余桃之罪、もしくは電光朝露

関西フィル、日本センチュリー、京都市交響楽団、大阪フィルの定期会員です。アイドルやら声優やら。妄想8割、信憑性皆無。

関西フィルハーモニー管弦楽団 第182回定期演奏会

2006年03月31日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
06.3.31(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 第182回定期演奏会
指揮/飯守泰次郎 
バリトン/ベルント・ヴァイクル 
曲目:
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より
       第1幕前奏曲
       ”リラのモノローグ(独白)”「リラの花が何とやわらかく、また強く」
       第3幕前奏曲
       ”迷いのモノローグ(独白)”「迷いだ!迷いだ!どこも迷いだ!」
ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」より
       第1幕前奏曲
       ”アンフォルタスの嘆き”「わが身に負わされたこの苦しき世襲の役」
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」より
       序曲
       ”オランダ人のモノローグ(独白)”「期限は切れた」
------------------------------アンコール------------------------------
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より
       「マイスターをあなどらないで」
ワーグナー:楽劇「タンホイザー」より
       夕星の歌「ああ、わがやさしの夕星よ」

正直期待してなかった。ワーグナーはつらかろう、かつて聴いた飯守&関フィルのワーグナーはやはり金管がネックで感心しない出来だったし、たぶん今日もオケには期待できないだろう。そう思っていた。

前半はマイスタージンガーより4曲。
前奏曲の充実の響き。ドイツだよ。これはドイツ音楽にぜひとも欲しいがっちりした音ですよ。ただ響きは充実ですが、ややアンサンブルが雑然。
リラのモノローグ。大歌手ヴァイクル、見た目はいかついですけど、明らかにナイーヴになっている。声量も彼本来のものより小さめ。ええ声ですけどね。
第3幕への前奏曲。深みのあるヴィオラの音色。渋い。
迷いのモノローグ。まだ少し神経質な雰囲気だけれども、硬さはなくなってきたヴァイクル。飯守先生の手馴れた熟達の伴奏ぶり。マイスタージンガーってあんま聴かないんだけど、いい曲ですなぁ。

休憩を挟んで。
パルジファル第1幕前奏曲。このハーモニーの浮遊感は何度聞いても不思議だよねぇ。演奏自体は良い出来ではあるものの、悲しいかなマイスタージンガーの第3幕前奏曲と各楽器の響きというか色彩というか、そういうものの差が無い。上手く美しく弾くまでで手一杯な、持てるパレットを使い果たした感じであります。これはさまよえるオランダ人序曲も同様。精一杯ですよね。とはいえこの精一杯の演奏すらやらないで適当に済ませる日本のオケもあるわけで、このいっぱいいっぱい加減も関フィルの魅力であります。
ヴァイクルはRさん的にはアンフォルタスが一番良かった。年齢考えると、まだまだ若さ溢れるお声で感激。

ブラボーと拍手の渦の中、アンコール。2曲も!
夕星の歌は大好きなのでうれしかったね。
花束出しちゃうおばさんも現れ(禁止ですよホントは)、ヴァイクルもご機嫌でありました。
にしても関フィルからここまでの音が出てくるとは思いもよらず。ここまで出来るならもっと頑張って更なる高みへと頑張ってもらいたいなぁと思いましたですね。
次の定演の都合もつきましたが、次はまぁお祭りみたいなものですから(笑)

次は4月9日。ある意味これ苦行な・・・。

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