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さらに輸入進む遺伝子組み換え食品ー発泡酒にも

2015年11月10日 | 健康・病気
 日本は世界で一番アメリカから遺伝子組み換え食品を輸入させられていました。そして表示のカラクリで、入っていないと思っていたモノの中に遺伝子組み換え食材が入っているのです。お馴染みのコーンスープ、そして人工甘味料、お菓子ももちろんほとんどの加工食品に使われています。そして近年は発泡酒などにも拡大しています。
 

<輸入トウモロコシ>進む遺伝子組み換え…発泡酒などの原料

毎日新聞 11月9日(月)18時46分配信

 ビール類のうち「発泡酒」や「新ジャンル」(いわゆる第3のビール)にも遺伝子組み換えトウモロコシ由来の原料(液糖)が使われるようになってきた。この原料は国の安全審査を通っている。組み換え作物由来の液糖は既に清涼飲料水に使われ、使用対象が拡大した形だ。製造過程で組み換え作物の遺伝子が残らないため表示義務はない。ただ消費者団体は組み換え作物由来で表示義務のない商品でも「消費者が選択できる表示ルール」を求めている。

 現在、日本では加工用のトウモロコシをほぼ全て輸入で賄っている。そのうち栽培・流通・加工の各段階で、遺伝子組み換え作物が混ざらないように分別管理した「非組み換え」と、ほとんどが組み換えトウモロコシからなる「不分別(ふぶんべつ)」の2種類がある。日本の最大の輸入先である米国では栽培の約9割が組み換えのため、輸入トウモロコシの大半が「不分別」に切り替わり、清涼飲料水や家畜の餌などに使われている。

 一方、ビール類は消費者団体が定期的にビール会社に対して「不分別」など組み換え品に切り替えていないかを尋ねていたことなどからビール会社は切り替えに慎重な姿勢を見せてきた。

 こうした使用状況に変化がないかを調べるため10月に国内ビール大手4社にアンケートした。4社はアサヒビール、キリンビール、サッポロビール、サントリービール。

 4社ともこれまでは非組み換えトウモロコシ由来のコーンスターチからできた液糖を使っていたが、発泡酒と新ジャンルでは、不分別に切り替えていた。その時期について、サントリーは「今年2月製造分から」、アサヒは「3月から」、キリンは「今年に入って順次」。サッポロは時期を明らかにしていない。理由は「長期的に安定して供給を確保する必要があるため」(サントリー)▽「不分別液糖については清涼飲料や他の食品でも広く使用され安全上の問題も起きておらず、今後の安定調達も考えた」(アサヒ)--と説明している。

 ただしビールは、原料にトウモロコシを使わないサントリーを除き、3社とも「非組み換え品」を使用。「主婦連合会」の河村真紀子事務局長は「(最終製品に遺伝子が残っていなくても表示を義務づけている)欧州連合(EU)並みの厳しく、シンプルな表示ルールを国は検討してほしい」としている。【西田真季子、小島正美】

 ◇遺伝子組み換え作物◇

 害虫に強い遺伝子や特定の除草剤に対して枯れない性質をもつ遺伝子を、微生物などから取り出して組み込んだ作物。日本ではトウモロコシ、ナタネ、大豆など8種類の食品が国の安全性審査を終了。8種類と加工食品33種類を対象に表示が義務づけられている。ただし、組み換え原料の混入が5%以下の場合は「遺伝子組み換えでない」と表示できる。表示制度は米国、EU、日本で異なり、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)で情報交換のための作業部会の設置が決まった。