●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●JAXA、タカラトミー、ソニーグループおよび同志社大学、月面ロボットを開発し、2022年にアイスペースの月着陸ミッションにより月面探査実施

2021-06-14 17:31:31 | 月面探査

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、研究を進める月面でのモビリティ「有人与圧ローバ」の実現に向けて、JAXA、およびタカラトミー、ソニーグループ、同志社大学の4者の共同開発による変形型月面ロボットを用いて、アイスペース(ispace)が実施予定の月着陸ミッションを活用した月面でのデータ取得を行うことを決定した。

 月面でのデータ取得は、変形型月面ロボット1機をispaceの月着陸船により月面に輸送し(2022年打上げ予定)、月面を走行させてレゴリスの挙動や月面での画像データ等を月着陸船経由で地上に送信する。

 取得したデータを用いて、有人与圧ローバの自己位置推定アルゴリズムの評価や走行性能へのレゴリスの影響評価等に反映する予定。

 変形型月面ロボットは、JAXA宇宙探査イノベーションハブの研究提案公募(RFP)の枠組みの下、2016年よりJAXAおよびタカラトミーが筐体の共同研究を開始し、その後、2019年にソニーが、2021年に同志社大学が加わり、4者で共同開発を進めているもの。

 タカラトミーおよび同志社大学の有する筐体の小型化技術、ソニーの有する制御技術、そしてJAXAの有する宇宙環境下での開発技術・知見を活かした、過酷な月面環境で稼働可能な超小型・超軽量の自走型ロボット。月面到着後に走行用の形状に変形することにより、月着陸船搭載時の容積を小さくできる特徴があり、今後の月面探査ミッションで活躍することが期待されている。

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●宇宙探査●アイスペース、JAXAと「超小型ロボットシステムの月面輸送・運用・データ取得」契約を締結

2021-06-14 05:59:11 | 月面探査

 アイスペース(ispace、東京都中央区、袴田武史社長)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「超小型ロボットシステムの月面輸送・運用・データ取得」契約を締結した。

 JAXAの変形型月面ロボットは、ispaceが運営する民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」の2022年に行われる予定のミッション1で、ispaceのランダー(月着陸船)によって月に輸送される。またペイロード輸送に加えて、通信や、月面探査時における月の画像やテレメトリーなどのデータ提供を行う。

 今回の契約は、2020年8月にispaceが発表した“Blueprint Moon”というコンセプト名の月面データ事業に関する初めて公表される契約の一つとなる。ispaceが取得するデータは、JAXAが研究中である有人与圧ローバーの自動運転技術及び走行技術の設計精度の向上に活用される予定。

 JAXAの変形型月面ロボットはおおよそ直径80mm の大きさ。ispaceのランダー(月着陸船)に搭載され、月面に着陸した後に展開される予定となっている。このロボットは、JAXAと非宇宙企業が共同で開発している。

 

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