里の家ファーム

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「相談できる人が誰もいなかった」

2019年04月02日 | 社会・経済

 

貧困、いじめ、10代で覚醒剤、強盗 「相談できる人いなかった」

   東京新聞 2019年3月30日 夕刊

 

自身の体験を語る女性=神奈川県内で

 非行に走る少女の多くが、幼少期に親から虐待を受けている。少年と比べると、性暴力被害や妊娠・出産など女性ならではの問題を抱えるケースも少なくないが、周囲の大人たちの理解は不足しており、更生の糸口がなかなか見つからない。十代で強盗傷害事件を起こし、少年院に収容された経験のある関東地方の女性(26)の半生から考えた。 (竹谷直子)

 女性は本紙の取材に「相談できる人が誰もいなかった」と眉をひそめた。

 女性は幼いころに両親が離婚し、母と暮らした。新たな男性と交際しているらしい母はほとんど家に帰らなかった。生活は苦しく、三日分の食事はロールパン六個。空腹に耐えかねて小学生で万引を繰り返すようになった。料金未納でガスが止められた際には風呂に入れず、学校で「汚い」といじめられた。

 転落のきっかけは中学時代、友人からの「もらいたばこ」だった。たまたま吸っているところを上級生に見とがめられ、「親にばらすぞ」と万引や性的関係を強要された。本意ではないのに非行はエスカレート。思いあまって暴力団と関係のある男性を頼ると、守ってくれた代わりに覚醒剤を薦められた。初めは拒んだが、やがてやめられなくなった。

 覚醒剤を買う金を工面するために強盗傷害事件を起こしたのは高校一年の十六歳。東京都狛江市の女子少年院「愛光女子学園」に入所した。

 一年半の少年院生活では真剣に向き合ってくれる教官にも出会った。出所時は更生したとの自負もあった。しかし、別の高校に入学したものの、学生生活になじめずに退学。職探しでは「学歴がないと、全く相手にされなかった」。

 昔のグループとの関係は断ち切れず、その仲間らと結婚、DVを受けるなどして離婚を三回繰り返し、三人の子をもうけた。この間、少年院出所者の全国ネットワーク・NPO法人「セカンドチャンス!」(SC)に参加していたが、生活が困窮するたびに風俗店で働いた。住居と託児所を用意してくれるのが大きかった。「少年院に入っているときは、誰もが更生したいと思うけど、夢の世界と現実は違う」

 給料を減らされても風俗店から抜け出せずに働く四十代の女性の姿に将来を重ねた。一方、同じ四十代でも、SCの先輩は大学を卒業して就職した。ようやく三年前、子どものために大学進学を決意。中学卒業や高校中退の学歴でも、高校卒業と同等の資格が得られる大学通信教育の「特修生制度」を利用し、四月から学び始める。一定の単位を習得すれば一般の大学生になれる。税理士の資格を取るのが目標で「生活を立て直して、私と同じようなシングルマザーの支援がしたい」と前を向く。

◆幼少期に7割 虐待経験

 専門家からは切れ目のない支援を求める声が上がる。

 非行問題に詳しい千葉大学教育学部の羽間(はざま)京子教授が二〇一五年度、全国の少年院で実施した調査によると、幼少期に家族から虐待を受けた女性の割合は72%、第三者から暴力などを振るわれた被害経験のある女性は88%に達した。羽間教授は「地域や学校の先生など、子どもに関わる大人たちは背景に何があるかを知ることが必要。大人のまなざしが変われば、それ以上の非行を食い止めることにつながる」と指摘する。

 「女性は性被害の経験のある人が多く、人を信じられなくなることがある。一方で、生きていくために性を利用されがちだ」と語るのは、十代~二十代の女性を支援するNPO法人「BONDプロジェクト」(東京都渋谷区)代表の橘ジュンさん(48)だ。「女性は子どもがいると就労の門戸が狭くなる。自立するまで支援する緩やかなシェルターが圧倒的に足りていない」と懸念する。

 羽間教授も、二十歳になると保護観察が終了することから「(成人後も)支援のつなぎ目になるNPOや自助団体がもっと必要だ」と強調した。


ミニトマト,いよいよ断根

1hほど水を吸わせバーミュキュライトに挿し木、4日程で根と新芽が出てきます。

江部乙圃場の様子

ハウス内はもう少し、外の圃場も所どころ土が見え始めています。

雪をどけるとイチゴの株が出てきました。

下は昨年植えた亜麻。



北こぶしのつぼみが膨らんできた。