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ラニーニャで大雪 要注意

2018年01月12日 | 自然・農業・環境問題

毎日新聞2018年1月12日

  気象庁は先月、太平洋東部で海面水温が低い状態が続いて世界の気象に影響を及ぼす「ラニーニャ現象」が約6年ぶりに発生したとみられる、と発表した。一般的にラニーニャ現象が起きると、日本では寒さが厳しくなると言われる。春先までの雪や寒さは、どんな傾向になるのだろう。

気象庁はラニーニャ現象をこう定義している。

  <南米ペルー沖の東太平洋赤道付近に定められた監視海域の海面水温が、平年を基にした基準値より0・5度以上低い状態が6カ月以上続くこと>

  太平洋の熱帯地方では常に東からの貿易風が吹き、表面の温かい海水が西側に流れていくため、普段から東側の方が海面水温が低くなっている。この東風が強くなると、東側のペルー沖などは、ますます海面水温が低くなり、ラニーニャ現象が発生する。逆に東風が弱まると、東側の海面水温は高くなる。この状態を「エルニーニョ現象」という。

  気象庁気候情報課の広沢純一・エルニーニョ情報管理官は「2016年春にエルニーニョ現象が収束してから貿易風が強まって海水が流され(太平洋東部で)冷たい水がわき上がった」と解説する。昨年9月に海面水温が基準値より0・8度低くなり、そのまま低水温の状態が継続した。気象庁は、この状態が春まで続く可能性が高いと判断し、昨年12月11日に「ラニーニャ現象が発生したとみられる」と発表した。

  ラニーニャ現象が起きると海面水温が高いインドネシア近海で積乱雲の発生が活発になり、ユーラシア大陸や日本付近を通過する偏西風は積乱雲を避けるように大陸東側で例年より北に蛇行、西日本に寒気が流れ込みやすくなるという。

●強い寒気で被害

  気象庁によると、前回ラニーニャ現象が発生した時は、北日本や東日本で例年より暖冬となった一方、西日本や沖縄・奄美地方では気温が低くなった。特に強い寒気が断続的に流れ込んだ影響で、10年12月末から11年1月末にかけて積雪が増え、西日本の日本海側など22地点で最深積雪が観測史上1位を更新した。翌冬はラニーニャ現象までには至らなかったものの、太平洋東部で海面水温が0・5度以上低い状態が5カ月間続いた。そのため11年12月~翌12年2月の3カ月は、全国17地点で当時の最深積雪の記録を更新した。

  では、今年の天候はどうなるのだろうか。

  広沢情報管理官は今回のラニーニャ現象について「過去に比べ、海面水温の低下は大きいとは言えない」との見方を示す。国内外の複数の気象機関も似た判断だ。ただ降雪については、前回のラニーニャ現象の時と同様に西日本で多くなる可能性があるという。

  気象庁は先月末に発表した3カ月予報(1~3月)で、東日本や西日本の気温は、ほぼ平年並みの見込みとしたものの、シベリア高気圧の張り出しが強くなり「西日本を中心に冬型の気圧配置が強まりやすく、大陸からの寒気が流れ込みやすい」と説明。気候情報課の竹川元章予報官は「西日本を中心に寒気が南下しやすい傾向は、ラニーニャ現象の影響と考えられる。西日本は日本海側で雪や雨の日が多くなり、太平洋側は乾燥して晴れの日が多くなる」と予測し、雪への備えを促す。

  北日本は、寒気を呼び込むアリューシャン低気圧の影響が弱いことから気温が平年並みか高くなり、日本海側の雪も平年並みか、少ない見通しだ。ただ気象庁は、太平洋側はより低気圧の影響を受けやすいことから「平年に比べ晴れの日が少ない」と予想する。降雪を含めた降水量は平年並みか、多くなる見込みだ。

 ●黒潮蛇行で荒天

  一方、関東地方はラニーニャ現象の影響ではなく、黒潮が東海地方沖で大きくU字形に曲がる「黒潮大蛇行」が約12年ぶりに発生しているために雪が増えると予想する気象会社もある。ウェザーニューズ社(千葉市)などによると、大蛇行の発生時は本州の南を通過し、太平洋側に荒天をもたらす「南岸低気圧」も東海沖へと岸から離れることが多く、東京などは北からの寒気が流れ込みやすくなるという。このためウェザー社は、関東甲信地方は降雪が例年よりやや多く、関東平野部でも1月末~2月初めや2月後半には雪が積もる日があると予想。「雪予報が発表された時は、最新情報を確認してほしい」と呼びかける。【金森崇之】


皆様、いかがお過ごしでしょうか?
こちらも、今朝の最低気温は―20℃と、今季最低を記録。
明日朝も同じような気温か?
今、外を見て見ると、かなりの雪が降り始めました。
昨夜は星がきれいに見えたので気温が下がるだろうと思いましたが、これからの天気予報は雪のようです。
また雪かきの朝になるようです。