スタッフの道下です

こんにちは。歯科衛生士の道下です。
私は先日土屋和子先生の歯周病治療のセミナーに参加しました。

セミナーでは、歯石を取る器械である超音波スケーラーを使った実習を行いました。
まず、うずら卵と、缶コーヒーの缶の表面を黒くマジックで塗った物が出てきて、
何をするのかと思いきや、うずら卵の黒い模様と缶の表面のマジックを
超音波スケーラーをどのような角度で当てると、
傷つけずに取ることが出来るか、という実習でした。
適切な角度で当てると、本当に缶の表面には全く傷をつけずにマジックだけがきれいに取れました。
歯石を取る時も歯の表面を傷つけないように角度を意識することの大切さを実感できました。

また、今回は実際のお口の中ではなく、抜いた歯の根についている歯石を取る実習も行いました。
しかし、実際の歯の根は歯茎に覆われており、その歯茎の中に器具を入れ、歯石を取っていきます。
歯茎の中はとてもせまく、目ではほとんど見えない上、
血液と混ざった歯石は固くなり、取れにくくなります。
通常、歯茎の中の歯石は、超音波スケーラーではなく、
ハンドスケーラーという器具で、手指の感覚を頼りにカリカリ取っていくのですが、
超音波スケーラーを使えば弱い力で短時間で取れるので、
患者様にも、処置を行う私達にも負担が少なくすみます。
直接見えない部分なので、その使用法が難しいのですが、
今回のセミナーで教わった効果的な使い方をマスターして、
日々の治療に活かしていきたいと思います。