MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

体温計

2005年03月31日 | いろいろ
 台所から小さくラジオの声と包丁のトントンという音。明るい日差しの中、パジャマで布団の中にいるのは少し落ち着かないものです。

 昨日は朝から腹痛で寝込んでいました。熱もなく腹痛だけで寝込むなんて何年ぶりでしょう?
 熱を計っても平熱....。具合の悪さを、自分以外の人の目にも見えるように表してくれる体温計が役に立ってくれないので、申し訳なさも倍増です。

 小学生の頃、風邪をひいて熱を出し学校を休んだときに、体温計をお湯につけて割ってしまったことがありました。休んだのにもかかわらず、昼前に熱が下がってしまったのが申し訳ないような悪いことのような気がして、「そうだ!温めちゃおう」と思ったのがまずかった。あっと思った時には、湯のみの中に水銀とガラスが沈んでました。台所に流すのは「環境に悪い」と思ってスプーンですくって新聞紙にガラスと水銀をとって、グルグル丸めて捨て、湯のみとスプーンを何度も何度も洗剤で洗いました。
 仕事から帰ってきた母には、「体温計割っちゃった」と原因には触れずに報告。「大丈夫だった?ちゃんと捨てられた?」と心配してくれる言葉によけいに罪悪感を感じました。

 今では水銀の体温計ではなくてデジタルの体温計を使っていますが、我が家のデジタルの体温計は、一度実際の体温よりも高く表示されて、その後正しい体温まで下がってからピピピッと鳴るようです。
 熱がなくても、大事に大事にしてくれるのは変わらないと分かっているのに、表示された体温が平熱まで下がっていくのを見ると残念な気持ちになるなんて、我ながら子どもっぽくて苦笑いしてしまいます。
コメント (3)
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