余桃之罪、もしくは電光朝露

関西フィル、日本センチュリー、京都市交響楽団、大阪フィルの定期会員です。アイドルやら声優やら。妄想8割、信憑性皆無。

関西フィルハーモニー管弦楽団 Meet the Classic vol.19

2009年08月15日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
09.8.15(土)18:00 いずみホール
関西フィルハーモニー管弦楽団 Meet the Classic vol.19
指揮/藤岡幸夫
ナレーター/杉本なつみ
曲目:
アンダーソン/舞踏会の美女
冨田勲/子供のための交響詩「ジャングル大帝」
プロコフィエフ/バレエ「ロメオとジュリエット」よりモンタギュー家とキャピュレット家~マドリガル~ロメオとジュリエット~タイボルトの死~ジュリエットの墓の前のロメオ

ジャングル大帝・・・大丈夫かしら。

9割がた埋まってるっぽい。あれらしいですよ、ジャングル大帝効果。新聞紙面にも出てたし。
開演前、冨田勲御大が関係者席にむかうと御大の席には大阪のおばちゃんが堂々鎮座。自由席だと思ったみたい。おばちゃんは自分が占拠してた席がまさかあの冨田勲が座る予定の席だとは思わなかっただろう。てかおばちゃん明らかに誰だか分かって無かった・・・(笑)。
おなじみ舞踏会の美女に続いていつものトーク。お話の熱さからして今日のプログラムはジャングル大帝がメインなんだね。子供向けレコードとして制作された作品ながら手塚治虫書下ろしのイラスト付きで、作曲者はじめ制作陣入魂の出来だったらしい(初版LPは相当の高値・・・)。リメークと相成って藤岡&日本フィルで録音したが、今回はその舞台初演になる。いろいろと音楽の良さを語っていたが、母ライオン・エライザのモティーフを担当するのは独奏チェロの向井くん。「優しくたおやかな旋律を彼が・・・彼が・・・まああのルッキングはちょっと違いますが(どちらかといえば朝青龍的な・・・)、ホントに素晴らしいですから聴いてください」。プログラムには小さな2色刷りながらマニア垂涎の手塚治虫の挿絵あり。ちょっとコーフンした。
ナレーターに関西テレビから杉本なつみ。関フィルさんに近いMBSからではないのがなんとも不思議。なつみも好きよ、ぶったまも時々見てるし・・・。
いかにも子供向けなナレーションながら、音楽は30代半ばの冨田勲が全力を傾けただけあって変化に富んでいて聴き応え十分。
面白かったのでこれを聴いてください。
交響詩「ジャングル大帝」<2009年改訂版>~白いライオンの物語~(DVD付)
藤岡幸夫,日本フィルハーモニー交響楽団
コロムビアミュージックエンタテインメント

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ナレーションに綾戸智恵、というのが一抹の不安を誘うけども・・・。
終演後は冨田先生も壇上に招かれて多くの拍手を受けておられた。感激。
客の中にはこれのためにわざわざ関東から駆けつけた方もおられたそう。

休憩挟んでプロコフィエフ。
前半頑張りすぎたので管楽器が疲れてた。有名メロディも朗々と奏されたので聴衆は喜んだけど、中規模ながらも濃い目の2作品を連続するのは大変です。ジュリエットの墓の前のロメオが丁寧なバランスとテンポで溺れすぎず客観的すぎず大変上手いものだと感心しました。
アンコールがあった気がする。ビゼーの何かだった気がする。

セミの抜け殻そっとつまんで夏の川面に浮かべてみるの。

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