行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2020年2月3日(月)の日記

2020年02月03日 | 日記

旅行の2日目。ハトヤホテルの客室からの朝7時の風景。

大浴場へ行って朝風呂を浴びてくる。

朝飯は昨日と同じ会場だが、混んでいなくても朝はバイキング。

チェックアウトは10時までだが、ゆっくりしてその少し前までいる。

送迎バスに乗ろうと表へ出ると、ホテル全景の空撮写真を載せた案内板があった。

昨日、松川のいでゆ橋から見えたハトヤの大きな看板は写真で左上の建物の上にあったものだと分かる。

送迎バスのナンバー。やはり4126へのこだわりは強いようだ。

このナンバーで思い出すのが、昭和の50年代に放映されていた「カックラキン大放送!!」という午後7時台の30分枠での歌とコントの番組。始まった昭和50年(1975年)か翌年の51年(1976年)だったと思うが、野口五郎と研ナオコがやっていた刑事ドラマコントでハトヤネタが出てきた。

野口五郎演じる刑事が研ナオコ演じる婦警に、停まっている車(マイクロバスではなく乗用車だったが)がどこから来たのだろうという話で、
「伊東だ!」
と言い、なぜかと聞かれるとナンバープレートを指さして、
「ほら、(ナンバーが)4126」
公開番組だったが会場の観客も、そしてテレビの前の視聴者も分かって笑ってしまうぐらい、当時、伊東のハトヤの4126(よい風呂)は世間に認知されていた。

 

伊東線で熱海へ。今日は熱海のMOA美術館へ行くつもり。

熱海駅前。

駅前のマクドナルドで昼飯にする。午前11時半ぐらいで少し早めだが、会社でも昼飯はだいたい午前11時半に食べに行っている。

フィレオフィッシュセット。ドリンクはカフェラテ

MOA美術館のHPを見ると、洋食レストラン、和食レストラン、そば屋があるようだが、洋食レストランはセットメニューの高いのしかない。和食レストランも高めのセットで、食べるのに時間がかかりそうな感じ。そば屋も街中よりは高い。それに、昨日いろいろ食べたから今日の昼は軽いものでいいし、美術館をゆっくり見る時間をとりたいというのもある。

 

熱海へ向かう列車内でも、熱海駅前のバス乗り場でも、MOA美術館を「モア美術館」と言っている人がいたが、正しくは「エムオーエー美術館」。なぜか公式HPではなく、公式Twitterのほうに書いてあったりする。

では、MOAが何の頭文字か、あるいは英単語の最初の3文字かというのを調べると、こちらにあった。創設者が岡田茂吉という人物で、その人の名前をとった「Mokichi Okada Association」の頭文字とのこと。

熱海は山が海に迫っている土地なので、山の上にある美術館へ行くバスは少し市街地を走るとあとは急坂を上っていく。上へ行くほどつづら折りになり、美術館の玄関前に着く。所要は7分。

だけどここからがまた長い。エスカレータ7基を乗り継いでロビーに着く。

エスカレータを乗り継いで行くというと、一昨年の夏に行った南紀勝浦のホテル浦島を思い出す。岬の下にある建物から岬の上にある建物へ長いエスカレータを乗り継いで上がる構造になっていた。MOA美術館のエスカレータは2基目と3基目が長めだったが、思ったほどではなかった。東京の地下鉄駅で長いエスカレータというと千代田線の新御茶ノ水が頭に浮かぶが、それよりも少し短い感じ。そして、上の方の4基は1フロア分か2フロア分のそんなに長くないもの。

メインロビーに到着して、見学ルートの最初は能楽堂。実際に公演も行われているようだ。

次が黄金の茶室。豊臣秀吉が作った黄金の茶室を再現したものという。

ようやく熱海の市街地を見下ろすことが出来る場所に来る。

そのあと、展示室を順に巡っていく。借用作品(説明板に撮影禁止マークが付いている)以外は撮影はOK。ただし、フラッシュや三脚、一脚、自撮り棒などの使用はNGと多くの展示施設と同じ。

今回、展示物で一番印象に残ったのがこれ。屏風なのに西洋画という作品。

最初は外国のものかと思ったが、日本人の手によるものらしい。説明板を見ると作者は不明だが、桃山時代の作とのこと。

ちょうどキリスト教や鉄砲が伝来した時代。やはり伝来した西洋画の手法を習得して製作に挑んだ日本人がいたということだ。だが、キリスト教や鉄砲は日本でも広がったが、西洋画は広がらなかったようだ。

日本の古い時代の美術作品というと、美術館や博物館でいろいろ見てだいたいどんな感じというイメージが頭に出来上がっている。また、西洋画は明治時代以降に日本に入ってきたものという先入観もあった。だから、そのイメージに当てはならないとか、先入観を覆すとかの作品があるということにまず驚いた。そしてまた、桃山時代に外来の技術を取得して作品作りに挑戦した人がいたということにも驚きを感じた。

展示室を一通り見て、建物外の日本庭園へ。茶の庭という名前の庭園。

ここに光琳屋敷がある。江戸時代の画家 尾形光琳が京都に建てた屋敷を再現したもの。実際の屋敷は無くなっているようだが、設計図が残っていたのでそれを元に再現したとのこと。

庭園のそばに竹庭もあった。斜面林なので階段を下っていく。

美術館敷地の行き止まりのとこまで下る。

そこから振り返って見た竹庭というか竹林。

けっこう下ったので、上るのがちょっとしんどかったが。

美術館内にはコーヒーを飲める場所があるので一休み。the cafeというコーナー。

ブレンドコーヒー(380円)を飲む。

紙コップを見て自動販売機のコーヒーみたいと思ったが、紙質はわりとしっかりとしたものだった。カフェや美術館の名前を印刷した特注品のようだ。

そしてthe cafeのようす。

 

再びエスカレータを乗り継いで玄関へ戻るが、途中にムアスクエアという広場に出ることができる。そこで美術館の建物をようやく目にする。エスカレータ下の玄関からは見えない。

熱海駅前のバスターミナルで山の一番上にベージュの建物が見えたが、どうやらそれがMOA美術館だったようだ。

 

美術館での時間を多めにとるプランを組んだので、帰りは新幹線。

行徳へ着いて東秀で晩飯。酸辣湯麺を食べる。