星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

龍馬という故郷

2008-09-04 | その他のイロイロなこと

高知県の坂本龍馬記念館が出した本を月曜日に買った。
記念館でしか買えないと思い込んでいたため購入が遅れたけれど、一般書店で
もふつうに買えた。

『ほいたら待ちゆうき龍馬』入館者の龍馬への手紙「拝啓龍馬殿」より
幻冬舎ルネッサンス(7月30日発刊)



ほいたら待ちゆうき龍馬

内容は入館者が龍馬に宛てて書いた1500通の手紙。
また、その巻頭には龍馬役者二人のスペシャルインタビューが掲載されている。
市川染五郎と上川隆也。(掲載順)
長時間ドラマや舞台でかの役を演じた二人の、龍馬観、龍馬を愛する人々への
メッセージなどが4ページずつ。
歴史上の人物の中でも特異な存在なのか、この役に向き合った時間が、その後
の二人の役者人生に少なからず影響を与えているようだ。
そういえば染ちゃん、去年に続きいま歌舞伎座に竜馬として出演中だったね。

市川染五郎
「歌舞伎役者というのは孤独な商売です。人と共有できない孤独がある。しか
し、孤独の中で自分の信念を貫いた男、つまり龍馬という男がいたということ
は私にとって頼りになる存在」(一部抜粋)

上川隆也
「あの時は龍馬という水が常に地面に撒かれていて、僕自身の中に龍馬が、雨
が土地から樹に浸みて行くように五体に満ちている、そんな感じでした。」
(一部抜粋)

インタビュー記事ももちろんよかったけれど、この本の主役は名もなき人々。
龍馬に宛てて心の迷いや悩みを打ち明けたり、夢を誓ったり、何かの報告に訪
れたり・・・と、ここまでは想像のつくことだけど。
この本がユニークなのは、一般人の手紙でありながらところどころ実名入りで
あるということ。記念館では実名、住所入りで手紙を書くようになっているの
だろうか。今回の掲載にあたり、一人一人に確認をとったそう。
了解を得たうえで、昔の手紙とともに現在の近況が併載されているのが、追跡
調査のようで面白かった。

その中のある手紙。
将来夫となる人と、この記念館を訪れたという女性の文章が目に留まった。
龍馬さんと同じ名前を持つこの人を、幸せにすることを誓います、というもの。
ちょっと、胸がズキンとした。
幸せになりたい、ではなく、幸せにする、という言葉に。
私はいま自分の一番大事な人を幸せにできているだろうか・・・。
そして、この手紙を書いた女性の大事な人が、20年後も幸せでありますように。

ふつうの人々の手紙を読みながら、心に龍馬という故郷を持つ人々は幸せだな
と思った。
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4 コメント

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竜馬と言えば・・ (ひー)
2008-09-05 10:47:44
司馬遼太郎記念館のステンドガラスのある吹き抜け部分に竜馬さんの染みが浮き出てるらしいですよ(テレビで言ってました。)

竜馬記念館には数年前に行きました。
個人的には歴史館が楽しかったです♪(ちなみに以蔵のお墓参りもしたよ^^)
高知・・・また行きたいなぁ~
返信する
あら! (ムンパリ)
2008-09-05 12:19:12
きばりんさん、情報ありがとうございます。
シミ? なんじゃソラ、とさっそくネットで調べてみたら
ウィキペディアにもありました。
自分の目でみないとわからないから、また行ってみよ!

で、きばりんさんは行かれたんですね、記念館。
あちらから連絡なかったですか?(笑)
私も「功名が辻」のイベントの時に高知には行きましたが、
桂浜の龍馬さんには会ったものの、日帰りだし、
時間がなくて記念館には行けませんでした。
でも、高知っていいなあ~と思いましたです。
次回は記念館と、その歴史館ですね♪
返信する
素敵な本ですね♪ (かずりん)
2008-09-05 22:20:35
是非読んでみたい・・・。
お2人の♪コメントも読んでみたいけど・・!
再来年のNHKって、確か竜馬さまですよね?!(ちがったっけ?!)
高知ももう一度行ってみたいなあ~!(若かりし頃、一度行きました!)
返信する
ね、ねっ! (ムンパリ)
2008-09-06 00:53:39
かずりんさん、そうでしょ?
でゆうか、かずりんさんのための本でしょ~♪
ほいたら待ちゆうき(じゃ、待ってるから)、読んでね。
そうそう。NHKは来年がぶっきー「天地人」で、再来年が「龍馬伝」。
誰がやるんでしょうね?
我が家ではなぜかシュンの字に一票が入っています(笑)。
高知はまた戻ってみたくなる場所だよね~。
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