アイスペース(ispace、東京都中央区、袴田武史社長)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「超小型ロボットシステムの月面輸送・運用・データ取得」契約を締結した。
JAXAの変形型月面ロボットは、ispaceが運営する民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」の2022年に行われる予定のミッション1で、ispaceのランダー(月着陸船)によって月に輸送される。またペイロード輸送に加えて、通信や、月面探査時における月の画像やテレメトリーなどのデータ提供を行う。
今回の契約は、2020年8月にispaceが発表した“Blueprint Moon”というコンセプト名の月面データ事業に関する初めて公表される契約の一つとなる。ispaceが取得するデータは、JAXAが研究中である有人与圧ローバーの自動運転技術及び走行技術の設計精度の向上に活用される予定。
JAXAの変形型月面ロボットはおおよそ直径80mm の大きさ。ispaceのランダー(月着陸船)に搭載され、月面に着陸した後に展開される予定となっている。このロボットは、JAXAと非宇宙企業が共同で開発している。