ANAホールディングス(ANAHD:全日空)は、米ヴァージン・オービットと、ジャンボジェット(ボーイング747-400型機)を利用し人工衛星を打ち上げる契約を締結した。
ヴァージン・オービットの事業内容は、改修したジャンボジェット(ボーイング747-400型機)を利用し人工衛星を打ち上げるもの。航空機を用いることで既存の地上打ち上げ施設とは異なり、柔軟な打ち合上げ地点の設定が可能となる。この独自のシステムを活用することで、日本から宇宙へのアクセスをより身近なものとし、人工衛星打ち上げをはじめとした日本の宇宙産業の拡大に貢献が可能となる。
ANAHDとヴァージン・オービットは長期的な協力関係を結ぶことで合意し、平和利用を目的とした日米の宇宙産業のさらなる関係強化に貢献する。
この合意に基づき、ANAHDは、ヴァージン・オービットの日本やアジアにおける打ち上げサービスのための輸送支援や、航空機と地上支援機材(航空機牽引車など)の整備もしくは運航支援において、協力関係を築くための協議を開始した。
ANAHDは、一般社団法人スペースポートジャパン(SPJ、代表理事:山崎直子)とも連携して、国内における宇宙機離発着場に関する検証を行っており、ヴァージン・オービットの日本におけるサービス開始に最適な打ち上げ場所の選定に向けてSPJと協力し、日本がアジアにおける宇宙輸送ハブになることを目指す。