余桃之罪、もしくは電光朝露

関西フィル、日本センチュリー、京都市交響楽団、大阪フィルの定期会員です。アイドルやら声優やら。妄想8割、信憑性皆無。

大阪フィルハーモニー交響楽団 第427回定期演奏会

2009年04月17日 | 大阪フィルハーモニー交響楽団
09.4.16(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
09.4.17(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪フィルハーモニー交響楽団 第427回定期演奏会
指揮/大植英次
コンマス/長原幸太
曲目:
ブラームス/交響曲第3番ヘ長調op.90
バーンスタイン/組曲「キャンディード」
ストラヴィンスキー/バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)

16.April.2009 7:00p.m.The Symphony Hall
17.April.2009 7:00p.m.The Symphony Hall
Osaka Philharmonic Orchestra 427th SubscriptionConcert
Conductor/Oue Eiji Music Director of Osaka Philharmonic Orchestra
Concertmaster/Nagahara Kota Principal Concertmaster of Osaka Philharmonic Orchestra
Program:
J.Brahms/Symphony No.3 in F-major op.90
L.Bernstein/Suite for orchestra from“Candide”(arranged by Charlie Harmon)
I.Stravinsky/Ballet Suite“L'oiseau de feu”(version de 1919)

これ本当にこの曲順なんだろうか。ブラ3終わりで休憩だろうけど、絶対お粗末な出来になりそうで行く前から怖い。キャンディードの終曲はカツラメーカーのキャンペーンソングにするべきだと前々から思っています。

本当にこの曲順だった。
満員満員売切れ売切れとはならなくなってきた英次の定期でありまして、定期2日目は当日券わずかにあり、定期1日目はA~C席に若干余裕ありということで・・・。9割は埋まってるけど、2階の端とか1列に二、三人のところもある。前ならビシッと隙間無く埋まってたんだがなあ。

ブラームス。プログラムが詰め詰めなのでクラリネットのトラにセンチュリーからもっちー
ドイツ系楽曲ではバスをオケの最後方に一列に並べる古典配置をとる英次。巨大な開始、揺れるテンポ。休符をしっかり取って、音価の長いところはたっぷり伸ばして。実に堂々とした音楽だった。歌いすぎ溺れすぎで体感速度がやけに遅く感じられた第3楽章、オケがついてこれず縦が不ぞろいだった(この楽章に限らず)とはいえ第4楽章のテンポの急変も面白かった。フルトヴェングラーの録音だともっと凄まじいものがあるので驚きはしなかったけども。
指揮振りにも現れていたが、終曲はまさしく浄化と昇天の響きで神々しかった。
しかし・・・これではトリスタンかブルックナーのようだ。バーンスタイン先生の残された物でも似たような表現を3番だけはやってるけども、ブラームスがこれを書いたのは今の英次よりも2歳若い50歳のときなので、もう少し若々しかったり脂ぎっててもおかしくはないんじゃないかな。今、これを書きながら聴いてるのはドラティ/LSOの、ハイテンションで血管が切れてるような高速終楽章。これはこれで異常な演奏でいかん。いつの間にかブラームスの交響曲全集の録音も120点近く集まってたね・・・整理したいけど。ちなみにスコア通りの演奏だと概ね37分前後の演奏時間(参考記録)、英次は若干遅めということ。ドラティでも32分台なんだけど、カラヤン/BPOの1回目録音は壮絶やな。
あと、シーズンのオープニングの曲がさながらエンディングのような内容ってどうかしら。

休憩挟んでバーンスタイン。ここからは通常の配置。
序曲は有名だけど組曲は聴いたことないよね。ほとんどの人がそうだと思うの。だいたい全曲を通して聴いたのもCDで2回しかないし。組曲にするほどのことがあるのかな。と思ってバーンスタインのCD棚みたら英次/ミネソタと佐渡/ラムルーの組曲録音が出てきた。何でも買ってみてる自分が嫌になる。開封済みということは一度は聴いているはずだが記憶に無い。しかし今回あえて予習せず。毎回プログラム内のどれかの曲は1ヶ月ぐらい全く耳にしないようにして新鮮さを保っているのよ。おぢさんのささやかな秘訣。
リンク先のBoosey and Hawkesの作品紹介みると分かるけれども、この組曲の初演者が英次/ミネソタ。今の手兵と自信を持って取り上げる一作ということかな。
ブラームスとは打って変わってカラリと明るいアメリカンサウンドに大転換、終曲では朗々とした金管の賛歌が眩かったわけですが。あれじゃね、おぢさんはオン・ザ・タウンと混ざって覚えてるね。知った曲があんまないなーとか思いながら聞いてて悪かった。踊る大紐育が猛烈に見たい。
拍手に感激したのかコンマス前のスコアを引っ手繰って抱き締める英次(バーンスタインの愛弟子だし初演者だもんね。愛弟子が何人居るのかは不明)。気持ちは分かるが、暗譜なんかせんと自分のスコア用意しときいや(笑)。後でコンマスのプルト二人が何回か手で引き伸ばしてましたで。

火の鳥。
聴く以上に難しく大変なブラームス、存外色々なセクションが動き回ったバーンスタインと続けて、聴いたとおり難しい火の鳥。トラも多用して疲労を防いできたんですが、やはりミスがポツポツ・・・。とはいえ水準以上の出来だし、英次のメリハリの利いた指揮も光っていたしということなんですが。大フィルさん本来のパーフェクトは出なかったかな、というところですかね。オーボエはそろそろキチンとした状態が欲しい。ホルンは人が変わってきてるのに代わり映えがしないなあ。もすこし時間が要るか。

ブラームスがメインだったとすると長いアンコールのようなプログラムで疲れた。
バーンスタイン キャンディード組曲ほか 大植英次&ミネソタ管弦楽団

Reference Recordings

このアイテムの詳細を見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。