●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●日本人すべてに感動と勇気を与えるNHK・BSコズミック・フロント「宇宙に届け こうのとり」

2014-04-18 11:35:57 | 宇宙ステーション

 地球重力圏外にある天体の固体表面に着陸してのサンプルリターンに、世界で初めて成功した科学衛星「はやぶさ」の成功は、日本人に誇りと大きな感動を与えた。この「はやぶさ」の陰に隠れて、今、ISS・国際宇宙ステーションへの物資輸送で大活躍している日本の宇宙船HTV「こうのとり」は、あまり話題にならないが、その開発から成功に至るまでの苦闘の歴史が、2014年4月17日のNHK・BSコズミック・フロント「宇宙に届け こうのとり」で放送され、その全貌が初めて明らかにされた。

 「こうのとり」の物語は約20年前に始まる。ISS参加国として何らかの貢献が求められる日本、資金援助に代わる方法として考えたのが宇宙船による物資輸送だった。当時の日本は人工衛星の打ち上げ技術はあったものの宇宙船開発は未経験。当初、アメリカは「日本に安全な宇宙船開発は無理」と相手にもしなかった。しかしその後、日本チームは独自のドッキング方式を考え、その安全性を次々と実証。やがてアメリカも日本の宇宙船開発を認めることになった。

 そして日米の合同訓練を経て、「こうのとり」は打ち上げられ、ISSとの初のドッキングに成功。日本チームが知恵と工夫で、数々の試練を乗り越え、世界の信頼を得て実現した「こうのとり」の成功の陰には、技術者たちの苦闘の歴史があったのだ。最初は、日本の技術力に懐疑的であった米NASAも、「こうのとり」の成功で日本の技術力を高く評価するに至った。

 その後、筑波にあるJAXAが東日本大震災により制御不能に陥ると、米NASAは即座にサポートして事なきを得た。このことは、日米の技術者同士の信頼関係が、「こうのとり」プロジェクトで如何に強固に築かれたかを裏付けるエピソードだ。

 これは、宇宙探査に関心ある人たち向けというより、全ての日本人に感動と勇気を与える番組だ。この番組の再放送は、4月21日(月)午後11時45分からに行われるほか、NHKオンデマンドでも見れる。


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