「食べ物通信」12月号
「農民運動全国連合会副会長 真嶋良孝
驚くべきアメリカの「食品異物混入基準」 (一部抜粋)
アメリカ食品・医薬品局(FDA)のHPに記載された食品異物混入基準です。
許容の理由は、「自然発生的で不可避な欠陥(異物混入)を完全に排除して栽培や加工をおこなうのは、経済的に実現困難であるから」。つまり、経済効率優先で、うじ虫やハエの卵、ネズミの毛、カビが混入した食品も基準値内であれば合法なのです。
日本異物混入を認めていない
日本では2014年12月に、インスタントカップ焼きそばにゴキブリが1匹混入していたことが、大問題になりました。保健所はメーカーに製品回収を指導し、メーカーは5か月にわたって製造を中止、工場改修などの再発防止策をとりました。
TPPが発効すれば、異物混入をみとめるFDA基準をクリアした食品の輸入を拒否した場合、アメリカ政府の圧力にさらされる恐れがあります。また、アメリカの食品企業がISD条項にもとづき提訴を突きつけることもあり得ます。
TPPは阻止しなければなりません。
トランプ氏の出現で、TPPは絶望的です。しかし、安倍はまだあきらめきれないのでしょうか?
アメリカとの二国間協定などには十分注意が必要です。
経済を優先するのか、健康を優先するのか?
TPPには、さまざまな問題をふくんでいます。
経済問題だけで語るのは危険です。