オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

東京自慢十二ヶ月 八月

2018-03-21 | あづまにしきゑ

廿六夜 品川島崎 染園

大蘇芳年 画 御届明治十三年三月

 

二十六夜待は26日の深夜(月の出は遅いので翌日の明け方)に

月の出るのを待って拝むことでなかでも七月二十六日の

二十六夜待が高輪、品川で盛んであった。

 

二十六夜月本来の形は逆三日月となるので

この絵の月は少しばかり違っているのが残念なところです

 

 

 

 


東京自慢十二ヶ月 七月

2018-03-20 | あづまにしきゑ

廓の燈篭(さとのとうろ) 仲之街 小とみ

大蘇芳年 画 御届明治十三年三月

 

江戸吉原の三景物といわれるのは

三月の仲之町桜、七月の燈篭、八月の俄で

七月の燈篭は遊女玉菊追善の盆燈篭が始まりです

 

玉菊は角町の中万字屋の抱えの才色兼備の太夫で

享保11年(1726年)に25歳の若さで亡くなった

玉菊のいた茶屋では、玉菊追善供養のため切子灯篭を

店に燈したところ景気がよく繁盛したため

吉原中の茶屋が灯篭を飾るようになったという

 

 


東京自慢十二ヶ月 六月

2018-03-19 | あづまにしきゑ

入谷の朝顔 新橋 福助

大蘇芳年 画 御届明治十三年三月

 

朝顔は江戸時代にも品種改良がすすんでいましたが

明治初期入谷の十数件の植木屋が朝顔作りを始めて

鑑賞用として広く世に知られるようになりました。

 

恐れ入谷の鬼子母神、福助さんの着物の柄が猫柄ですねー

 

 

 

 


東京自慢十二ヶ月 四月

2018-03-17 | あづまにしきゑ

 

亀戸の藤 柳橋 小つゆ

大蘇芳年 画 御届明治十三年三月

 

天満宮と言えば梅ですが、梅よりも「藤」の

名所として知られていたのが亀戸天神でした

神社のあるところ花町あり

お祭りに呼ばれた芸者もいい心持ちのようです

 

新月の日の西の空

金星の高度もだいぶ上がってきています