT」です。
レントゲンというのは２次元的な画像ですので、
当然奥行きは判りません。
つまり、骨の厚み、歯の根の形態、親知らずと血管の位置関係などが、
今までのレントゲンでは正確には判りませんでした。

そこは、解剖学的な知識で判断していたのですが、
やはり、CTの画像で奥行きの断面図として目に見えた方が、
正確な判断が出来るのは、間違いありません。
特にインプラントでは、必要性が高いと言えましょう。

しかし、ご自分の診療所にCTがある所は稀ですので、
今までは難しいケースの患者さまの場合、
大学病院にCTを撮りに行って頂いておりました。
そのデータが1～2週間後に紙に印刷されて送られてくるという
流れだったのですが、
そのシステムにもいくつか問題があります。

まず、時間がかかる。
それに、患者さまにわざわざ大学病院へ行って頂く必要がある、
しかも、データの一部分しか見れない。
（印刷された部分しか見れないで、
　例えばその1mm横の断面が見たくても、
　歯科医院では見れないわけです。）
さらに、医科用のCTでは被爆範囲が広くなってしまう等です。

しかし個人の診療所にCTを取り入れるのには、
まだ画像がイマイチ鮮明でないとか、
機械が大きすぎて診療所に置く場所がないことや
何と言っても値段が高すぎるという問題がありました。

それ等を今回大幅に改善したのが、「ヨシダ」の
提携先のフランスの会社で商品化されたのです。
確かに機械もコンパクトですし、操作も単純化していて、
被爆量も激減、しかも画像が鮮明でした。
さすがおフランス製。とれびあ～んです

説明して下さったその会社の重役の方も鼻高々でした。
（いや、フランス人でしたので本当に鼻が高かったんですよ）
英語で説明して下さったんですが、
丁寧に説明して頂いたので、よく理解できましたし。
（…通訳さんが居たのです…）

さて、お値段はというと…10000000円です！
0の数え間違いじゃありませんよ。
そう。いっせんまんえんです！
いくら安くなったとはいえ…
確かにあったら役に立つのは間違いありませんが…

ドイツ製の新しい診療台（当院の診療台の進化版ですね）も
素晴らしい機能なので、是非とも欲しいのですが、
これも10000000円！

当院でも患者さまのためになる機械は、
今までも積極的に取り入れて来たのですが、
さすがに桁が…

診療所の前の公団が建て替わる２年後までには改装したいし…
CTも診療台も欲しいし…
という想いを抱いて、帰りに宝くじを買いました。
ちゃんと歯科のことに使いますから…神様お願いします！