行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2019年6月14日(金)の日記

2019年06月14日 | 日記

帰りは南行徳で降りて、前から行ってみようと思っていた店に行く。

マルエツ行徳店の並び、1階に餃子の大阪王将が入っているビルの奥にある店。以前はバーLaniが入っていたところだが、去年、湊新田の東西線高架沿いにあった寄り処ひろの支店が出来た。なお、寄り処ひろはまだ支店が出来る前の去年の3月に行っている。

そして、湊新田のほうの寄り処ひろは去年の12月ぐらいから店の看板が変わり、ほり将という店になった。そのほり将へは今年の1月上旬にどんな店だろうということで一度行っている。聞いてみると、寄り処ひろは支店だった南行徳のほうへ移ったそうだ。そして、ほり将のほうは残念ながらこの5月ぐらいからずっと閉まったままで、どうも閉店してしまったようだ。

南行徳のほうの支店から本店に昇格した寄り処ひろがどんな感じか、一度行ってみようと思っていて機会がなかなかなく、今日ようやく行く。(なお、本日時点でまだ”南行徳支店”と書かれているが、店のFacebookページがあった。)

マルエツ南行徳店前の道側にある寄り処ひろの電照看板とビル脇を入っていったところの店の入口。
 

カウンター席の一番端に座る。店内はLaniからの居抜きのようで、ほとんど変わらぬ雰囲気だった。

奥の黒板には「祝 一周年」の挨拶。南行徳に支店を出してから1周年ということだ。

ふだんはこの黒板にその日のおすすめメニューを書いているということだ。

店に入ったときに、今日から3日間は一周年で決まったコース料理だけをお出しすることになっているがそれでよろしいかと言われた。ようやく来れたのだからそれでも構わない。しっかりした腕のあるマスターがやっている店だから、外れはないだろう。

まずは飲み物で生ビール。

カウンター内。こちらも棚はLaniのときはバーだったからウィスキー類が並んでいたが、今は日本酒や焼酎の瓶が並ぶ。でもカラーリングを変えるなどの改装はしていない。

カウンター席の一番端のとなりはガラス越しに厨房がある。その造りもLaniのときと同じ。

さて、一周年記念のコース料理の一品目は刺身の二点盛り

そして次がメインでプレートのスペシャル料理

ビールを飲み終えて何にするかとお酒メニューを見ると、地酒が4種類。その中に千葉の地酒で勝鹿というのがある。これは初めて見る銘柄。なので注文。

うしろ側のラベルを見ると野田の窪田酒造というところの酒。

正直、野田は醤油の町というイメージはあったが、酒造会社があるとは知らなかった。これまで千葉県の地酒を扱ってみる店でもこの酒造会社の酒は見たことがない。去年、寄り処ひろに行ったときもあまり見かけない酒があったが、今回もまた知らなかった銘柄に出会えた。

銘柄の「勝鹿」というのは「葛飾」にかけたものではないかと思う。今の時代、「葛飾」というと東京都葛飾区が思い浮かぶぐらいだが、古い時代に「葛飾郡」と呼ばれた範囲は今の江戸川流域を中心として東京、埼玉、茨城、千葉を含む広い範囲だったそうだ。(→Wikipediaの記事) 京成線の西船駅(JR西船橋駅から北へしばらく歩いたところ)も以前は葛飾駅だった。そして、野田も葛飾郡の範囲に入る。

地酒はもう1種類で、栃木県の酒で酔夏。「酔夏」は「西瓜」にかけたもののようで、ラベルには西瓜のイラスト。

「トロピカル純米」とラベルにあったが、たしかに辛くもなく甘くもなく、すっきりした、でもうっかりすると飲み過ぎる感じ。

この酒を造っているのは栃木県でも那須烏山市にある島崎酒造の酒。那須烏山市は2005年に烏山町と南那須町が合併して出来たということだが、島崎酒造は旧烏山町の中心部にあるということ。主力銘柄は東力士ということだが、過去日記を探すと2015年の4月に酔い処紗らさらで一度だけ飲んだことがあった。だけど、この寄り処ひろにしても、あまり見かけない銘柄に出会えるとは、なかなか楽しい店だ。

プレートのスペシャル料理もほぼ食べ終える。酒ののこりもわずか。あとは炊き込みご飯があるというのでいただく。

地酒が珍しいものをラインアップしているので、一合が900円台。そして料理も美味しものが出てくるので、けっして安くない。でも、今日のお代は極端に高いわけではなく、5,300円ちょっとだった。